ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

2021年度第2回ESDカフェ「ミャンマーで今何が起こっているのか~世界の出来事を自分事で考える~」

[2021年6月1日]

ID:38673

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

  • テーマ:ミャンマーで今何が起こっているのか~世界の出来事を自分事で考える~
  • 開催日時:2021年5月20日(木曜日)午後6時30分から午後8時
  • 場所:オンライン(Zoom)
  • ゲストスピーカー:元JICAボランティア(ミャンマー、ケニア派遣)井上満さん

2021年度第2回ESDカフェ「ミャンマーで今何が起こっているのか~世界の出来事を自分事で考える~」

5月20日(木曜日)に、オンラインで今年度第2回目のESDカフェを開催しました。
今回は「ミャンマーで今何が起こっているのか~世界の出来事を自分事で考える~」と題して、元JICAボランティアの井上満さんにお話しいただきました。
参加者は約25名。社会人のほか、多くの高校生・大学生にご参加いただきました。

井上さんは、JICAボランティアとして2018年から2020年2月までミャンマーでスポーツ指導に従事されました。日本に帰国後、同年5月には再度ミャンマーへ向かう予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期になり、現在は、岡山在住の留学生との交流や学校などでの講演活動等をされています。

2021年2月1日。ミャンマーで国軍によるクーデターが起こりました。はじめは一般市民の犠牲はなかったのですが、その後事態は悪化の一途をたどり、5月20日時点の死者数は800人を超えています。小さな子どもが、家から外に出たとたん銃で撃たれて死亡したケースもあるようです。

多くの一般市民がミャンマー国軍を「テロリスト」と呼び、次世代に民主主義を取り戻すために死ぬ覚悟で戦っています。
ただ、民主主義で内戦状態が続く国か、軍政下で争いがない国かなど、どのような状態が「解決した」と言えるのか、その答えを出すことさえ難しい状況であります。国際社会からの軍系企業に対する制裁についても、そこで実際に働いているのは市民であり、最終的に制裁で影響を受けるのは市民生活だそうです。
井上さんは、これ以上犠牲者が出てほしくないと切に願っています。

東京でのデモで配られたチラシの写真

東京でのデモで配られたチラシ

日本にいてできることとして、井上さんはセミナーやSNS等でミャンマーについての情報を発信したり、外務省や国連のホームページへ意見を投稿したりされています。また、ミャンマーの国旗をデザインした缶バッジを販売し、売り上げを寄付する取組についても紹介されました。

缶バッジ販売による寄付の取組紹介の様子

缶バッジ販売による寄付

参加者から「自分たちにできることは何か」という問いかけがありました。
ミャンマーの市民は「今、ミャンマーで起こっていることを忘れないでほしい」と訴えているそうです。井上さんは「情報を発信・共有することが大切」「メディア等で様々な情報を目にするが、正しい情報は何か、冷静に客観的に判断してほしい」と話されていました。

海外のクーデターを身近に捉えることは簡単ではありませんが、もしも自分の国だったら…、もしも自分の家族や友人が犠牲になったら…と、参加者にとって、今のミャンマーで起こっていることを自分事として考えるきっかけになったのではないでしょうか。

ESDカフェお問い合わせ

岡山ESD推進協議会(岡山市SDGs・ESD推進課内)担当:赤木、瀬戸井
電話:086-803-1354
電子メールアドレス:esd@city.okayama.lg.jp