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#79「JK=ジャスト高校生、#おかやまJKnoteの挑戦」

[2019年9月18日]

ID:38512

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JK=ジャスト高校生とは?

オリジナル制服

企業と共同開発した「#おかやまJKnote」オリジナル制服

高校生の64.8%が「自分ががんばっても社会は変わらない」という調査結果があります。(「子どもの生活と学びに関する親子調査2016」ベネッセ教育総合研究所)なかなかショッキングな数字ですね。

私は2000年から2016年まで高校教員の立場で、多くの高校生と接してきました。その中で上記の数字、実はあながち間違っていないかも、と感じざるを得ない事例も多く経験しました。指示待ち、無気力、行動する前から諦める…。そのような高校生を目の当たりにしたとき、「最近の高校生は…」とため息交じりにつぶやく大人の姿が想像できます。

しかし、本当に高校生の多くが無気力なのでしょうか?私は無気力な高校生に出会うたびに、「なぜ、そんなにやる気がないの?」と尋ね続けました。すると、「無気力」とレッテルづけされた高校生たちは「だって、頑張り方がわからないんだもん」「先生や親はすぐにあれダメこれダメって、そんなんじゃやる気なくすよね」と言うではないですか!「高校生無気力問題」は高校生自身ではなく、周囲の大人との関係性に原因があるのかも?と思うようになりました。

2018年1月、あるひとりの高校生が私の元を訪ねてきて「何か大きなことをやってみたいです!」と言いました。そこで私は高校生たちの「やりたい」想いと社会のニーズを一致させる活動を行うサークル「#おかやまJKnote」を結成しました。JKとは巷で言われている「女子高校生」のことではなく、「ジャスト高校生」=ちょうど高校生世代と定義しました。

#おかやまJKnoteの活動

JKnoteには現在、岡山県内15の高校から25名の高校生が登録しています。被災地支援、地域観光情報発信、ゴミ拾いボランティアへの参加、国際交流などチームに分かれて幅広く活動しています。いずれの活動も誰かに「やらされている」のではなく、自分たちの「やりたい」想いを優先して動きます。

土曜夜市

商店街の土曜夜市を盛り上げるべく屋台を出展

JKnoteでは毎週水曜日の午後5時30分から定例ミーティングを行います。お盆と年末年始を除き欠かさず行われ、その回数は2019年9月現在、88回にのぼります。ミーティングは前半と後半に分かれており、前半は現在進行中の案件の進捗確認、新たにやりたいことの提案など、参加者全員で協議します。後半は「分科会」と称し、各チームで作業を進めます。

ミーティングの様子

定例ミーティングの様子

私たちの目指す姿

「#おかやまJKnote」はボランティア団体でもイベント企画団体でもありません。活動の先に目指しているのは「高校生の力で世の中を変える」ということ。先の読めない不透明な時代、親や学校の先生の言う通り既存のレールに乗っていただけで生き抜くことができるでしょうか。

そう、私が彼らジャスト高校生に期待するのは「高校生による価値創造」。ミーティングで出てきた企画を苦労しながら実現させる。私のような大人の役割は「伴走」。常に見守りつつも口を挟みすぎないよう心掛けています。日々トライアンドエラーの繰り返しですが、結果が出たときの高校生たちの充実感と、「高校生の力でここまでできるのか!」という大人の評価の化学反応で世の中は確実に変わると信じています。

#おかやまJKnote 総合プロデューサー 野村 泰介さん

野村先生の写真

1977年東京都生まれ。一般社団法人SGSG理事長、中国学園大学子ども学部特任講師。

2016年まで高校教諭として高校生と地域を繋ぐ様々な実践活動を行う。2018年より奉還町商店街で「学校の枠を超えた高校生の自主活動」の場づくりとして#おかやまJKnoteをプロデュース。

次の執筆者さんからのメッセージ!

一般社団法人おいでんせぇ岡山 理事 逢澤 直子さん

トライアンドエラーへの伴走!見守りこそが、高校生たちが充実感を感じ、世の中に化学反応を起こしていくと思います。野村先生、応援しています。

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