2015年10月15日(木曜日)に第6回ESDカフェが開催されました。ゲストは、株式会社いち代表取締役、NPO法人タブララサ理事長、NPO法人みんなの集落研究所客員研究員として様々な分野で活躍する河上直美さん。参加者は24名でした。
まず、河上さんよりジビエについてお話しいただいた後、「本当に美味しい食事とは?」について話し合いました。ジビエとは野生獣肉のこと。イノシシや鹿、うさぎ、キジなどの動物たちのことを指しますが、最近は、野生動物による農作物への被害が問題になっています。例えば、鹿は雑食で、米や黒豆など、農家さんが丹誠こめて育てた農作物を食べてしまうことがあり、農家のモチベーションが下がり、耕作放棄地が増えるという深刻な事態になっている地域もあるようです。
通常、10月から3月が鹿の猟期ですが、鳥獣害対策の場合、年間を通して猟をすることができます。日本にいる鹿の数は約300万頭。近畿地方と中国地方で約3分の1を占めています。捕獲された鹿のうち、人間の食用にされている率は1%にも満たないそうです。獣肉の処理施設は全国に451施設ありますが、年間300頭以上処理している施設は、そのうち3割程度。一方、美作市にある公設公営の「地美恵(ジビエ)の郷みまさか」では、年間鹿1,300頭、イノシシ300頭が処理されています。
岡山に、全国でも有数のジビエの処理施設があるというのはおどろきですが、日頃ジビエを口にする機会がほとんどない方も多いのではないでしょうか?なぜでしょう?ESDカフェの参加者からは、「売っていないから」、「食べ方がわからないから」、「値段が高いイメージがあるから」などの意見が出ました。
まだまだ一般的とは言えないジビエですが、ジビエにはいろんな魅力が隠されています。
河上さんによると、ジビエのおすすめポイントは次の3つです。
これは、何とも食べてみたい。そんな参加者の期待を見抜いていた河上さん。試食として、鹿のロースト・桃ソース添えをふるまってくださいました。くさみもなく、桃のソースとばっちり調和した鹿のロースト。おかわり希望者続出の絶品料理でした。
おいしいジビエに舌鼓を打った後は、参加者全員で、今日のお題「本当においしい食事とは?」について話し合いました。
意見が多かったのは、
今回のESDカフェでは、ジビエについて理解を深め、その魅力をたっぷりと味わうことができました。また、「本当においしい食事とは?」をテーマにした話し合いは、河上さんにとっても新たな気づきや、次のアクションへのアイデアが生まれるきっかけになったそうです。これから、お肉の新たな選択肢として、ジビエがもっと身近なものになるか?注目ですね!
ESDリレーコラムでは、河上さんが活動する株式会社いちとNPO法人タブララサについて紹介しています!ぜひご覧ください!
岡山市市民協働局ESD推進課 小西・流尾
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