こんにちは。岡山市長の大森です。
去る10月9日から11日までの間、岡山市において、世界29ヶ国から約700名の方々のご参加のもと、「ESD推進のための公民館-CLC国際会議」が開催され、1日目は基調講演や事例発表、2日目は7つの分科会に分かれての議論、そして3日目は成果文書のとりまとめなどが行われました。
3日間の会議を通じて印象に残ったことは、ESDは普遍的な概念でありながら、各国の状況やとらえ方が異なっているということです。
例えば、日本の公民館は、地域の人たちの交流と学びの場という要素が強いのに対して、アジア諸国のCLC(Community Learning Center)は、学校教育を補完する(学校教育の途中で学校に行かなくなる人が多く、こうした人々に基礎的な教育を行う)ことが主な機能の一つとなっており、最終のコミットメントにも「識字における男女格差を解消し、家庭や社会において安全な環境を築こう」という一文が盛り込まれています。
ESDというものは、それぞれの事情を反映した形で実践されるものであり、そこに携わる人の数だけ手法がある奥の深いものだという思いを改めて強くしたところです。
また、「岡山コミットメント2014」と名づけられた今回の成果文書は、例えば、それぞれの分科会などで隣に座った人同士が議論をし、それらの積み重ねが最終的な文書として結実するという、いわゆる「参加型」で作られました。
取りまとめに当たっての関係の皆様方のご尽力は大変なものだったと思いますが、非常に素晴らしいものができ上がり、本当に嬉しく思っています。
そして、気になるのは、岡山のおもてなしが十分なものだったのだろうかということ。これに関しては、あくまで私の目から見た印象なので、多少偏りがあるかも知れませんが、各国から来られた方々の反応は至って好評だったように思います。
まずは一安心といったところですが、11月の各種会議に向けて、おもてなしに一層磨きをかけていきたいと思っています。
なお、これは少し自慢になるかも知れませんが、会議終了後のフェアウェル・パーティーでの私の挨拶の最後に、来岡された人数の多い順に、それぞれの国の言葉で「ありがとう」とお伝えしたところ、非常に好評で、大いに盛り上がりました。
ここで、その中から、皆さんに馴染みの少ない「ありがとう」をいくつかご紹介します。
Terima Kasih(トゥリマカシ/インドネシア)
Knob Khum Kiab(コップクン・クラッ/タイ)
IME NNA(イメ・ンナ/ナイジェリア)
Dhanyabaad(ダンニャバード/ネパール)
Tashakur(タシャクー/アフガニスタン)
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