「環境活動」と聞くと、どんなことが思い浮かびますか?
企業にとって、環境活動は手間やコストがかかる活動だというイメージを持ってしまうかもしれませんが、必ずしも環境活動のすべてがそうだとは思いません。
株式会社デンショク本社の全景
環境に優しく、企業の業績にもよい効果を生み出す活動をいくつか見てみましょう。
仕事の効率を上げて、同じ仕事を短い時間で終わらせることができれば、残業時間も減らせ、早く電気を消すことができます。すると、使用電力が減り光熱費も減らすことができます。
仕事の資料をデータにしたり、グループウェアを活用して社内稟議・社内回覧など、紙に印刷しなくてもパソコン上で作業するようにします。
そうすることで、紙の使用を減らしたり、印刷にかかる時間を減らして業務の効率化につなげたり、書類をやり取りする上で発生する通信費を減らすことができます。
また、Web会議を活用することで、移動のために使用するガソリン・電気の使用量や社員の出張旅費が減り、社員が移動するためにかかっていた時間を、業務の時間に回すことができます。そして効率的に業務を行うことができます。
Web会議を行なっている様子
整理整頓を通じて、いらないものを買わない、あるものを使いきる。そうすることで、原価を減らすことができ、ゴミとして捨てられていたものを減らすことができます。
※5S:「整理」、「整頓」、「清掃」、「清潔」、「しつけ」の頭文字をとったもので、職場管理の基本となる活動のこと。
缶・ビン・ペットボトル・ダンボール・紙・鉄屑・廃プラスチック・電池・粗大ゴミなどを捨てるときにできるだけ分別します。ゴミを分別することで、ゴミの量を減らしたり、ゴミの中には資金化できるものもあります。
ゴミの再利用
ゴミの分別
たとえば社有車の整備をしっかり行うことで、燃費がよくなり、エコドライブと燃料費削減を両立することができます。
着るものを季節に合わせるだけで、仕事もしやすく、光熱費も減らせます。
社内で実施しているウォームビズ
「環境のため」と身がまえず、企業としてできることにしっかりと取り組んでみませんか?環境活動を通して、地球に優しく、業務効率化とコストダウンを通じた業績の向上にもつながる活動が実はたくさんあるのだと思います。
株式会社デンショクでは、まだまだ十分に活動が浸透しているわけではないですが、これらの活動にしっかり取り組んでいこうと思います。
一橋大学大学院商学研究科でMBAを取得した後、食品メーカーでグループ全体のCSR活動を推進。2012年から株式会社デンショクに勤務し、会社の環境管理責任者として各種環境活動に取り組んでいます。