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#44 東山公民館 発達障がいに関する理解と支援の輪を広げたい 「ひまわりサポーターズクラブ」悩みを分ち合う仲間と共に

[2022年12月8日]

ID:44351

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発達障がいに関する理解と支援の輪を広げたい 「ひまわりサポーターズクラブ」悩みを分ち合う仲間と共に

岡山市立公民館基本方針の主要重点分野の一つに、「子育て(子育て・家庭教育と青少年健全育成の支援)」があります。子育てについて学んだり悩みを語り合ったりする場、親子で交流できる場づくりを進めるとともに、発達障がいがある子どもとその保護者のための居場所づくりや学び合いの場づくりも進めることを謳っています。

東山公民館では、平成23年度に障がいの有無にかかわらず、子どもたちの笑顔があふれる地域にしたいという思いから「ひまわりサポーターズクラブ」を発足し今に至っています。

同じ悩みを抱えるからこそ支え合うことができる

この講座は、日ごろの子育てや学校などでの悩みを語り合う定例会を月に一回開催していますが、そこでは次回に行われる学習会について、行政からの情報や同じ活動をしている市内の支援グループとの交流会で話し合われた情報の交換などを行っています。また、年間通して学習会を行っており、令和2年度は「特性に合わせたお片付け」、仕事をしているお母さんのために「夜のひまサポ」と称して「家庭学習支援について」と、長年療育に携わり様々な子どもたちとその保護者に関わってこられた「にじいろスクエアせとうち」の黒田先生を囲んで「座談会」を行いました。

保護者の方は、「子どもの目線で片付けを考えることが大切、これまでは自分の考えを押し付けていた。」「ほんの少し片付けのポイントをつかむだけで、日々の親子関係が変化しそう。」などの声が聞かれました。講演後は参加者同士で情報交換や学校での様子、進学の悩みなどを話し合いました。同じ世代の子どもを抱える保護者だからこそ本音で語り、支え合うことができる大切な時間となりました。

また、子どもたちの達成感や自己肯定感を養うために「夏休み宿題大作戦」を開き、地域の大人に見守られながら学習する姿を親御さんに見ていただき、子どもたちの成長を感じてもらう機会を作りました。「夜のひまサポ」では、子育ての悩みの相談やひまわりサポーターズクラブの代表をされているNさんのお子さんから発達障がい当事者からの目線での悩みや家族への思いを話してもらい、保護者として子どもとどう向き合うことが大切かを改めて考える貴重な会となりました。

講座の様子

継続することが力となる

年度末の定例会での事業の振り返りでは、コロナ禍での活動では例年のようなことはできなかったが、継続していくことが大切、また家庭の中だけで悩むのではなく地域の人たちにも発達障がいについて正しい理解を発信していくことが大切ということを話し合いました。

令和3年度はテーマを前年度に引き続き「生活と食」とし、学習会を進めています。発達障がいを持つことで生じる食への偏りの理解のために「なぜ偏食をするのか?」について学び、子育てに悩みを持つ親のために、改めて「発達障がいとは」と題して基本的な知識を学べる機会を作っていく予定です。

発達障がいの理解を地域へ広げる第一歩

地域へ活動を広げたい思いを持ってこれまでの取り組みを地域の民生委員児童委員会の代表にお話ししたところ、「発達障がいについては以前から関心を持っていた。地域の方に発達障がいのことをもっと知ってもらうために、民生委員児童委員会の定例会に来て紹介してほしい。」とのお話をいただくことができました。今、会の代表のNさんがゲストで参加し、ひまわりサポーターズクラブの活動紹介をすることが進められています。

子育てに悩む保護者の思いを地域へ伝えていく取り組みの第一歩となりました。これからも公民館は様々な人と人をつなぎ、学び合い交流できる場にしていきたいと思います。