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#58「青少年育成にかかわる、つながりを活かしたESD活動 ~中学校現場から非営利団体における活動まで~」

[2017年4月17日]

ID:38474

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中学校の先生だからこそ

私は中学校で英語の教師を14年間しています。英語は言語(=道具)ゆえ、人権・環境・平和・政治など幅広い社会問題や国際問題をテーマにして学んだり発信したりできます。わたしがESD(持続可能な開発のための教育)と出会ったのは、こうした取り組みの延長でした。
とりわけ、多様性や有限性などを尊重する価値観を身につけ、多面的・総合的・批判的・主体的に考え行動することなどを大切にしたいと思っています。ESD活動を豊かにし、ネットワークや資源を広げるために、非営利団体での活動も始めました。

日常の英語授業の様子

日常の英語授業(平成27年京山中学校にて)

空手道を通して

私の考えや行動の原点は、岡山大学空手道部です。「行動ありき」「繊細かつ大胆」「常識にとらわれない」…縦糸横糸の部生活(朝日が昇る前から波に打たれて一万本突き、凍える寒さで五千本蹴り、無人の島や山で修行…)から沁み入りました。
現在、私は岡山大学空手道部の監督として自主自律を大切にしつつ、微力ながら学生の指導をしております。また、岡山県中学校空手道連盟理事長として、中学生の空手道を通した健全育成にも関わらせていただくなど、恩返しをさせていただいております、押忍。

NPO活動をはじめて

私は平成27年からNPO ICOI(Instituto Cooperativo Internacional de Okayama/特定非営利活動法人 国際協力研究所・岡山)での活動を始めました。当NPOは平成22年、代表理事(現在コロンビアで現地活動中)が途上国の知恵や技術を日本(岡山)の中山間地域における課題解決に役立てたい、として立ち上げられました。海外からの現地青年受入交流事業(平成26年9月にコスタリカ・サンホセから・平成29年6月米国サンノゼから)や国際的視野をもって行動できる青少年の育成を目指した教育事業に取り組んでいます。

現在、中学校現場でのESD実践を目指した学習プログラムの提案・実施、留学生や在住外国人の方々を交えたボランティア活動、福島県双葉郡浪江町での被曝牛の世話やフィールドワーク、各種学習会・講演会の開催などに取り組んでいます。

留学生たちと中学生の写真

留学生たちと中学生による参加型授業(平成28年旭東中学校にて)

牛の世話の様子

福島県浪江町の牧場で牛の世話(平成28年2月)

私は平成28年度には、内閣府・地域コアリーダープログラム(青少年領域・ドイツ派遣)に参加しました。国際青年事業OB・OGによる岡山青年国際交流会(IYEAO)での活動も始め、ネッワークや効果は加速度的に広がっていると感じています。

岡山青年国際交流会で報告会の様子

岡山青年国際交流会で報告会(平成28年2月)

すべては青少年育成に!教育活動に!

私はこうした取り組みやネットワークのすべてを、効果的に教育実践につなげることで、生徒たち(=共に未来をつくっていく若者たち)の学びや体験を豊かにしたい、と信念をもって行動しています。「忙しい」とは思いません。すべて有機的なつながりとなるように工夫すればよいのですから。

旭東中学校 竹島 潤 先生

竹島 潤 先生の写真

昭和55年1月岡山市生まれ。
岡山大附属中学校、岡山朝日高等学校、岡山大学(米サンノゼ州立大交換留学)。
卒業後、西大寺中学校(7年間)、京山中学校(6年間)で国際交流やESD実践に取り組み、現在は旭東中学校に勤務。

社会活動として、NPO ICOI(国際協力研究所・岡山)や岡山青年国際交流会(IYEAO)に加わり、福島県浪江町の現地ボランティア活動、ホームステイの受入れや多文化共生の事業などを行っている。
好きな言葉は「押忍」「かかってこい」。1男1女の父。

次の執筆者さんからのメッセージ!

NPO法人co2sos 代表 朝原 春海さん

朝原さん

空手、NPO、ESDで自己を磨かれた竹島先生が、「英語は言語(=道具)ゆえ、人権・環境・平和・政治など幅広い社会問題や国際問題をテーマにして学んだり発信したりできる」と発せられる言葉には、強い説得力を感じます。

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