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♯25「『ESDに関するユネスコ世界会議』全体報告」

[2015年1月16日]

ID:38331

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「ESDに関するユネスコ世界会議」が開催されました!

集合写真(グローバルRCE会議)

グローバルRCE会議の集合写真

2014年(平成26年)10月、11月に、岡山市では初となる国連機関の国際会議である「ESDに関するユネスコ世界会議」(以下、ESD世界会議)が開催されました。

会議期間中には、世界97ヶ国・地域から約3,000名が岡山市に集まり、これまでのESDの取り組みの成果、2015年(平成27年)以降のESD推進に向けた具体的な取り組みなどについて話し合われました。
公民館-CLC国際会議全体会の様子

ESD推進のための公民館-CLC国際会議全体会の様子

各会議の宣言文などの成果文書は、岡山市の一連の会議の後、2014年11月10日(月曜日)から11月12日(水曜日)に愛知県名古屋市で開催されたESD世界会議の閣僚級会合にインプット(提供)され、「あいち・なごや宣言」が採択されました。

岡山市で開催されたESD世界会議ステークホルダー会議などの一覧
会議名参加者成果文書
ESD推進のための公民館-CLC国際会議
於:岡山コンベンションセンター、公民館など
期間:10月9日から12日
日本やアジアを中心とした、公民館やCLC(コミュニティ・ラーニングセンター)でESD活動に関わる社会教育関係者(29ヶ国、681名)岡山コミットメント(約束)2014
ユネスコスクール世界大会
於:ホテルグランヴィア岡山、岡山大学
期間:11月6日から8日
世界中のユネスコスクールでESD活動に取り組む高校生や教員及び国内ユネスコスクール関係者(34ヶ国、約1,800名)ユネスコスクール世界大会Student(高校生)フォーラム共同宣言
ESD推進のためのユネスコスクール宣言
ユネスコESDユース・コンファレンス
於:岡山国際交流センター
期間:11月7日
世界各国の18歳から35歳までのESD活動に取り組む若者(48ヶ国、73名)ユース・ステートメント
グローバルRCE会議
於:岡山コンベンションセンター
期間:11月4日から7日
世界で129地域が認定されているESD活動推進拠点(RCE)で、ESD活動に取り組む人々(47ヶ国・地域、272名)2014年以降のRCEとESDに関する岡山宣言
教師教育に関する国際会議
於:岡山県きらめきプラザ
期間:11月14日から17日
教員養成及び国際理解に係る大学の教員(39ヶ国、93名)-

ボランティアの方々の活躍

今回、岡山市で開催されたESD世界会議では、事前に公募により参加いただいた会議支援ボランティアの方々が大活躍されました。

会議参加者のみなさんが岡山に着いたその時から温かくお迎えしようと、岡山空港やJR岡山駅、岡山駅東口の案内ブースなどのそれぞれの場所でボランティアの方々がスタンバイ。会議期間中は、会議会場はもちろん分科会場となった地区の公民館などでも、地元のボランティアのみなさんが参加者のみなさんをお迎えしました。
おそろいのユニフォームで、ホテルまでの行き方や会場内の案内、通訳、視察旅行への同行など、様々な場面において、笑顔で運営のサポートに携わってくださいました。

おそろいのユニフォームで活躍するボランティアの様子

ボランティアが活躍している様子

会議参加者のみなさんからは、

「空港についてすぐバスの乗り方を案内してくれて助かりました。」
「バスを降りたらすぐに英語で声をかけてくれて、ホテルまでスムーズにたどり着くことができました!」
「岡山市民のホスピタリティに感激しました!素晴らしい!」
「国際会議は、だいたい会議室とホテルの往復になるものです。でも、今回はたくさんの市民の人と出会って、話をすることができて本当に楽しかったです。私が今まで参加してきた国際会議の中で、岡山の会議が一番です!」
といった声をたくさんいただきました。

ボランティアとして携わってくださったみなさんに、心から感謝しています。ありがとうございました。

サイドイベントでの盛り上がり

飲食ブースや屋台の様子

サイドイベントの屋外の様子

2014年10月、11月のESD世界会議では、それぞれの会議の最終日などにサイドイベントを開催しました。協賛企業や岡山ESDプロジェクト・重点取組組織のブース出展、県内の様々な飲食ブースや屋台の出店、ステージ発表の他、ユネスコスクールをはじめとする岡山市立学校のESD活動発表として、児童・生徒によるプレゼンテーションとパネル展示などが行われました。

