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♯32「『第9回グローバルRCE会議』開催報告」

[2015年3月25日]

ID:38260

グローバルRCE会議集合写真

2014年11月4日(火曜日)から7日(金曜日)の間、岡山コンベンションセンターで開催された「第9回グローバルRCE会議」についてご報告します。

グローバルRCE会議とは?

「国連ESDの10年」が2005年に開始されてから、国連のシンクタンク(研究や調査を行う機関)である国連大学高等研究所(現・国連大学サステイナビリティ高等研究所)がESD推進の拠点地域(RCE)の認定を始めました。
岡山市域は、2005年に他の6地域とともに、世界初のRCEに認定されました。2006年から、世界のRCE同士の交流、情報やノウハウなどの共有を目的として、毎年グローバルRCE会議が開催されています。
「国連ESDの10年」の締めくくりの年である2014年には、「ESDに関するユネスコ世界会議」のステークホルダー会議のひとつとしてグローバルRCE会議が岡山市で開催されることとなりました。

会議の参加者と会議内容について

第9回グローバルRCE会議には、世界の129RCE※のうち、68RCE(46ヶ国)から、大学・行政・市民団体の関係者など272名が参加しました。

※地域別のRCEの内訳は、アフリカ28、南北アメリカ19、アジア太平洋49、ヨーロッパ39でした。

グローバルRCE会議の様子1
グローバルRCE会議の様子2

グローバルRCE会議では、RCEによる地域に根ざしたこれまでのESDの取り組みの成果や、これからの展望が話し合われました。
参加者全員で話し合う全体会のほか、アフリカ・南北アメリカ・アジア太平洋・ヨーロッパの地域別分科会、生物多様性や気候変動などのテーマ別分科会、国際機関・政府・自治体などの政策決定者による円卓会議のほか、RCEの優良な活動事例を発表し表彰する「RCEアワード」などが行われました。

グローバルRCE会議の様子3
グローバルRCE会議の様子4
グローバルRCE会議の様子5
グローバルRCE会議の様子6

政策決定者による円卓会議には、岡山市の大森雅夫市長が日本国内の自治体からは唯一参加し、岡山市としてのESDの取り組みの特徴をまとめた「岡山モデル」やこれからの方向性について発表しました。

グローバルRCE会議の様子7

また、RCEアワードでは、岡山モデルと今後の多様な主体によるESD推進などについて発表し、昨年に引き続き2年連続でRCEアワード最優秀賞を受賞しました。
(最優秀賞は8つのRCEが受賞しており、2年連続受賞はRCE岡山を含めて世界で3RCEです。)

グローバルRCE会議の様子8
グローバルRCE会議の様子9

「RCEとESD推進のための岡山宣言」採択

グローバルRCE会議の最終日には、「RCEとESD推進のための岡山宣言」が採択されました。これは、2015年以降のESD推進において、あらゆる分野でRCEがイニシアチブを取っていくという内容のものです。2014年12月の国連総会で採択された、今後のESD推進の方針となるグローバル・アクション・プログラム(GAP)の中で優先分野となっている「地域コミュニティ」をはじめ、RCEは重要な役割を果たすことが期待されています。

岡山城・後楽園へのフィールドトリップとサイドイベント

グローバルRCE会議では、参加者のみなさんに会議だけでなく岡山のまちや文化もあわせて楽しんでいただくことを目的として、岡山城・後楽園への朝のフィールドトリップ(散策)を行いました。
2014年11月6日(木曜日)の朝、会議の始まる前に、後楽園・岡山城の散策をしていただき、岡山城天守閣前で朝食をとっていただきました。

参加者のみなさんには、リラックスして大変楽しんでいただき、
「後楽園の美しさに感動しました!」
「岡山城を見ながら朝食をとれるなんて思っていませんでした。とても良い気分で会議にのぞめます。」
といったうれしい声をいただきました。

また、同時開催していたアートイベントであるImagineeringの作品である鏡張りの卓球台も天守閣前には置いてあり、会議参加者のみなさんは朝食後に卓球をするなど、食後の運動も楽しんでおられたようです。

フィールドトリップの様子

会議最終日である2014年11月7日(金曜)には、会議にあわせて開催したサイドイベント(主催:ESDに関するユネスコ世界会議岡山支援実行委員会)で、岡山市内のユネスコスクールをはじめとした岡山市立小中学校の児童生徒によるESD活動の発表会などにも参加していただきました。
小中学生の熱心な取り組みの説明を聞いて質疑を行うなど交流し、海外の会議参加者、岡山市内の小中学生の双方にとって楽しいふれ合いの時間となったようです。

サイドイベントの様子1
サイドイベントの様子2

2015年以降も、ESDやRCEの活動は続いていきます。
岡山での持続可能な社会づくりに向けて、今後も引き続き世界のRCEのネットワークやつながりを活用し、さらなるESD活動の発展や交流を推進していけたらと考えています。

グローバルRCE会議の様子10

(岡山市ESD世界会議推進局)

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