2016年10月22日から23日の2日間、岡山市で開催された「第3回ESD日本ユース・コンファレンス」についてお伝えします。(主催:文部科学省、日本ユネスコ国内委員会、公益財団法人五井平和財団)このコンファレンスは、ESDを推進する若者のネットワークを広げることを目的に行われました。
コンファレンスには、全国各地から学校の教員、大学生など45名のESDを実践する若者が集まり、「出会う」、「つながる」、「つくりだす」の三部構成で行われました。
初日は、「出会う」と「つながる」の日。
まず少人数のグループをつくり、自分自身がなぜESD活動に関わるようになったかを語り合い、他の参加者の考え方、生き方を学びました。次に、各自の活動について発表し合い、ESD推進のために協力できることを共有しました。その後、全体で集合し、他の参加者との交流や未来へ向けたビジョンの共有をしました。
夕食時には、有志6人が自身の活動に関するワークショップを主催し、参加者はそれぞれ興味のあるものに参加しました。テーマは「地域を舞台にした教材でのESDの実践」、「教科学習にESDの視点を取り入れる」、「差別と暴力のない世界」、「学校内でESDを広める」、「地域活性化のアプローチ」、「子どものESD基礎力をどう育むか」の5つでした。
ワークショップの様子
2日目は「つくりだす」の日。
まず、各自がやりたい取組を発表しました。やりたいことが似ている参加者でグループをつくり、具体的な取組の案を考え、最後に発表をしました。「ESDのスタディーツアーを実施するための実行委員会を立ち上げる」、「教員をしているメンバーの勤務校で訪問授業を行う」などたくさんのアイデアが出ました。
考えた取組の発表を行う様子
コンファレンス終了後は、希望する参加者と岡山のESD実践者の方々との交流会が開かれました。軽食をとりながら、本編とはまた違った自由な雰囲気の中、大変盛り上がりました。交流が終わった後も、お互いの連絡先の交換をするなどされており、今後の皆さんの連携が期待されます。
交流会の様子
ESD推進の国際的な枠組みであるグローバル・アクション・プログラム(GAP)の中でも、「若者」は優先行動分野のひとつになっており、持続可能な未来の社会を担う若者の活躍が期待されています。参加された皆さんには、他の参加者や岡山のESD実践者の方との出会いを大切にして、このコンファレンスで学んだことを、皆さんの活動に活かしていただきたいと思います。
コンファレンス終了後、参加者で記念撮影
(岡山ESD推進協議会事務局より)