岡山市長メールマガジン「伝説のおかやまの挑戦」（27）8月29日号

こんにちは。岡山市長の大森です。

岡山市では、「ふるさと納税」で一定額以上の寄附をしていただいた方に対して特産品などの返礼品を贈ることとし、補正予算案を9月2日に開会する9月定例市議会に提案します。

生まれ故郷や応援したい自治体に寄附をすると、自己負担額2,000円を超える部分の税額が控除される「ふるさと納税」制度ができて既に6年。「今頃どうして？」と思われる方も多いことと思います。

岡山県内の15市の内、岡山市を除く14市では、既に寄附をしていただいた方に特産品などを送付しているのに対し、岡山市ではこれまで、イメージキャラクターの携帯ストラップや美術館等の常設展示への入場券を添えたお礼状をお送りするに止まっていました。

その影響かどうかはわかりませんが、平成20年以降の6年間で、岡山市には134件、約1,880万円の寄附をお寄せいただいた一方で、岡山市民が他の自治体に寄附した件数は5,266件、控除された市民税の総額は約6,900万円に上っています。

この間、平成23年には東日本大震災が発生し、被災地に対して多くの寄附が寄せられるなど、特別な事情もいくつかありましたが、その前後も含めて、岡山市から見れば収支ベースでマイナスの状態が続いています。

こうしたことから、岡山市への「ふるさと納税」を市としてもっとPRしていく必要があり、まずは、お礼の気持ちを込めた品をお贈りすることで岡山市のまごころを示していこうと考え、今回の提案に至ったところです。

具体的な返礼品については、これから考えていくことになりますが、補正予算案が承認されれば、10月1日以降に寄附をしていただいた方に、寄附額に応じて3,000円ないし5,000円相当の品（発送は12月以降）をお届けしようと思っています。

この寄附は岡山市民の皆様も対象としているので、返礼品には、桃、マスカット、岡山銘菓はもとより、地元の方々にも喜んでいただけるようにしていきたいと思います。

また、これにより、岡山が誇る数々の特産品のPRや、さらなる流通促進のきっかけともなればと考えています。何か良いアイデアはありますか？

「ふるさと納税」をめぐっては、地方創生の面から、控除を受けられる寄附額の上限を2倍にし、手続きも簡素化しよう（確定申告不要）という国の動きが報じられていますので、制度が改正されれば、岡山市としても返礼品の額を上げるなど、しっかりと対応していきたいと思っています。

なお、今回の返礼品送付の開始に当たっては、インターネットでの寄附申し込みを可能にし、クレジットカード決済を導入するなど、できるだけ簡単な手続きで寄付をしていただけるような環境も併せて整備していくこととしています（12月から実施予定）。

皆さんにも、この機会にぜひ、故郷に対する思いや岡山市への応援の気持ちを込めて、岡山市への「ふるさと納税」をお願いいたします。