令和3年12月19日、岡山市東区東平島に新築移転した「上道公民館・上道地域センター」の落成式が行われました。平成30年の西日本豪雨で近くを流れる砂川が氾濫し、甚大な浸水被害がでたことを踏まえ、建物部分で2メートルのかさ上げをしています。
1階には、住民票の交付など市民サービスを担う上道地域センター、公民館事務室、実技室、授乳室があり、ロビーは開放的で明るい吹き抜けとなっており、約8000冊を蔵書する図書コーナーや乳幼児が遊べるスペースがあります。
2階には、2つの講座室、料理講座室、美術工芸室、茶室、研修室(和室)があります。
「子育て世代にも親しまれる公民館を」というワークショップの意見を形にして、施設面でも、ロビーに入ってくるとキッズスペースや絵本・児童書などが目に入り、乳幼児を連れてはじめて公民館を訪れた方が、「こんなところがあるなんて知らなかった。来てよかった」と本を借りて帰られるなど、喜ばれています。
コロナ禍第6波で事業のアイデアを形にすることがすぐには難しい状況ですが、今までに培ってきたつながりや活動を、さらにひろげていきます。
「新公民館」が新たな地で産声を上げました。
3年前から検討委員会やフォーラム、新公民館のあり方についての意見交流会などを通して、「こんな公民館に」という地域の方々の声を反映させながら、設計、建築が進み、無事、新築移転することができました。お世話になりました。
上道地域にあって、まちづくりの拠点として「新公民館」が果たす役割は大きいものがあります。世代をこえて集い、知恵を出し合い、「これからの公民館」「これからの上道」を考え創り出していく取組を、みなさま方と力を合わせて進めていきたいと考えています。
生まれたての公民館をみんなの手で温かく育んでいきましょう。
上道公民館長 有 森 貢