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第6回ESDカフェ(2013年度)

[2013年10月9日]

ID:38261

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  • テーマ:「コーヒー一杯からの持続可能な支援を目指して」
  • 開催日時:9月19日(木曜日)午後6時30分から午後8時
  • 開催場所:環境学習センター「アスエコ」(岡山市北区下石井2-2-10)
  • 講師:フェアトレード団体「halqa-はるか」事務長 丸山輝裕さん

第6回ESDカフェ

フェアトレードについて紹介する丸山輝裕さん

最近、フェアトレードということばを耳にしたり、お店で商品を見かけることが多くなりました。しかし、実際フェアトレードとはどのようにおこなわれているのでしょうか。今回のESDカフェは、フェアトレードを中心に国際理解やESDについて話し合いました。講師はフェアトレード団体「halqa-はるか」の丸山輝裕さん。まずはフェアトレードについての紹介から、今回のESDカフェは始まりました。

丸山輝裕さんのお話に参加者一同聞き入る様子

フェアトレードとは、発展途上国へ物資を送る「援助」ではなく、自立した経済活動をおこなえるよう「支援」する取り組みです。1970年代まで、発展途上国は先進国からの援助に頼ってしまい、自立した経済活動をおこなっていませんでした。またコーヒーなど商品の貿易でも、生産国である発展途上国へ、利益が十分に行き渡らない仕組みとなっていました。価格の相場が不安定だったり、輸入国が多く利益を得ていたためです。
そうした状況を改善するため、生産国に利益が少ない貿易の仕組みが見直されました。そして輸入国と公平に取引し、持続した経済活動がおこなえるフェアトレードが始まったのです。国際相場の設定や貿易の仕組みが整えられ、コーヒーやチョコレートなどいろいろな商品が取り引きされるようになりました。
フェアトレードの中で、ESDとつながるポイントは2つあります。
1つ目は、発展途上国に利益が行き渡ることで、商品の生産活動が持続的におこなわれていくことです。このことは発展途上国が抱える人権問題、平和、紛争など多くの問題とも関係していきます。
2つ目は、参加者から「なぜフェアトレードでコーヒーを扱うのか?」という質問と結びつけ次のように紹介されました。コーヒーは私たちの生活の中で身近な存在です。国際理解など普段触れることの少ない問題を、コーヒーと結び付けることで、私たちの身近な問題と実感することができるのです。このような実感やコーヒーのおいしさに感動することこそ、フェアトレード自体を持続させる原動力となります。
またフェアトレードを持続するため、丸山さんは地域のいろいろな団体の活動とも連携されています。活動の幅を広げたり、地域に利益やにぎわいを生み出すことができます。
最後にフェアトレードを広めていくために、丸山さんは「行動すること」が大切だと強く訴えかけました。日常でフェアトレードのコーヒーを飲むなどの行動を、一つひとつ積み重ねることで、国際理解やESDを理解することにつながっていくのです。

お問い合わせ

岡山市ESD世界会議推進局 小西・友延
電話:086-803-1354
電子メールアドレス:miki_konishi@city.okayama.lg.jp