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2026年度第1回ESDカフェ「多文化共生って何?多様性の輪を岡山に!」

[2026年7月7日]

ID:83906

2026年度第1回ESDカフェ「多文化共生って何?多様性の輪を岡山に!」

  • テーマ:「多文化共生って何?多様性の輪を岡山に!」
  • 開催日時:2026年6月12日(金曜日)18時30分から20時
  • 開催場所:杜の街ピクニックテラス(岡山市北区下石井二丁目10-25)およびオンライン(Zoom)
  • ゲストスピーカー:The World Kitchen実行委員会 代表 平松咲希さん

暮らしのなかで、外国の方と関わる機会が増えています。国籍や文化の違いを認め合い地域の中で共に生きようとする「多文化共生」。私たちは、本当の意味で「共生」できているのでしょうか?

今回は、岡山大学グローバル・ディスカバリー・プログラム(多国籍の学生が在籍し、多様性あふれるグローバルな学部)の学生を中心としたグループ「The World Kitchen実行委員会」による多文化交流フードイベントの活動を軸に、参加者同士で意見交換を行いました。会場には留学生も含め21名、オンラインでは6名が参加しました。

会場の様子

The World Kitchen実行委員会の体制・活動

The World Kitchen実行委員会の代表でグローバル・ディスカバリー・プログラム(以下、GDP。)2回生の平松咲希さんの挨拶とメンバー5人の自己紹介から始まりました。

The World Kitchen実行委員会は2021年から活動を開始し、2023年度岡山大学SDGs推進表彰を学生グループ分野で受賞、2026年度岡山市市民協働推進事業に採択されるなど、学内に限らず、多様性を認め合う価値観の醸成、誰もが暮らしやすいまちを目指して、幅広く地域で活動を展開しています。

実行委員会は学生14名、社会人サポーター6名で構成されており、渉外(出店交渉・保健所等申請など)、広報(チラシ類・SNS運用など)、経理(会計・資金調達など)、ワークショップ(企画・準備など)、パフォーマンス(ステージ出演者募集・司会進行など)の5つのチームにわかれて活動しています。

世界各国の料理が出店、ダンスや歌のパフォーマンス、留学生と交流する体験型ワークショップなどを行う「The World Kitchen」、特定の国の料理を作って食べて交流を図る「Mini The World Kitchen」、世界の料理を囲み会話する「コミュニティランチ」など、食を軸にした多文化交流の取組を続けてきました。

また、外部とのコラボ企画(例:池田動物園でのワールドツアー、岡山市主催の人権フェスティバル、橋本財団とファジアーノ岡山による「おかやまWORLD FESTA」等)も行っています。

スピーカーの平松さんは、高校生の時にイベントで出店者と交流し「食でつながり、岡山を多文化にする」というコンセプトに共感して入学し、多文化共生を自ら考え、その推進に寄与しようとアクティブに活動しています。

The World Kitchenの活動紹介の様子

グループトーク「多文化共生、できている?」

多文化共生について考えを深めていくにあたり、まずはその定義を確認しました。多文化共生とは、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的な違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」です。これを踏まえ、「岡山では多文化共生ができていると思うか?できていないと思うか?」という問いが示されました。各グループでの話し合いの後、グループで出た意見を会場全体で共有しました。

  •   外国人が自国の人同士でコミュニティを作っている。日本の地域社会に溶け込もうとしている場合もあれば、そうでないこともある。地域で一緒に暮らしていく中で、ごみ出しや交通ルールなど、なかなか分かり合えない部分もある。また、コミュニティの存在でお互い近づきにくい雰囲気が生まれ、共生につながりにくい面もあるのではないか。

  • 日本人側の姿勢として、日本人が挨拶や笑顔を向けることを積極的にできているか。日本の文化や習慣に合わせてもらいたいと思っている方もいるのではないか。

  •   同じ地域に住んでいるが、あまり関わりがないので多文化共生は実現できていないのではないか。日本特有の暗黙の了解が外国人は理解しづらく、それを破った時に、少し差別的な思想になる人もいるように感じる。違いにフォーカスするだけでなく、共通の部分を見つけていくことも大切。

