「次世代の子どもたちに美しい地球を手渡そう」。
私たち平和の樹のスローガンです。
思い起こせば、45年前の11月3日、岡山市の中心部にある石山公園から表町商店街を通り、駅前まで平和行進を行ったのが活動の出発点でした。
1985年6月25日、岡山市は「平和都市宣言」を行い、1989年6月24日には岡山空襲のあった6月29日を「岡山市平和の日」に制定しました。そのシンボルである平和像が建立されている石山公園を基点として、毎年、ピースフェスティバルを開催しています。
また、数年前より、9月21日の国際平和デーの前後一週間を実施日として、ピースパレード、世界各国の平和を祈るフラッグセレモニー、ピースアート展示、ピースサイン活動、映画上映会、そしてピースコンサート等々を行っています。
ピースフェスティバル
ピースパレード
2014年、ESDに関するユネスコ世界会議が岡山市で開催された際は、岡山市主催のサイドイベントに、岡山ESD推進協議会の参加団体のひとつとして出展。大会に参加された世界各国の皆様から温かいピースサインをたくさんいただきました。
2016年には、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」により、SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた取組がスタート。17の目標のうち、特に目標16「平和と公正をすべての人に」が直接関係する項目ではありますが、地球の平和実現のためには、他のすべての目標も同時に達成されていかなければなりません。
私たちは、ユネスコ憲章前文にある「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」というメッセージを活動の中心に置いています。この「平和のとりで」を築くには、幼少時からの教育が大切であると考えます。
今年で3年目になりますが、岡山ユネスコ協会との協働出前授業として、地元の公立小・中学校の社会科授業を担当させていただいたり、市内ユネスコスクール認定中学校の総合文化祭に参加させていただいたりしました。授業や文化祭では、世界中の国々(193か国)の国旗を生徒一人一人が掲げる体験を行い、世界と自分との繋がりを感じてもらいました。平和とはどういうことなのか、考える第一歩になればと願っています。
今年のピースパレードでは、瀬戸内市のせとうちこども合唱団「ティンカーベル」の子どもたちが先頭を歩いてくださいました。ピースコンサートでは、倉敷児童合唱団をはじめ、地元の子どもたちやアーティストに参加していただきました。
ピースフラッグを掲げるせとうちこども合唱団「ティンカーベル」
ピースフラッグを掲げるせとうちこども合唱団「ティンカーベル」
他にも平和の樹では、10年前より自然農業の実践に取り組んでおり、最近仲間が増えてきました。食の安全の確保・環境保全も、平和な暮らしを実現するうえで重要なファクターです。
私たちの活動は地道な草の根運動ですが、子どもたちの未来を、少しでも明るく照らすものでありたいと願っています。これからも微力ながら、岡山の地から世界へ平和のひびきを発信していきます。
May Peace Prevail on Earth
平和、未来、子ども、美しい地球、どのキーワードも大切で欠かせないものです。ピースフェスティバルという素晴らしい取り組みと、45年の歴史ある活動を知ることができました。
平和とは?を考える貴重な機会と捉え、未来に伝えていきたいですね。