[2020年8月31日]
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友好交流サロンとは、岡山市民と外国人市民とが気軽に交流できる場を提供するための施設です。各種外国語会話教室や日本語教室、文化体験交流会、講演会、外国人への生活情報の提供や、相談業務などを行っています。
場所は、西川緑道公園沿いにある、西川アイプラザの4階。エレベーターを降りると、さまざまなイベント等のチラシが貼られた大きな掲示板が出迎えます。友好交流サロン発行の多言語情報紙「あくら」だけでなく、外国語の新聞や雑誌、書籍、辞書なども置かれ、自由に閲覧できるスペースとなっています。
友好交流サロンの一番の魅力は、快適な環境で語学を学べることです。火曜日から土曜日まで、終日、各種外国語会話教室が開催されています。学べる言語は英語、中国語、韓国語、スペイン語、ベトナム語。初級クラスから上級クラスまで、難易度別に開講され、全部で13クラス。言語だけでなく、その国の文化や風習、歴史なども広く学ぶことができると好評です。
幅広い年齢層の受講者が、一緒に楽しく学んでいます。中には、10年以上も通い続けている人もいるそうです。まさに生涯学習としての良い学びの場となっていることが感じられます。
取材にお邪魔したのは、スペイン語の中上級クラス。今年度は例年より定員を減らして、教室のスペースも広く取り、「3密」を避けて感染予防に努めながら開講しています。90分間の講義中、受講者の皆さんは、とても熱心にテキストを声に出して読んだり、先生のアドバイスをメモしたりしていました。
毎週木曜日には、外国人市民のための日本語教室が開かれています。各種外国語会話教室は受講料が必要ですが、この「西川日本語教室」はボランティアの講師によって運営され、無料で受講できます。日本語教室は木曜日の午前、午後、夕方と3回にわたって開かれ、日によって差はあるものの、平均で1回20人近くの外国人市民が受講に訪れています。
この「西川日本語教室」は、来年（2021年）で創設30周年を迎えます。会場は、ここ西川アイプラザに加え、京山公民館、岡輝公民館でも、曜日をかえて開講しています。
また、友好交流サロンでは、例年、岡山市民と外国人市民が交流できる日本文化体験交流会、異文化体験交流会、国際交流ふれあい講演会を開催しています。
日本文化体験交流会では、いけばな、浴衣の着付け、書道といった伝統文化から、コスプレなどのサブカルチャーまで、異文化体験交流会では、中国料理やヨガ、太極拳などが行われ、楽しみながら文化を知り、交流を深める場となっています。ふれあい講演会では、海外で活躍された日本人や、岡山市在住の外国人たちが講演します。質疑応答も活発に行われています。
残念ながら今年度は、新型コロナウイルスの影響で、こうした交流会、講演会は開催できていませんが、例年では人気のイベントです。
一方、新たにチャレンジするのは、市の関連課と連携して行う、生活関連講座「くらしの教室」です。外国人が岡山市で生活する上で、知ってほしいこと、必要なことをテーマに開催します。
第1回は11月頃に開催予定で、テーマは「ごみの出し方」。市の環境事業課の職員が、友好交流サロンで出前講座を行います。やさしい日本語で、ごみを出す際のルールやマナーを伝えます。友好交流サロンのスタッフは英語、中国語、韓国語ができるため、随時フォローできます。
今後も、「自転車の交通ルール」や「災害時の行動」といったテーマで検討中。日本人にとってはごく普通で当たり前だと思っていることでも、外国人市民にとってはそうでないケースもあります。そうした日常生活での文化によるギャップや困りごとに対して、一つひとつ説明して伝えていくことで、お互いがより暮らしやすくなり、実りある多文化共生社会の実現を目指しています。
そのほか、図書館と共催で、子どもを対象とした外国語による絵本の読み聞かせも定期的に開催。また、多言語生活情報紙「あくら」を年4回発行しています。「あくら」は、日本語に英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語も併記。ボランティアの編集員が、岡山についてもっと知ってほしいという思いで、地域に密着したトピックスや季節の話題などを記事にしています。
友好交流サロンでは、これからも国際交流に役立つ楽しい企画を考えています。案内は市のホームページや市政だよりに掲載されますので、ぜひチェックしてみてください。
など
友好交流サロン
TEL:086-234-5882
FAX:086-234-5878
岡山市北区幸町10-16 西川アイプラザ4階