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♯40「『公民館』のこんな活用はいかが?」

[2015年10月28日]

ID:38233

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知ってる?「公民館」のあれこれ

岡山市にある公民館はESDの推進拠点であり、地域の人々が行政や学校、市民団体と連携しながら、各地域に根ざしたESD活動を行っています。これが「岡山モデル」の特徴といわれています。


しかし、活動拠点の「公民館」が私たちの生活にどれだけ根づいているのか?
この疑問をもとに、上道公民館では2013年度から「ESDカフェ」が始まりました。

「ESDカフェ」って?

ESDカフェは、様々な立場の人が集まって自由におしゃべりを楽しむ場です。

最初のテーマは、ズバリ「公民館」。
参加者は、「公民館はどうしてできたの?」、「何ができるの?」などの公民館に関する基本的なことを学びながら、公民館の可能性について意見を交換しました。時には、地域のぶどう農家の方をゲストスピーカーに招き、「郷土に産業を興す」という公民館の目的について考えたこともありました。

活動を続けること一年半、2014年10月に転機が訪れました。その月のESDカフェでは、「ESD推進のための公民館-CLC国際会議」に出席した職員が会議の内容について報告し、分科会に出席した方が感想を話しました。
このESDカフェの参加者から、「そろそろ話ばかりをするのではなく行動を起こさないか」という提案が出されたのです。

「もったいない市」の誕生

それまでESDカフェの参加者は、公民館を「場所」として使用してきました。しかしESDカフェを通じ、人と人をつないだり、仲間と気になることについて学んだり、情報収集ができたりと、ソフト面から公民館を活用できることに気づきました。

地域の人々に、「公民館のソフト面を有機的に活用すれば、自分たちの暮らしや活動がさらに活気づくこと」を知ってもらうためにはどうしたらよいか?
この疑問から、「まずは公民館に足を運んでもらおう」、「初めての人でも気軽に行けるものは何だろう?」という話に発展していきました。

こうして生まれたのが、不用品を持ち寄り、ほしい人が持って帰る「もったいない市(いち)」です。

もったいない市では、カフェスペースを設け、カフェで話す人々の声から地域の様子をうかがいます。また、不用品を持ち寄る人・持って帰る人だけでなく、もっといろんな人が関わりを持てる場となるように意識して、公民館クラブの参加者が手ごねパンやエコ料理を販売したり、三徳園の野菜を販売しました。前日の準備中に、たまたま公民館を訪れた人が「面白そう」と興味を持って、当日のお手伝いをしてくれました。

もったいない市の様子

2015年5月30日(土曜日)開催のもったいない市の様子。開場前には50人の長蛇の列

もったいない市で手ごねパンを販売している様子

もったいない市で手ごねパンを販売。手ごねパンクラブの先生とお子さん

当日は開場前から列ができ、三徳園の野菜は飛ぶように売れました。不用品も一人5点ずつ持って帰ってもらえただけでなく、帰るときに「次はいつ?」と尋ねる人も!2回目に開催した時には、提供品を保管していた和室(10畳)のドアが閉まらないほど、たくさんの品物が集まりました。来場者も150名を超え、もったいない市の認知度が高まっていることを感じました。

未来図が見えてきました

もったいない市の目的には、ESDカフェの常連を増やすことも含まれています。もったいない市に足を運んでくれた人の中から、一緒に活動する仲間を見つけるのです。

カフェ出店について打ち合わせをしている様子

2015年9月のESDカフェで文化祭のカフェ出店について打ち合わせしている様子

3名でスタートしたESDカフェが、2回のもったいない市と2015年8月29日(土曜日)に開催された地域ワークショップを経て、9名に増えました。

「人が集って話をする場を積極的につくることで、新しい活動が生まれるようなオープンカフェを開きたい!」という夢の種をまき、やっと双葉が出てきたところです。さっそく新しく加わったメンバーによる活動も始まっています。
楽しみながら、ゆっくりじっくり、地域に公民館を根づかせていきます。

次回は2015年11月28日(土曜日)・29日(日曜日)の公民館文化祭で、ESDカフェを開きます。焼き芋も販売します!ぜひESDカフェに遊びに来てください!

吉田郁美さん

岡山市立上道公民館職員。社会教育主事。2012年から現館に勤務。地域の未来予想図を住民と一緒に描きながら、実現に向けて楽しく活動するのが信念。

次の執筆者さんからのメッセージ!

うらじゃ振興会の時末健次さん

時末健次さんの写真

公民館は、地域の人々が交流する場所。公民館の新しい可能性と活動が広がることを期待しています。

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