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岡山市長メールマガジン「伝説のおかやまの挑戦」(30)10月2日号

[2014年10月17日]

ID:12227

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御嶽山の噴火で亡くなった横田和正さんを偲んで

こんにちは。岡山市長の大森です。

昨日、先の御嶽山の噴火で亡くなられた横田和正さんの葬儀に参列しました。実は、横田さんは岡山操山高時代のテニス部の仲間で、8人(男6人、女2人)しかいない同級生部員の1人。人柄や経歴については、報道等で目にされた方も多いことと思いますが、当時から物静かなタイプで、退職を機に2年前から「日本アルプスに近いから」と長野に単身で移住し、自然観察会のガイドなどとして精力的に活動する中で、今回の噴火に巻き込まれたとのこと。心からご冥福をお祈りします。

私自身、自然災害で身近な人を亡くすのは初めての経験であり、大きな衝撃を受けると同時に、内閣府で防災担当をしていた時のことが頭によみがえりました。

当時は、自然災害と言えば、地震や大雨などに話題が集まりがちでしたが、「火山を忘れてはいけない」という声も少なからず上がっており、ある時の中央防災会議の場で、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長に火山の危険性について講演していただき、総理以下、皆さん注意深く聞いておられたのが今でも印象に残っています。

講演は、浅間山や桜島などの話が中心でしたが、一連の議論の中で藤井先生から教わったことが、9月29日付の日本経済新聞のコラムにも掲載されていたので、その抜粋をご紹介します。

『活火山、休火山、死火山―。むかし学校でこの3分類を教わり、頭にすり込まれた人は多いだろう。(中略)しかし現在はこういう区分は廃され、過去1万年以内に噴火した火山はすべて「活」だ。
歴史時代、つまり文字が生まれてからの噴火記録がなければ死んだとみなし、記録があっても長く眠っていれば休止中というのがかつての判定だった。大自然に人間の時間感覚をあてはめたのだから無理な話で、しだいに再検討が進んだ。それを決定づけたのが1979年の御嶽山の噴火だ。死火山が生きていたのである。
その御嶽が、また猛っている。(以下略)』

以上がコラムからの引用ですが、今回の御嶽山噴火の報に触れ、改めて大自然を前にした人間の無力さを垣間見た思いです。

我が国は、110もの活火山がひしめき合う「火山列島」です。幸い、岡山県には活火山はないとされていますが、自然は時として、人智をはるかに超える脅威となって私たちに降りかかることもあります。
それでも私たちは、いつ、何が起こるかわからない自然災害に備え、想像しうる範囲で、できる限りの対策を講じるとともに、災害発生時には、速やかに人命救助や復旧等の対応に当たっていかなければならないという思いを改めて強くしたところです。

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