子供たちが楽しくのびのび育ち、子供からお年寄りまでお互いが助け合える地域にしたい!そんな想いで平成30年より「つしまみんな食堂」を立ち上げました。「つしまみんな食堂」では、みんなで作って食べる体験活動など、「食」を通じて地域での交流やつながりを生み出すことを目指し、地域内の社会福祉法人や公民館、その他いろいろな団体と協働しています。
「つしまみんな食堂」では、子供も大人も一緒に食事を作る体験活動を通じて、地域で多世代での交流を図りながら子供たちの食育に取り組んでいます。「ピーマンが食べられなかったのに食べられるようになった」「家では忙しくて子供と一緒に料理を作ることができないのでうれしいです」等の声をいただいており、親子で楽しめる場となっています。現在は新型コロナウイルス感染対策のため人数や活動に制限が出ていますが、安全に配慮し工夫しながら活動を継続してきたことで、地域の中での顔の見える関係づくりとともに、地域の課題や家庭の悩みを聞く機会も増えています。また子供から高齢者の方までボランティアとして協力してくださる方々や、支援をしてくださる企業等も増えており、地域のつながりが広がってきています。
他にも「京山コミュニティパントリー」を定期的に開催し、毎回20世帯を超える子育て家庭等に食品や日用品を提供する場を設けています。物品は寄付でいただくものや地域のフードドライブで集まったもの、フードバンク団体からご提供いただいたものなどさまざまです。賞味期限の近い食品もあるので、支援と併せて食品ロスについての啓発活動も行い、地域で家庭から取り組めることを広げるよう努めています。また「SDGsアワード2021」の優良な取り組みに表彰されたフードシェアリングの活動にも参加し、個別にご家庭や地域へ食品を届けるなど幅広い活動を行っています。
「つしまみんな食堂」はボランティア活動です。小さな取り組みですが、子供から高齢者までみんなで支え合える地域になるよう、つながりを大切に無理なく今できることをひとつひとつ続けていきたいと思います。
1978年岡山市出身。介護職員として介護現場で5年間勤務し、養護老人ホーム報恩積善会で事務長として働きながら、ボランティア団体として「つしまみんな食堂」を立ち上げ活動している。