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第3回ESDカフェ(2014年度)

[2014年7月15日]

ID:38204

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  • テーマ:地域・くらしを支えるツールとしての公共交通
  • 開催日時:2014年6月19日(木曜日)午後6時30分から午後8時
  • 開催場所:環境学習センター「アスエコ」(岡山市北区下石井2-2-10)
  • 講師:NPO法人公共の交通ラクダ(RACDA)市川三好さん

第3回ESDカフェ

イオンモール岡山のオープンに向けて、市民の期待が高まる岡山市。一方で、「渋滞は大丈夫かな?」など、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。

第3回のESDカフェでは、NPO法人公共の交通ラクダ(RACDA)の市川三好さんをゲストに迎え、「地域・くらしを支えるツールとしての公共交通」をテーマに話し合いました。
NPO法人公共の交通ラクダ(RACDA)の市川三好さん

NPO法人公共の交通ラクダ(RACDA)とは?

人と環境に配慮した暮らしやすいまちをつくるための公共交通について考え、活動するNPO法人公共の交通ラクダ(RACDA)(以下、RACDA)。

路面電車をはじめとした公共交通について研究したり、「岡山路面電車まつり」などの公共交通を楽しく学べるイベントを開催したり、行政や交通機関に働きかけを行うなど、市民目線の様々な活動に取り組んでいます。※
このようなRACDAの取り組みは、行政が都市計画を考えるときの参考資料としても活用されているそうです。
岡山市内を走る路面電車

※詳しい活動については、NPO法人公共の交通ラクダ(RACDA)のウェブサイト別ウィンドウで開くをご覧ください。

持続的で魅力的なまちづくりとは?

まず最初に、市川さんが自らの足で集めた資料をもとに、世界各地の都市が取り組むまちづくりについて紹介されました。

ヨーロッパのまちの中では、デンマークのコペンハーゲンやスイスのチューリッヒが、「暮らしやすいまち」として世界から高い評価を受けています。これらの都市はどんなまちづくりを行っているのでしょうか?

身近な移動手段×公共交通

コペンハーゲンを走る列車

岡山と同じように平地が多く、自転車を利用する人が多く暮らすデンマークのコペンハーゲンでは、自転車を積める列車「サイクルトレイン」が運行されています。列車で移動した先でも、自転車を使って行動できるのです。

岡山や近隣の地域でも、自転車を列車に乗せて運べると広い範囲でサイクリングを楽しめます。
私たちの暮らしに身近な移動手段について分析し、公共交通と組み合わせることで、住人や旅人の行動範囲がぐっと広がっていきますね。

人の活気×公共交通

ヨーロッパなどの都市では自動車ではなく、徒歩や自転車で移動しやすいまちづくりが行われていて、路面電車などの公共交通が整備されています。

こうしたまちづくりを通じて、まちの回遊性が高まり人のにぎわいが生み出されています。また、人々がまちの中でゆったりとした時間を過ごすことができるよう、道沿いにオープンテラスのあるカフェがお店を構えたり、ベンチが置かれたりしています。

公共交通が発達しているまち・上海

上海のまちなみ

さらに、市川さんは交通システムが整っているまちとして、中国の上海を紹介されました。

渋滞や事故を減らすために歩道と車道が切り離されていたり、駅から近いところに公園を設け緑豊かな空間がつくられていたりと、様々な工夫がなされています。

一方で、再開発のために生活拠点を移さなければならなかった人がいたり、空気が汚染されたりしていることから、上海に対してマイナスのイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

今のまちの姿だけでなく、まちのいろんな面に目を向けて考えることが大切ですね。

ESDの視点を取り入れたまちづくり

いろんな世界の都市について学んだ後は、私たちの暮らす岡山に目を向けていきました。

自然災害が少なく、豊かな自然に囲まれていたり、鉄道で各地方への移動がしやすいことなど、様々な条件から移住先として人気が高まる岡山。

そんな岡山で暮らすESDカフェの参加者たちが考える、岡山の「暮らしやすさ」や「魅力」について考えていきました。

参加者たちが考える岡山の「暮らしやすさ」や「魅力」

  • 災害が少ない。
  • 緑豊かな環境がある。
  • 自転車で移動できる。
  • 車以外で移動する人が利用しやすい公共交通機関。

これらの意見をもとに、市川さんは次のように話をしめくくられました。
「暮らしやすいまちとは、人が暮らし続けたいと思うまち。そんなまちをつくっていくためには、ESDの視点が必要ですね。また、市民が自ら意見を発信したり、公共交通について一緒に考えたりすることで、持続可能で魅力的なまちがつくられていくのです。」

岡山では、路面電車だけでなく、バイオディーゼル燃料で走るバスやモモチャリ別ウィンドウで開くなど、環境に優しい公共交通もありますね。このような公共交通も、岡山の暮らしやすさにつながっているのかもしれません。
他に、どんな「暮らしやすさ」や「魅力」が岡山にはあるのでしょうか?新しい目線でまちを歩いてみると、楽しい発見があるかもしれません。

次回のESDカフェは2014年7月17日(木曜日)午後6時30分より、環境学習センター「アスエコ」にて開催します。いつもおいしいコーヒーを準備してお待ちしています。お気軽にご参加ください。

お問い合わせ

岡山市ESD世界会議推進局 小西・友延
電話:086-803-1354
電子メールアドレス:miki_konishi@city.okayama.lg.jp