ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

第3回ESDカフェ(2017年度)

[2017年8月3日]

ID:38509

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

  • テーマ:ESD入門講座~他人事を自分事に~
  • 開催日時:2017年6月15日(木曜日)午後6時30分から午後8時
  • 開催場所:環境学習センター「アスエコ」(岡山市北区下石井2-2-10)
  • 講師:津山圏域クリーンセンター リサイクルプラザ 中平徹也さん

第3回ESDカフェ「ESD入門講座~他人事を自分事に~」

6月15日(木曜日)に平成29年度第3回ESDカフェを開催しました。

ゲストに津山圏域クリーンセンター リサイクルプラザの中平徹也さんをお迎えし、勤務先の施設について、また、施設見学のため施設を訪れた子どもたちの学びにESDを取り入れた結果、どんな変化があったかについてお話しいただきました。

ESDカフェの様子1

ESDカフェの様子

ESDカフェの様子2

津山圏域クリーンセンター リサイクルプラザについて

津山圏域クリーンセンター リサイクルプラザは、廃棄物の循環的利用のモデル施設として、また、環境問題の解決に向けた知識を習得するための学習施設として、2016年3月に完成しました。来訪者は思いのほか多く、昨年1年間で当初の想定の約2倍、1万2千人を超えました。このうち施設の見学に来た団体は186だったそうです。

小学校では4年生で環境について学習するとき、地域のごみがどうなっているのかを学びます。清掃工場が教科書にも取り上げられているため、リサイクルプラザに見学にくる学校も多いそうです。児童は清掃工場におけるごみの処理や再利用の仕方などを調べ、学んだこと、自分が環境を守るためにできることなどを考え発表します。

施設が完成した当初は、60分間の見学プログラムを依頼されることが多かったそうです。しかし、60分では、挨拶の後、紹介ビデオを見て、工場を見学し、児童からの質問に対する回答をするだけで時間が終わってしまいます。プログラムの最後に、児童に学んだことを記入してもらうのですが、「施設がすごかった、また来たいです」、「施設の見学が楽しかったです」などというものが多かったそうです。これらは、単に施設を見学した感想であって、学びにつながっていないと中平さんは考えました。

体験し、自分ごととして考え、実践する

中平さんは、施設を見るだけではなく、環境問題に関心を持ち、学び、課題に気づき、自分のこととして考え、行動するという流れのある見学に変えました。施設で一緒に見ていたビデオを事前に学校で見てもらうことにして、さらに、見学の時間を60分から90分にしました。それによって、リサイクルプラザの中にある環境学習コーナーで体験学習をする時間が出来ました。

「ごみを減らすための3Rというキーワードがあります(Reduce,Reuse,Recycle)が、Recycleにはエネルギーが必要なので、特にReduce,Reuseを心がけましょう(2R)、また、必要のないものは断りましょう(Refuse、3Rと合わせて4R)。石油や石炭など限りある地球のエネルギーを使って私たちは生活しています。私たちの地球は1個しかありませんが、現在の生活を続けていくと、2030年には地球が2個ないと持続できなくなると見積もられています。」こういった地球資源に係る問題や食品ロスなどについて、環境学習コーナーの教材や、ビニールの地球儀、水の入ったペットボトルなどを使いながら可視化して説明することで、児童に問題を自分ごととして考えさせます。

このように見学のプログラムを変えた結果、児童が最後に記入する言葉が、「料理を作りすぎないようにします」、「なるべくごみを減らします」、「4Rを守ります」「地球が元気になるようRefuseを頑張ります」、「使い捨てのものを買わない。再生可能なものを大切にします」など、施設見学の感想から、学んだこと、自分が環境を守るために行動していきたいことに変わってきました。

ESDは知る・学ぶだけでなく、体験し、自分の問題として考え、行動することが大切と中平さん。もともと岡山市のESDは環境と国際理解から始まっています。最初から「ESDとは」という切り口で学習しようとすると、扱う範囲が非常に広く自分ごとと考えにくいですが、環境保全や国際理解などの学習を入り口として持続可能な社会について学んでいけばよいのではないかとお話されました。

お問い合わせ

岡山市ESD推進協議会(岡山市ESD推進課内)小西・宮崎
電話:086-803-1351
電子メールアドレス:esd@city.okayama.lg.jp