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#106「『エコをスマートに』イベントからごみを減らすEC[H]O-SMAプロジェクト(NPO法人タブララサ)」

[2023年11月17日]

ID:54417

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EC[H]O-SMAプロジェクトとは?-楽しいイベントとごみの関係

ESDリレーコラムでは2度目の記事を担当します、NPO法人タブララサの利根です。
タブララサは主に2本柱の事業で活動を続けており、一つはリサイクルキャンドルに関するもの。今回はもう一つの「エコをスマートに”EC[H]O-SMAプロジェクト”」についてお話させてください。
(リサイクルキャンドル/西川キャンドルナイトに関してのリレーコラムはこちら
https://www.city.okayama.jp/sdgs-esd/0000038529.html

集合写真

活動メンバーの集合写真

EC[H]O-SMAプロジェクトの始まりは、タブララサが活動を始める2000年代初めまでさかのぼります。
当時あまり人通りのなかった西川緑道公園沿いで、「素敵な場所なのに…!もっとまちなかを活用したい!」という想いから、いろいろな取組をしていたタブララサの前身となる活動のメンバーたち。
では今度は、アートを楽しむ企画を、西川緑道公園という心地いい空間でやろう!ということになりました。会場は公園なので、来場される方にはゆっくり楽しんでもらいたいね、ということで、美味しいフードやドリンクも一緒に。

楽しい時間も終わりになると、運営メンバーは片づけを始めます。けれどそこで驚いたのはごみの量。
「楽しい企画をみんなと共有したかっただけなのに、イベントをするとこんなにごみが出るんだ…」
捨てられたもののほとんど多くは、イベントで提供した食品容器のごみでした。

楽しい企画、まちなかの素敵な空間を多くの人と共有したいとイベントをしただけなのに、終わってみると昨日までなかったごみがたくさん。
そんなもんだよね、と思う人もいるかもしれませんが、その時のメンバーは違いました。

素敵なイベントが、見えないところでごみをたくさん出してしまうのはかっこ悪い!
それなら、ごみの出ない、運営までスマートでクリーンなイベントを実現したいな!

そんな考えから他都市での取組事例を探し、見つけたのがリユース食器。イベントなどで食品を提供する時に、使い捨ての食品容器ではなくリユース食器を使うというものです。

回収して持ち帰ったリユース食器は、福祉施設の方々のとても丁寧なお仕事により清潔が保たれ、また次の出番を待ちます。
タブララサもリユース食器ネットワークに加盟をし、食器の扱いを始めたのが2004年。中四国エリアでは初でした。
▷参考 リユース食器ネットワーク https://www.reuse-network.jp/別ウィンドウで開く

リユースカップの写真

リユースカップ

これからのイベントのありかた

それから、EC[H]O-SMAプロジェクトはリユース食器の貸し出しだけでなく、それぞれのイベントに合わせたごみ削減の提案と実践を続けてきました。
最近では、ワンウェイプラスチックの削減や海ごみ問題への機運の高まりなどもあり、ごみをたくさん出してしまいがちなイベントという場でのごみ削減のあり方も見直すタイミングが来ています。
2022年度には岡山市との協働でイベントごみの実態調査を行い、現在はこれをもとにした実際の現場でのごみ削減の取組を続けています。
▷調査報告書 https://nporasa.org/hoisin/r4needsassessmentbusinessreport/別ウィンドウで開く

「ごみをたくさん出すのはかっこよくないよね、
そしてそれを片付けるイベント主催者の人たちも大変ですよね。」
そんなタブララサのスタンスはいつまでも変わりません。
環境問題、ごみのことというとどうしても難しく考えがちで、ルールや規制の話にも展開しがちですが、私たちの気持ちのベースとなっているのは「いろいろなイベントがある岡山って楽しいよね!」というもの。
それらがずっと続くためにも、環境について考えることは、地域や来場者の皆さんに愛される大きな要素になるはずです。

エコでクリーンなイベントが少しずつでも増えますように。
これを読んでくださった皆さんとも、ぜひ一緒に考えていきたいです。

*若者世代を中心に関わってくれるスタッフを随時募集しています!
 NPO法人タブララサ( https://nporasa.org/別ウィンドウで開く )までお気軽にお問い合わせください。

NPO法人タブララサ 理事長 利根弥生さん

大分市出身、大学進学を機に岡山へ。学生時代に所属したうらじゃ連の先輩に「キャンドル作ってみない?」と誘われたのがタブララサとの出会い(2010年)。Happy Share Candleプロジェクトのサブリーダーとして活動を続け、2017年に4代目理事長となる。青椒肉絲が好き。

利根弥生さん画像

次の執筆者さんからのメッセージ!

生理革命委員会(山領珊南さん、山形萌花さん、澤田まりあさん)

ポジティブに取り組みを進めている姿にとても共感できました。うらじゃ祭りや岡山マラソンなど、もっとたくさんの人が参加するイベントでも取り入れられるといいですね!