こんにちは。岡山市長の大森です。
今秋の岡山市は、「とてもおもしろい」ことがおこります。
11月から12月にかけて、岡山城をはじめとする中心市街地の各所で、(株)クロスカンパニーの石川社長が代表をつとめる「石川文化振興財団」所蔵の世界的な現代アートが、数多く展示されることとなりました。
皆さんの中には、「現代アートは分かりにくい。」という印象をお持ちの方も多いと思います。
私が初めて現代アートに触れたのは、十数年前の直島でした。そのうちの一つは、まず真っ暗な部屋に入り、何も見えない状態の中でしばらく時間を経て次第に目が慣れてくると、ぼんやり映像が見えてくる、というものでした。
初めは(最後まで?今でも??)訳が分からず、「これは一体何だ?」という感想を持ちましたが、直島から帰っても、また、現在でも強く印象に残っています。現代アートとは、このようなものなのではないでしょうか。
現代アートは、あまり理屈で理解しようとしてはいけないのではないでしょうか。
例えば、今回の企画の一つである、岡山城本丸本段に鏡面仕上げの卓球台のようなものを14台も置くというもの。
解説では、「鑑賞者は実際に卓球台を使って卓球をすることができ、プレイすることによって作品の一部となる。『観るもの』と『観られるもの』の境界線をあいまいにし、アートの在り方を問いかける。」と書かれていますが、はっきり言ってよく分かりません。
しかし、実際に観たり触れたりする中で、きっと忘れ難い何かを感じるのでしょう。
岡山市の歴史・文化ゾーンには、数多くの美術館・博物館があります。今回のイベントを契機に、既存の文化財の価値を洗い出し、歴史を再認識し、現代アートとの対比を明らかにしながら、皆さんにお示しするのもおもしろいと思います。
今秋には、「ESDに関するユネスコ世界会議」の開催や、「イオンモール岡山」の開業に伴い、市外国外からも多くの方々が岡山を訪れます。
市民の皆さんをはじめ、ご来訪の方々を含む多くの皆様に、この現代アートを楽しんでもらいたいと思います。
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