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#61「中撫川東さくらクラブの持続可能な地域づくり」

[2017年8月24日]

ID:38506

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ESDに取り組むきっかけ

ESDって何だろう?
あなたはESDをご存知ですか。ご存じない方もいらっしゃると思います。
私は農業関係の仕事に就いていたため、ESDという言葉自体は知っていましたが、深く関心は持っていなかったというのが本音です。

「ESD=持続可能な開発のための教育」に取り組みはじめたのは、平成20年、仕事を定年退職し、中撫川東地区の老人会を引き継いで「中撫川東さくらクラブ」を立ち上げたときからです。地元のメンバーに、老人会が解散した他地区のメンバーも加わり、みんなで一緒に企画実践し最高の成果を残すことを目標に掲げました。
従来の老人会で行っていた交流・健康づくり事業だけでなく、「何か新しいことに取り組みたい」と活動を企画するなかで、「(E)え~ものを(S)子孫の(D)代まで」というESD推進の標語を知り、次世代に繋がる活動に共感してクラブで取り組むことにしました。
現在は、緑のカーテンによる環境保全事業に加えて、学校で昔遊びを教えるボランティア、子ども会との交流、地域のお宝を1日だけ展示する催し「吉備・陵南まちかど博物館」など、地域をあげたESD活動を行っています。

緑のカーテン

資金調達等の面で苦労もありましたが、行事企画の実行をすることで一段ずつステップアップし、「みんなで一緒に減らそうCO2削減」に取り組み始めました。
最初に挑戦したのは、身近にあるゴーヤでの「緑のカーテン」作りです。土づくり、育苗、定植、剪定など、私がゴーヤ作りの講習を行い、会員の皆さんが各自の自宅で栽培しました。
その年の気候は、猛暑にゲリラ豪雨。苦労したこともありましたが、可愛い花に蜂や蝶が舞う様子に感動したり、実ったゴーヤを料理して食事会を開いたり、みんなで栽培を楽しむことができました。
一番うれしかったのは、涼しさを実感できたこと。岡山県環境保全事業団主催の「緑のカーテンコンテスト」で入賞を果たした会員もいます。成果が出ること、喜びや反省点を共有できることが励みとなり、皆さん生き生きと活動しています。

2017年7月27日(木曜日)には、吉備公民館で「緑カーテン作り料理教室」を開催しました。定番のゴーヤチャンプルーだけではなく、肉巻き・酢漬け・かき揚げ・きんぴら、ジュースにデザートまで、ゴーヤづくしのメニューです。新しい料理に挑戦することで、活動に活気が生まれます。

料理教室

育ったゴーヤの写真を持ち寄ります

ゴーヤ料理の写真

美味しく作って美味しくいただきました

地域との交流

さらに、地域団体、学校、子ども会の方たちと手を携えた取り組みも行っています。昔遊びを体験するクラブ活動には、子どもたちが話し、遊びに来てくれて楽しく行事を進めています。2017年9月には紙鉄砲、10月には竹馬、12月にはお飾り作り、1月にはとんど焼きと、昔遊びや伝統文化に親しむことができる企画を予定しています。

加えて、今は毎月定期的に第一日曜日に公園の清掃、その後の運動体操も行っています。趣味の披露の場となるサロンやお茶会、地域行事への参加、旅行の企画などを通して、地域の交流の輪を拡げています。みんなで一緒に持続可能な地域の伝承者となれるよう、様々な分野で次世代につながる取り組みをしています。

公園清掃の写真

公園の定期清掃の様子

月見を楽しんでいる写真

月見を楽しむ様子

交流事業に参加した地域の方から、「ありがとう」の言葉をたくさんもらいました。また、参加者同士が名前で呼び合うことで距離が縮まり、対話が増えました。クラブの活動が、活力ある楽しい地域づくりに繋がっていると思います。
新しいものを企画すること、声かけをして啓発し、実行に移すことは大変ですが、みんなが楽しんで活動することで、次につながると信じ、前進していきます。

中撫川東さくらクラブ 会長 持田富太美さん

持田さん

各地の野菜果物の産地づくりの仕事で、鳥取県や兵庫県、広島などで作り方や育て方などを指導してきました。

運動、食事、心を日々大切にマラソンなどに参加し、40年が過ぎました。また、社会福祉協議会のサポーターとして公民館活動でみんなと一緒に体操もします。食事を大切に、健康第一でこれからも邁進していきます。
クラブの会長になって5年がたちます。
ようやくみなさんと仲良く活動ができるようになりました。

次の執筆者さんからのメッセージ!

NPO法人岡山ニャンとかし隊 代表理事 廣畑 佐知子さん

ニャンとかし隊廣畑さん

「新しいものを企画すること、声かけをして啓発し、実行に移すことは大変ですが、みんなが楽しんで活動することで、次につながる」という言葉が心にひびきました。
ESDに積極的に取組む姿勢を私達も見習いたいと思います。

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