ブースでは、様々な企業やNPO・市民団体などが、環境・国際理解・まちづくり・動物愛護など、多様なESD活動の紹介を行い、会議参加者や市民の方々が立ち寄られ、実際に活動を体験されたり、展示を見学されたりしていました。

児童生徒がESD活動について発表している様子

各学校が取り組むESD活動について発表している様子

児童生徒の発表に会議参加者がコメントしている様子

サイドイベントにおける発表と会議参加者がコメントしている様子

岡山市立学校のESD活動発表では、第三藤田小学校、小串小学校、政田小学校、京山中学校の4校の児童生徒が日頃の取組を発表しました。

アフリカ・ヨーロッパ・アジア・南北アメリカなど、海外からの参加者も大勢発表の会場に足を運ばれ、それぞれの学校の取組について興味深く聞いておられました。(英語の逐次通訳を行いました。)
海外の参加者は、
「私の国の子どもたちは、(発表した)みなさんのようにESDのことを意識して学習していません。みなさんはESDを通して様々な視点から学習していて素晴らしいと思います。」
といった賞賛のコメントをされていました。
その他にも、様々な質問が出され、発表した児童生徒のみなさんはしっかりと質問に答えていました。

児童生徒のみなさんの感想文

後日、学校からいただいた児童生徒のみなさんの感想文を一部ご紹介させていただきます。(一部抜粋)

「外国の方が発表の感想を言ってくださいました。とても、うれしい言葉を言ってくださっていたので私はがんばったかいがありました。発表はとても緊張したけどとても楽しかったです。いい体験ができてよかったなと思いました。」

「私は、『ESD世界会議』に参加して、『一人の百歩より百人の一歩』ということを学びました。私はここから一人ひとりががんばれるような町になるように心がけ、生命が宿っているものたちが幸せに住める環境にしていきたいです。」

「発表が終わって、いまの気持ちをESDで表すと、『E…えがおで、S…すごく上手に、D…できました!』です。みんなに本気で感謝です。これから、全力でみんなに感謝の気持ちをかえします!」

また、ESD活動をパネル展示やポスターセッションの形で発表した学校や、海外ゲストにインタビューをした学校もあり、子どもたちと国内・海外からの会議参加者が交流する場面がたくさん見られました。発表やインタビューをする側もされる側も、最初は少し緊張していましたが、すぐに打ちとけて笑顔で交流していたのが印象的でした。

サイドイベントに参加された方々、児童生徒のみなさんはもちろんですが、この日のために準備をしてくださったみなさん、先生や保護者の方々など、本当に多くの関係者のみなさんのおかげでサイドイベントを成功に導くことができました。ありがとうございました。
今回の体験・経験が、今後の持続可能な社会づくりにつながっていくことを願っています。

会議の成果・宣言文など

各会議では、それぞれのプログラムでの協議をふまえ、宣言文などが作成され、採択されました。

たくさんの参加者が席に座っている様子

ユネスコスクール世界大会Student(高校生)フォーラムの様子

参加者で話し合う様子

ユネスコESDユース・コンファレンスの様子

「国連ESDの10年」は、2005年(平成17年)から2014年の10年間と定められており、2014年で締めくくりを迎えたわけですが、2015年以降のESD推進の枠組みとして「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(Global Action Programme on ESD(以下、GAP))」が新たにスタートしました。

今後は、各ステークホルダー(関係者)がGAPや各宣言などをふまえ、多様な立場の人々との連携によってESDを推進することが求められています。
各会議の宣言文などについては、岡山市で開催されたESD世界会議ステークホルダー会議などの一覧をご覧ください。

今後の岡山地域におけるESDの展開

岡山市とその周辺をはじめとする地域では、これまで10年間ESDを推進してきた「岡山ESDプロジェクト」の枠組みを見直し、GAPなど、世界のESD推進の方向性をふまえ、2015年4月までに「新岡山ESDプロジェクト基本構想」を策定する予定です。

この構想に基づき、新岡山ESDプロジェクトを2015年4月から5年間を当面の期間として、これまでと同様に教育機関・市民団体・企業・行政など多様なステークホルダーが参加する岡山ESD推進協議会(RCE岡山)が主体となって進めていくことになります。

新岡山ESDプロジェクト基本構想には、多くの方々のご意見を反映させたいと考えておりますので、今後ともどうかご協力・ご参加のほどよろしくお願いいたします。

(岡山市ESD世界会議推進局)

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