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2023年度第7回ESDカフェ「片づけ×防災 無理なく続ける仕組みづくり」

[2024年3月13日]

ID:58230

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  • テーマ:片づけ×防災 無理なく続ける仕組みづくり
  • 開催日時:2023年11月15日(水曜日)18時30分から20時
  • 開催場所:Wonderwall(岡山市北区駅前町1-8-18イコットニコット2階)またはオンライン(Zoom)
  • ゲストスピーカー:安藤 雅子さん(OKAYAMAお片づけチームmomo防災部)

片づけと防災

安藤さんは普段、人にフォーカスしながら効果的に準備・計画・整理し仕組み化する「ライフオーガナイズ」を活用して、効率的で働きやすい環境を整備するためのサポートをされています。そして、同じくライフオーガナイザー®として活動するメンバーと防災チームを結成し、無理なく災害に備えるヒントをYouTubeなどで伝えています。

安藤さんによると、片づけと防災には「必要なことだけれど何から始めていいか分からないから後回しになりがち」「必要なものは一律ではなく、人それぞれ」「一回で終わるものではなく、続けることが大切」等の共通点があるとのことです。

今回は、安藤さん、安藤さんと同じ防災チームの渡辺さんのお二人で、片づけや防災を行動につなげるヒントをお話しいただきました。

自分の片づけタイプを知る

無意識に手(指)や腕を組んだときに左右どちらが上になるかで、情報をインプットするとき、アウトプットするときに右脳・左脳どちらを使うのか見分けられるそうです。これは、たとえば右脳(直感)タイプは物をあまり細かく分けず、取り出すときのアクションの数を少なくした方がよく、逆に左脳(論理)タイプは同じ大きさ・色の箱に入れてラベルを貼り、見た目をすっきりさせる方が心地よく感じるなどの特徴があり、片づけに応用できます。

直観タイプの画像
論理タイプの画像
直観タイプ2
論理タイプの画像2

このように、右脳・左脳タイプによって向いている片づけ方法が違うので、まずは自分や家族のタイプを知り、自分に合った方法で片づけることが大切だとのこと。そして、防災にも同じことが言えるそうです。

0次避難グッズ

災害はいつ起こるか分かりません。家や会社、学校にいるときだけではなく、通勤通学途中や旅行中に起こるかもしれません。

今ここで地震が起きたら、あなたはどうしますか。ESDカフェの会場がある岡山駅周辺のハザードマップを見ながら皆で想像してみます。古い建物が比較的少なく、壊滅的な状況になることはなさそうですが、道路は液状化の危険性が高そうです。仮に道路が通れる状態だったとしても緊急車両優先となります。そのため、無理に帰宅しようとせず、一時避難できる建物に身を寄せた方がよさそうです。

そんな状況に陥ったときに、何が自分を助けてくれるのか。いつどこで災害が起こっても1日程度はしのげる防災グッズを0次避難グッズというそうです。

一般的には外出先で災害に遭遇した場合、家や避難所など安全な場所に移動するために必要なものを備えたグッズが「0次避難グッズ」とされています。OKAYAMAお片づけチームmomo防災部では単なるグッズ、というだけではなく日常から役に立つもので、万が一の際はお守りのような役割を果たすものが理想であると考えています。

ここで、安藤さんが毎日持ち歩いている0次避難グッズを見せてもらいました。
お弁当箱を入れるくらいの大きさのトートバッグからまず出てきたのは、モバイルバッテリー。スマホがあればライトやホイッスルとしても使えますが、充電はすぐに減っていきます。そのため、モバイルバッテリーは必要不可欠なアイテムです。他に、家族の顔写真入りの連絡先(ラミネートしたもの)やペットボトルの水、携帯用トイレ、マスク、絆創膏や消毒液などもありました。

渡辺さんは、肩からかけられるポーチに0次避難グッズを入れています。お財布を兼ねていて、家にいるとき以外は必ず身に着けているそうです。ネックレス型のお洒落なホイッスルを使っていたり家族写真入りの年賀状を連絡先カードとして活用していたり、たくさんの工夫がありました。

バッグの中身の画像

防災チームの他のメンバーも「バッグインバッグに入れる」「車移動ばかりだから車の中に置いておけば安心」など、自分に合った方法で0次避難グッズを用意しているとのこと。また、子どもはグッズを入れ替えるのが難しいため、ランドセル用・習いごと用など、それぞれの鞄に入れておくとよいそうです。

大切なのは、普段持ち歩けること。立派なものを用意しても、持ち歩けなくては意味がありません。持っていたら役に立つものは何かという視点で、自分に合ったものを選びとってほしいとのことです。

自分に必要な備え

「それでは、自分にとって必要なものを考えてみましょう」と始まったのは、「常備薬」「飲みもの」「メガネ・コンタクト」「除菌シート」「家族写真」などと書かれたカードを、(1)必要×持っている、(2)必要×持っていない、(3)必要×代用できる、(4)必要ない×持っていない、に分けるワークです。

カードを分けている様子

まずは自分一人で分けてみて、終わったら近くの人と結果を比べてみます。同じグッズでも人によって必要かどうかは様々で、また、必要なのに持っていないものが案外あることに気づきました。そして、「雨合羽は大きなビニール袋で代用できる」「家族の連絡先と家族写真は一つにしておくと便利」など、参加者同士でアイディアを共有しました。

防災のためだけに備えようとするとハードルが高くても、アウトドアや日常生活で持っていて役立つものと考えると、楽しみながら揃えることができそうです。

最後は、安藤さんからの「まずは誰にも頼ることなく自分や家族の命は自分たちで守ったうえで、お互いに助け合える関係づくりが本当に必要で大切なことだと思います。今日、これは必要だなと思ったものは、ぜひ1週間以内に揃えて日常生活に役立ててくださいね!」というメッセージでカフェ終了となりました。

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お問い合わせ

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ファクス:086-803-1777
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