  • 外国人と関わる機会がない。近所には住んでおらず、唯一の関わりはコンビニで働いている方に会計をしてもらう時。交流や接点がないことの認知を広め、互いに知ろうとすることが大切だと思う。

  • 夜中に電話の声が大きくて、寝たい時に困ったという経験をした人もいる。
グループワークの様子

グループトーク「共存と共生の違いを考える」

ところで、共存と共生の違いとは何なのでしょうか?平松さんの新たな質問に対し、会場からは以下のような意見が挙げられました。

  • 共存とは、外国人が日本に来て住んでいること。共生とは、その人たちにごみ出しのルールや日本の文化などを伝え、共有して、共通認識ができている状態ではないか。技能実習生は来日前にごみ分別の講習を学ぶかもしれないが、留学生は事前に知る機会がないように思う。共通認識を持つためにルール教える機会があると良いと思う。

これらの意見を踏まえて平松さんからは、「共存とは同じ場所で一緒に暮らしていること。お互いに関わりがなくても成り立ち、トラブルなく暮らしている状態。共生とは、相互理解や交流があり、違いを認め合う、一緒に地域や社会を作ることだと思う。」という見解が述べられました。

共存と共生について示すスライド

グループトーク「多文化共生のまちにするには?」

共存と共生の違いについて考えたうえで、岡山を多文化共生のまちにするために必要なことについて考えてみました。

  •  興味がない人はThe World Kitchenのことを知らず、外国人と交流する機会もないので、多文化共生を肌で感じることがない。そのような人たちに活動を知らせるための情報発信がもっとうまくできるようになることが必要。

  • 日本人が外国の方々に理解を示すこと、留学生がごみ出しや生活ルールを含めて理解しようと努めること、このようにお互いに理解しようとする姿勢が必要。

  •   障がい者の認知を広めるために、防災とアートをテーマにした小さな美術館の企画や、障がいのある方がピアノを演奏するイベントなど、障がい者が輝けるステージをつくる活動をしている方がおられる。このような手法が外国人の認知を深めていく方法としても利用できればと思った。

  • 外国の人と日本人が交流し、関わっていくことが大切。そのためにはお互いを知り、つながるきっかけになる機会が必要。また、幼い時から多文化や多様性の中に身を置いて教育を受けたり、経験を積んだりすることも大切だと思う。

  • 共生するためのイベントは既に用意されている。しかし、外国人がそれを知らなかったり、初めて行くのが怖かったりする。公民館などでイベントを知らせ、事前に日本人と関わる機会があれば緊張せずに参加できるのではないか。


会場の様子

多文化共生を進めていくために

The World Kitchenの活動紹介、多文化共生に関する意見交換を踏まえて、平松さんより以下のようなコメントがありました。

「みなさんから建設的で深い、様々な意見があがったことがすごく嬉しかった。The World Kitchenが考えているまちづくりは、自治体、地域の市民団体、企業、まちづくりに関わる社会人などが単に集まってイベントを開くことではなく、『つながるきっかけ』をつくること。それが発展して、外国人のことや、一人ひとりを知るきっかけになれば良いと思っている。料理を通じた出会いが、共存から共生へ進むための入口になると良い。多文化共生は特別に難しいことではなく、違いを恐れず、交流の場に参加すること。その一歩が、共存から共生への大きな一歩になると思う。」




多文化「共生」は本当にできているのか?
地域で共存している生活の中での実感。きっかけや後押しがなくて共生に踏み出せない難しさ。
率直な気持ちをシェアして、みんなで一緒に考えるESDカフェだったよ。
一歩踏み出してみることで、共生に近づいていけるんだね!

お問い合わせ

岡山ESD推進協議会事務局(岡山市市民協働局市民協働部SDGs・ESD推進課内)
所在地:〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号
電話:086-803-1351・1354
ファクス:086-803-1777