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岡山市長メールマガジン「桃太郎のまち岡山の挑戦」(59)11月27日号

[2015年12月15日]

ID:12217

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路面電車の岡山駅前広場乗り入れ計画案を提示

こんにちは。岡山市長の大森です。

岡山市では、去る24日に、路面電車の岡山駅前広場乗入れ計画案を発表しました。

この検討に当たっては、市民や観光客の方、ビジネス客の方など、駅を利用される方々にとってより使いやすく、便利なものにすることを最重要のポイントに位置付け、乗換に要する移動距離が現行の180mから40mに短縮され、信号を渡らなくても済むようになるなど、最もわかりやすく、アクセス面でも優れた平面乗入れをまず第一に考えました。

その上で、駅前交差点をはじめとする周辺地域での交通渋滞や乗入れの運行本数の確保、さらには地下街の店舗の営業に支障が出るのではないかといった技術的な課題を考慮する中で、平面乗入れが困難となった場合を想定して、岡山駅から電停までを歩行者デッキで結ぶ「デッキ直線形」と「デッキ円形」の2つのデッキ案を加えた3類型に候補を絞り込み、軌道事業者や岡山県警をはじめとする関係者と具体の協議を進めてきました。

そしてこのたび、技術的な課題について一定の整理ができたことから、2つのデッキ案と比較してコスト(9.9億円デッキ案は最も低コストのものでも20.6億円)や費用対効果(B/C(※)3.00デッキ案の最高は1.56)の面でも有利と考えられる平面乗入れを市の計画案として提示するに至りました。

今後は、調査検討会や市議会で議論を進め、関係者の皆様をはじめ、広く市民の皆様からもご意見を伺って、来年度の予算編成に向けて検討を進めていきたいと思っています。

その一方で、路面電車が駅前に乗り入れることで、駅前商店街などを訪れる人が減ってしまうのではないかと危惧する声も耳にしていることから、岡山市では、路面電車の乗入れに併せて、岡山のメインの玄関口である岡山駅前広場についても、乗入れ後の賑わい・憩い空間の確保や景観の向上、さらには駅前商店街等の駅周辺の賑わいを増すための歩行者動線の確保などの観点から検討を進め、政令指定都市・岡山のシンボルとなるような、魅力と賑わいのあるスペースを創り上げていきたいと思っています。

他都市で路面電車の駅前乗入れを行っている事例を見ると、広島の横川駅では、新路線の設置もあり単純比較はできないものの、利用者数が整備前の約1.7倍に増加。高知駅や熊本駅でも概ね2~3割増で推移するなど、路面電車を利用する方は確実に増加しており、路面電車の乗入れがまちの活性化の起爆剤となることを期待しています。

また、バスの利用者等への影響についての懸念の声も出ています。市の調査では、信号制御の変更によるバスの運行への影響はほとんどないものと考えていますが、今後もできるだけ客観的に影響を捉えながら、バスの利用がしやすくなるよう関係者の皆様と相談していきたいと思っています。

なお、歩行者デッキの建設についても、駅周辺の商店街などへの移動や安全性確保の観点から、将来的な選択肢の一つとして、引き続き検討していきたいと思っています。

これから高齢化が進む中で、公共交通の重要性はさらに増してきます。岡山市では、今回の議論を契機として、市全体の生活交通を含めた交通のあり方についても、さらに検討を重ねてまいります。

※B/C
事業効果を示す数値で、便益(Benefit/鉄道との乗換時間の短縮を貨幣換算したもの)を費用(Cost/整備費、30年間の維持管理費)で割った値。この数値が大きいほど、費用対効果に優れているとされる。

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