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#70 上道公民館 今こそ知ろう“ジェンダーレス”~上道中の制服リニューアルに学ぶ~

[2022年12月9日]

ID:45026

今こそ知ろう“ジェンダーレス”~上道中の制服リニューアルに学ぶ~

6月20日、上道公民館では中学校の制服をテーマに「さんかくウイーク行事」を開催しました。

上道中学校では、令和5年度から新制服を導入します。上道中学校・戸髙校長から、新制服の導入にあたり、生徒のニーズ(安全・防犯・防寒)を受け、制服業者の協力を得て、PTA執行部による勉強会等を行い、制服選定はPTAと教員で候補を絞り込み、小中学生・小学校保護者・中学校教員のアンケートを経て決定し、地域協働学校運営協議会やPTA総会で承認された経緯の説明がありました。

これにより女子生徒もスラックスを選択できるようになり、導入までの期間もスラックス着用を可能としたとのことです。また、中学校としては「いのちの学びプロジェクト(自己の生き方を考える教育)」や、“素地づくり” ―教員の言動や態度の見直し、男女区分の再点検(服装頭髪、呼称、名簿、係活動など)、違いを認め合い一人一人を大切にする学級経営(自尊感情を高める取り組み)など― にしっかり取り組んでいきたいと話されました。

講座の様子

制服業者からは、制服は多機能素材(消臭・撥水・抗菌・軽量・再生素材・ウォッシャブル・ストレッチ等)となっており、“男子制服・女子制服”ではなく、A・B・Cタイプと呼称し、選択制としていること、LGBTQ(性的マイノリティ)を含む多様性への配慮のため、個別相談に応じる専門スタッフ(レインボースタッフ)がおり、すべての生徒が着たいと思える制服づくりを行っているとのお話がありました。

受講者の意見交換では、「選定プロセスもよく考えられており、快適な制服で活動も広がると思う。何より学校こそ多様性が認められる場でありたい」「現制服となった昭和33年から3年間、中学校に在籍していた。やっと変わるとの思い。ボタンが、中学生が考えた上道中らしいデザインとなるのが楽しみ」「地域のほうもこれをきっかけに言動や態度を見直し、素地づくりの部分に関わっていけるよう、話し合っていきたい」といった意見が出されました。

公民館では、今後も男女共同参画社会について学ぶ講座を企画していきます。

制服の写真