ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

2021年度第9回ESDカフェ「小さな町の、まだ小さな農業法人が、経営から見えたサスティナブルな未来」

[2022年6月1日]

ID:38873

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

  • テーマ:小さな町の、まだ小さな農業法人が、経営から見えたサスティナブルな未来
  • 開催日時:2022年1月20日(木曜日)午後6時30分から午後8時
  • 開催場所:オンライン(Zoom)
  • ゲストスピーカー:株式会社HAPPY FARM plus R 奥村龍次さん、中村妃佐子さん(岡山県真庭市)

2021年度第9回ESDカフェ「小さな町の、まだ小さな農業法人が、経営から見えたサスティナブルな未来」

1月20日(木曜日)に、オンラインで今年度第9回目のESDカフェを開催しました。
今回は「小さな町の、まだ小さな農業法人が、経営から見えたサスティナブルな未来」をテーマに、株式会社HAPPY FARM plus Rの奥村龍次さんと中村妃佐子さんにお話しいただきました。

お二人は、以前勤めていた会社で、社内の新規事業である農業部門に配属されました。お二人とも農業の経験はなく、特に中村さんは、「土が手につくことが嫌」とさえ思っていたそうです。そんな二人が経験ゼロから農業をスタートし、そこから5年間、たくさんの失敗を重ねながら少しずつ自信をつけ、2019年1月に株式会社HAPPY FARM plus Rを設立し、独立されました。

事業内容

奥村さんたちがお住まいの真庭市は、バイオマス発電を中心とした循環型社会を目指しており、国から「SDGs未来都市」に選定されています。現在稼働中の木質バイオマス発電所に続いて、2年後には、生ごみやし尿をガスと肥料に分解する「メタン発酵プラント」が完成し、ガスは発電へ、肥料は農地へ利用されるそうです。
また、観光産業と連携したバイオマスツアーなどの取組も行われています。

バイオマスツアー

お二人は、農業が及ぼす力を「農力(のうりょく)」と名付け、人・地域・環境・未来への「農力」について紹介されました。

参加者からは、「取組に対する地域住民の理解は?」などの質問がありました。
地域への「農力」の一例として、HAPPY FARM plus Rは、耕作放棄地の再生に取り組み、地域からも応援されているという事例について話されました。
また、再生した農地を借り受けて自社で作付けすることで生産量を増やし、地域の方とwin-winの関係を築いているそうです。

取組内容

最後に、SDGsについて、「それぞれの立場や環境で大きく変わるが、実践しなければならない。企業が行うには経済(利益)に繋げることが重要。綺麗ごとだけでは継続できません。」と言われました。

HAPPY FARM plus Rでは、野菜を育てる環境(土、肥料など)をはじめ、社員の労働環境、出荷・販売のコスト削減、化石燃料から木質燃料への切り替えによるCO2削減とあらゆる場面でSDGsを実践されています。また、修学旅行生を受け入れての農業体験学習や地元中学校への出前授業など、他の産業とも連携して、情報発信や学びの場づくりをされています。

また、「SDGs11:住み続けられるまちづくりを」をHAPPY FARM plus Rの最も達成したいゴールとし、経済・社会・環境すべてにおいて、真庭市が「住みたいまち」になるよう、これからも地域の課題解決に向けて取組を行っていくそうです。サスティナブルな未来に向けたHAPPY FARM plus Rの実践は、これからも続いていきます。

ESDカフェ お問い合わせ

岡山ESD推進協議会(岡山市市民協働局市民協働部SDGs・ESD推進課内)
担当:赤木、瀬戸井
電話:086-803-1354
ファクス:086-803-1777
電子メールアドレス:esd@city.okayama.lg.jp