合同会社 OFFICE HIT-LABは、その前身たる「HIT-LAB」設立から14年間に渡って、中四国を中心に3つの柱で活動してきました。中核となる柱「組織のサポート」を軸に、教育研修の企画・運営を中心として、これまで研修や講演活動を3036回(984法人)実施してきました。また登壇時間は延べ14,650時間を超えました。(2022/11月末現在)
その活動の原動力は、2番目の柱である「こころのサポート」にあります。長年にわたってカウンセリングの現場に携わり、様々な方々のこころの声に耳を傾けながら「ハラスメント防止のためのカウンセリング業務」や「アンガーマネジメントコンサルタント」、「障害者雇用支援」などの活動をしてきました。そこで痛感したのが、先の見えないVUCA(変動性・不確実性・複雑・曖昧)の時代に必要な支援型リーダーの育成と、利他的共感型社会へのシフトの必要性です。その変革に必要な最後の柱として取り組んできたのが、「誰ひとり取り残さない社会」を目指したSDGs活動なのです。
研修の様子
2016年にSDGsの理念に触れ、すぐに取り組みを始めました。2017年から中四国の学校を中心に若い方々に「持続可能な世界と多様性社会の重要性」を伝えるためのワークショップを開催し、活動エリアを関東から関西に拡大しながら7000人を超える方々に伝えてきました。
またSDGsの意義や取り組みの重要性を感じていただいた企業経営者の皆さまと一緒に、産官学の連携や、異業種同士・競合会社同士が合同で「地域の共通課題」に取り組むお手伝いを通じて、ますますパートナーシップの重要性を感じることが出来ました。そしてSDGsウォッシュと呼ばれる「表面上だけの取り組み」にならないための3つの本質を伝える活動に注力しています。
国連任せ、国任せ、地域任せ、企業任せではなく、個人レベルからの意識変容がSDGsには欠かせません。また単純に表層的な活動ではなく、本質を捉えることが重要です。
たとえばビーチや河原の清掃を行う際は、「清掃活動」として捉えるのではなく、「そもそも、なぜビーチや河原がゴミで溢れかえるのか?」「誰が汚しているのか?」「どこからゴミはやってくるのか?」「このままだとどうなるのか?」など、そもそも解決すべき課題を認識する必要性があります。
また、企業の役割も重要です。SDGsは「魔法の杖」ではありません。単純に自社での取り組みや、商品やサービスとSDGsを紐づけホームページでアピールする。SDGsバッジを胸につけているだけ。そして自社のキーワードに無理やり17のゴールを結びつけることが「SDGs経営」ではありません。
自社や自組織において「取り残されている人は本当にいないのか?」探してみてください。コロナ禍が続いている中での差別意識や、価値観の異なるものへの排除が増加しています。またパワーハラスメントによる「メンタル不全」が岡山県内においても非常に増加しています。互いに支えあう社会、ゆるやかに繋がり連携し支えあう社会の実現こそ「利他的共感型社会」の姿だと信じながら、これからも活動を続けていきたいと思っています。
合同会社 OFFICE HIT-LAB 代表
横山三樹生(よこやま・みきお)
1966年大阪府出身、建設業界・流通小売り・書籍流通業界になどに従事する。都内上場企業を経て、チェーン店舗の営業統括、人事、販売促進・法人営業部長を歴任し、企業内研修や人事制度構築を行う。
2010年、岡山県に移住し、HIT-LABを開業。企業・自治体問わず、各地でセミナー、研修、講演など多くの実績を残す。
心理学をベースに用いた育成プログラムは評価が高く、共感と傾聴のマネジメント理論を背景に企業支援に取り組み、数多くの教育研修プログラムの立案と実施により、次世代リーダーの育成に取り組んでいる。
「SDGsは魔法の杖ではない」という言葉にすごく感銘を受けました。何のためにするのかという目的意識があってこその行動だと思います。そこを大切にされている素晴らしい会社・社長さんだなと思いました。本校にも講演に来ていただきたいです!!