こんにちは。岡山市長の大森です。
岡山市は、今の岡山市民会館、岡山市立市民文化ホールに代わる新たな文化芸術施設の整備予定地について、千日前地区に決定したことを昨日の定例会見で表明しました。
これまでの経過を簡単に振り返ると、岡山市民会館は築52年、岡山市立市民文化ホールも築39年と老朽化が進み、耐震性にも不安があることから、新たな施設の整備が喫緊の課題となっていました。
そのため、市としては、これらの施設を一体的に整備しようと平成24年度に岡山の歴史・文化ゾーンである天神町(旧後楽館中学・高校の跡地)に移転建て替えを行うことを表明しましたが、その後に、以前に比べて人通りがめっきり減った千日前商店街(江戸時代から栄えた表町商店街の一番南の部分)から誘致の要望が出されたことなどから、市議会でも議論となり、私が市長に就任した25年10月の時点では、事態は混とんとしていました。
そこで私は、まず、新たな文化芸術施設がどんな機能を持つべきかの議論を整理することから始め、昨年末には、表町三丁目地区からも誘致要望が出されたことから、天神町地区と千日前地区に表町三丁目地区を加えた3か所での候補地の検討に入りました。有識者にお集まりいただき、今年度に入って3回にわたり開催した「新しい文化芸術施設整備に係る候補地検討会」での議論では、様々な意見が出されました。また、それぞれの候補地のメリット、デメリットに関しても、議会での議論を含め、多くの方から直接ご意見をいただいたところです。
いただいたご意見は、どれも的を得ているもので1つに収れんするのは難しく、非常に悩みましたが、最終的には以下の3点の理由から、千日前地区を整備予定地と決定しました。(1、2については天神町地区と千日前地区、表町三丁目地区との間での比較)
また、候補地を選択する上で、その判断を一層難しいものにしたのが財源の問題です。というのも、平成33年度末までに施設整備を完了させれば、建設費の45%を国(地方交付税)が肩代わりしてくれる合併推進債を活用できる可能性が高く、市の財政にとっても有利に働くからであり、その意味で、先に挙げた決定理由の中でも、事業の早期実現性は特に重要な要素となります。
もちろん、現時点では千日前地区での事業の早期実現は可能と考えていますが、再開発という手法を用いる以上、必ずリスクが伴います。そのため、決定に当たっては以下の2つの条件を付けており、再開発事業に伴う都市計画の手続などを考慮すると、条件が達成されたかどうかなどを確認する期限は来年の5月と考えています。
なお、千日前地区で整備を進めていく新しい文化芸術施設については、現在の市民会館のようにイベント中心ではなく、「市民の誰もがいつでも気軽に立ち寄り、つどい、憩える」という機能を併せ持たせたいと考えています。
また、地元の皆さんにも、この新しい文化芸術施設を核として、中心市街地全体がより活性化し、岡山市がより良いまちとなっていくような取組を考え、行動していただくことを期待しています。
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