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第4回ESDカフェ(2017年度)

[2017年8月21日]

ID:38519

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  • テーマ:再生可能エネルギー100%って可能なの?~家庭・地域から考えるこれからのエネルギー需給~
  • 開催日時:2017年7月20日(木曜日)午後6時30分から午後8時
  • 開催場所:環境学習センター「アスエコ」(岡山市北区下石井2-2-10)
  • 講師:おひさまエナジーステーション株式会社 代表取締役社長 松本照生さん

第4回ESDカフェ「再生可能エネルギー100%って可能なの?~家庭・地域から考えるこれからのエネルギー需給~」

7月20日(木曜日)に、平成29年度第4回ESDカフェを開催しました。今回は、おひさまエナジーステーション株式会社 代表取締役社長 松本照生さんをゲストにお迎えし、これからのエネルギー需給について考えました。

松本さんは、大学を卒業後、生活協同組合コープこうべに入所。松本さんは特にエネルギー問題に興味を持ち、「はまかぜちゃん」など市民出資を利用して風力発電の建設を行っている北海道グリーンファンドを知りました。安心・安全なエネルギーの供給に関わりたいという思いから、コープこうべを退職し、2005年に環境エネルギー政策研究所(ISEP)に入所。同年、備前グリーンエネルギー株式会社を創業。2012年には独立し、おひさまエナジーステーション株式会社を設立し、再生可能エネルギーの普及に向けて活動しています。

ESDカフェ1

再生可能エネルギーとは?

再生可能エネルギーとは、自然からつくる電気、すなわち「風力発電」、「太陽光発電」、「地熱発電」、「水力発電」、「バイオマス発電(廃材や家畜の糞などを利用した発電)」などのことです。松本さんははじめに、「再生可能エネルギー100%は可能だと思うか」とカフェの参加者に質問されました。ほとんどの方が不可能だと思うと手を挙げました。そこで、再生可能エネルギーを普及させるための取り組みや我が国の制度、エネルギー使用量を減らすポイントについてお話しいただきました。

「風車は風が回すのではなく、人が回す」

上記の問題提起で、どうやって風車を建てるかを話し合いました。「土地を探す」「出資してくれる会社を探す」「電力会社や建設会社と交渉する」など様々な意見が出ました。風車を建設するには何億円もかかるので、1人で風車を建設するのは困難ですが、日本国内でも市民グループなどが、複数の人や企業に出資してもらう形で風車の建設に取り組んでいます。また、最初にお金はかかるものの、売電収入によって、計算上は建設時にかかるコストを回収することができるそうです。コストを回収後も売電収入を得ることができます。

固定価格買取制度と発電装置家庭での導入について

固定価格買取制度とは、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する制度です。例えば10kw以上の太陽光発電であれば、20年間安定的に売電収入が約束されます。電気を利用するすべての人は、毎月の電気料金に上乗せして、再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社が買い取る費用の一部を負担しています。この制度のおかげで、一般家庭でも太陽光発電等再生可能エネルギーの発電装置を導入しやすくなりました。

家庭のエネルギー消費

日本では核家族化が進んでおり、家庭における総エネルギー消費量は増加傾向にあります。再生可能エネルギーを利用することと同様、私たちが普段使うエネルギーを減らす努力も大切です。家庭におけるエネルギーの用途を調べると、暖房と給湯が50%以上を占めているそうです。高断熱、高気密の工夫をして家を建てれば、夏は涼しく、冬は暖かい家になり冷暖房のエネルギーを削減することができます。例えばドイツでは、新しく家を建てる時は、厳しい断熱基準をクリアしなければ建設の許可が下りないそうなのです。日本も見習わないといけませんね。

最後に、「再生可能エネルギー100%は可能だと思うか」とカフェの参加者に質問したところ、より多くの方が可能だと思うと答えていました。今回のカフェが参加者の方にとってエネルギー問題に関心を持つ一つのきっかけになったのではないでしょうか。

ESDカフェ2

お問い合わせ

岡山市ESD推進協議会(岡山市ESD推進課内)小西・宮崎
電話:086-803-1351
電子メールアドレス:esd@city.okayama.lg.jp