「岡山アコーディオンクラブ」は、『音楽のあふれる愛情豊かな郷土の創造』という趣旨のもと、岡山でのアコーディオンの普及を目指し活動しているクラブです。
1968年(昭和43年)当時、教室やクラブはもちろん、岡山にはなかなかアコーディオンという楽器に触れる機会はありませんでした。そこで、代表の桧山武雄さんを中心に、アコーディオン好きを集めた同好会を発足。現在は、市内公民館やユートピアホール(北区表町3丁目)でアコーディオン講座・教室を実施。約40名のメンバーとともに、岡山の地にアコーディオンの音色を届けています。
アコーディオンに触れたことがなくても、アコーディオンが好き、興味がある方はどなたでも参加することができます。
アコーディオンの最大の魅力は、メロディ(主旋律)と伴奏を同時に1人で奏でることができること。
他楽器の多くは、主旋律か伴奏のどちらかに特化したものが多く、曲として深みを持たせるには不足を補う楽器を加えて、演奏するシーンが多いですが、このアコーディオンはそれを1人で1台の楽器で担うことができるのです。もちろん、独奏だけでなく、合奏や他楽器と協奏することで、音楽は無限の広がりを見せます。
アコーディオンは楽器自体が伸びたり縮んだり、形が変容する様が見てて楽しい楽器であるとともに、演奏しながら移動したり、歌をうたうこともできます。音質は人の声帯の動きに近いため、歌声とも調和が取りやすく、またジャンルを問わずどんな曲にも合いやすい万能の楽器なのです。
そして、アコーディオンは他のどの楽器よりも人の心臓に近い場所で奏でる楽器ということにお気づきでしょうか。だからこそ、より直接的に心を込めて演奏できる楽器だと言われ、愛好家に親しまれています。
岡山アコーディオンクラブは、市内公民館3か所で月に2、3回程度講座を開催しています。また、月に1回は各拠点のメンバーが集まり、合同練習を行います。講師が優しく個人指導をしたり、全員で合わせて合奏練習などを行っています。
今回は、秋の定期演奏会(平成29年11月11日開催:第48回)に向けて、さまざまな曲を練習しました。
定期演奏会では、個々人の独奏もあり、ステージに立つ大きな目標としてメンバーの意欲を駆り立てています。
練習の様子を見ていると、アコーディオンは、右手の鍵盤(或いはボタン)と左手のボタン、さらに空気を取り込み・吐き出す動作を加えることにより、豊かな音色が生み出されるため、一見とても難しそう。しかし、メンバーは「初めは、一度に複数の動作を行うことに混乱しましたが、位置さえ覚えてしまえば自然と動きはついてきますよ」と、楽しそうに語ります。
(上・左・中)講座生の練習の様子 (右)クラブ代表:桧山武雄さん、講師:多田律子さん
メンバーは、「子どもの頃からアコーディオンに憧れがあり、退職後に思いが再燃して思い切って参加した」、「結婚式の余興で演奏しているのを見てとても感動した!すぐに調べて電話をかけた」と、普段の生活の中でアコーディオンに出会い、その魅力に引き寄せられた方たちばかり。
同じ趣味を持った仲間とともに切磋琢磨しながら、技術を磨き合っています。
「アコーディオンは、1人でもオーケストラのように、複数ではさらなる音のハーモニーが広がるすばらしい楽器です。もっと気軽にアコーディオンを楽しむことができ、それが日々の生活を楽しむ1つのツールとなるよう、皆さんとの輪をつなげていきたいと思っています。気の合う仲間とともに、アコーディオンを一緒に楽しみましょう!」と代表の桧山さん。
興味を持たれた方は、まずは下記の連絡先(桧山さん)にお電話にてお問い合せください。
岡山アコーディオンクラブ
岡山市中区湊296-6(会長:桧山武雄)
電話:090-8715-4973
FAX:086-277-0805