ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

岡山市スポーツ・文化・生涯学習サイト LIFEおかやま

記事ID検索

半角数字10桁以内で入力してください。

スマートフォン表示用の情報をスキップ

Language

#27 猫の祭展

[2020年6月25日]

ID:43122

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

“猫”をテーマにしたアートイベント「猫の祭展」

愛くるしいルックスと気ままな性格で、身近な動物として大人気の「猫」。ペットとして飼う人も多く、癒しの存在として人々を魅了し続けています。そんな「猫」をテーマにさまざまなジャンルの芸術作品を展示するのが「猫の祭展(祭り+展覧会)」。年に1回のペースで開かれる街のアートプロジェクトとして、2013年の夏にスタートしました。 

「猫の祭展」の舞台となるのは、岡山市内や倉敷市内にあるギャラリーやライブカフェなど複数の参加店舗や施設。それぞれの空間に全国の作家が手掛けた絵画や工芸、手芸、写真などのオリジナル作品を振り分け、岡山市で約3週間、倉敷市で約2週間にわたり展示を行っています。市民参加型のイベントとして作品を広く公募し、集まる参加者は多い時で延べ200人。作品点数はグッズも含めると数千点にのぼります。

作品は猫をテーマとしたオリジナル表現であれば創作ジャンルは不問です。美術作品以外にも、音楽、演劇、パフォーマンスといったプログラムも取り入れ、誰もがイキイキと芸術表現できる場を創り出しています。音楽では、ここから生まれたオリジナル曲が全国発売になるなど、岡山のアートを紹介するアイテムにもつながっています。

猫の祭典の様子1
猫の祭典の様子2

猫と作家は似た者同士!?身近なテーマで自己表現を磨く

新しい猫アートや音楽を楽しみに、県外からも毎回たくさんのお客さんが訪れる「猫の祭展」。発起人の都路知世さんは、デザインやイラストの仕事に長く携わり、2019年まで岡山市内でギャラリー「アトリエCoCo」を運営。ご自身も作家として絵画や工芸の作品を出展しています。

「猫は誰にも縛られない自分の世界を持つ生き物です。そのこだわりや自由さは、自分の表現を大事にするアーティストと似ていると気づき、猫を題材にした展示会のアイデアが膨らみました」と都路さん。

「猫は作家のインスピレーションをかきたててくれる存在。単純化やデフォルメがしやすく、表現者との親和性も高いと感じます。毎回多彩な猫作品が集まり、そのどれもが個性にあふれていて、創作する側にはもちろんのことですが、見るだけでも感性が磨かれ、刺激になります。作家には、単純に猫好きということではなく“猫をモチーフにした新しいオリジナル作品に挑戦して欲しい”と呼び掛けています」と、都路さんは語ってくれました。

猫の祭典の様子3
猫の祭典の様子4

たくさんの猫たちが街に飛び出す!大人も子どもも楽しめるアート散歩

「猫の祭展」を支えるのは作家やアーティストだけではありません。作品展示の場所を提供してくれる参加店舗もまた、個性あふれる表現者です。お店の形態や特徴によって作品の印象が変わるため、専門のギャラリーとはひと味ちがった作品展示ができるのがポイントです。

都路さんいわく、「美術館やギャラリー、舞台は日常と切り離された特別な空間。『猫の祭展』は街の親しみあるお店に作品を置くことで、見る側の垣根をほんの少し下げるイメージ。誰もが気軽に芸術とふれあえる場を目指しています。作家さんも自己表現を多くの方の目に触れてもらうきっかけにしてほしい」とのこと。

お店とのコラボレーションやお客さんの反応が刺激になる分、新しい挑戦や人との出会いを求めている作家やアーティストにはぴったり。全国で活躍している、プロ作家の作品を岡山で見られると好評ですが、自分の作品を誰かに見てもらいたい作家の卵や、学生、障がい者も気軽に参加できるのも魅力です。まさに「アートの異種格闘技戦」といったユニークなスタイル。

イベントでは体験型ワークショップや一緒に参加できるライブパフォーマンスも好評だそう。参加店舗の場所を分かりやすく記したパンフレットを片手に、お祭り気分で街を散策しながら作品やライブを鑑賞できるのが魅力です。

猫の祭典の様子5
猫の祭典の様子6

人と人が芸術でつながる。街ぐるみのプロジェクト

回を追うごとに人気を集め、数年前から「岡山市芸術祭」のプロジェクトとして開催するなど活動の幅も広がっています。猫をテーマにした展覧会は全国にたくさんありますが、「猫の祭展」は街ぐるみのプロジェクトとして地域を盛り上げ、表現する側とお店、そこに来るお客さんとの活発な交流を生み出しています。

「猫を通じて人がつながり、岡山を芸術や音楽であふれる街にしたい」という目標を掲げ、みんなで作るアートプロジェクトとして活動を続けてきました。会場には小さい子どもや学生の手がけた猫仮面が色とりどりに並び、保護猫活動の方々が取り組む地域問題の紹介を行うなど、ESD事業としての取り組みや、社会や教育につながるパネル展示なども展開しています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響が危ぶまれながらも、2020年は第8回となる猫の祭展2020~smiling cats~が秋に開催予定。期間は9月19日から10月11日まで岡山市内、10月17日から11月1日までは倉敷市内での開催を予定しています。

作品の出展申し込みや店舗の参加、イベントの詳細については事務局に問い合わせるか、Facebookで確認を。みんなで手掛けるアートな猫のお祭り、ぜひ参加してみてください。

活動実績

主な活動

  • 「猫の祭展」の企画・運営
  • 地域イベントへの参画 など

お問い合わせ

猫の祭展
TEL:080-3172-3774 担当:都路
メール:cats22art@yahoo.co.jp
問い合せ時間:午前10時00分~午後8時00分
出展費用:1人3000円(作品などの郵送料は参加者負担)

※参加者は事前の申し込みが必要。詳細はメールか電話で問い合わせを
猫の祭展facebook別ウィンドウで開く