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リスとカシのみ

[2026年5月8日]

ID:81997

リスとカシのみ

もりのなかのくさのしたに、カシのみがひとつおちていました。カシのみははやくめをだして、はやく大きなカ

シの木になって、たくさんのカシのみをならしたいと、かんがえていました。

 すると、そこへ一ぴきのリスがとおりかかりました。リスはおなかがすいていました。それで、

「おなかがすいたおなかがすいた。」といいながらはしっていました。だからカシのみをみつけるとすぐいいました。

「おやこれはごちそうだ。」

 そして大きな口をあけました。

 これをみるとカシのみがいいました。

「リスさんかんにんしてください。」

 リスがいいました。

「かんにんできない。おれはおなかがすいているんだ。」

 でもカシのみはたのみました。

「まってくださいリスさん、このつぎもりに花がさき、そしてみのなるころになったらわたくしは大きな木にな

って、あなたにたくさんみをあげます。」

 もりに花がさきました。それから花がちってみがなりました。

 リスはカシのみのやくそくをおもいだしました。またおなかがすいていたのです。おおいそぎでカシのみのと

ころへやってきました。

 あれ、大きなカシの木なんてどこにもありません。

「カシのみくん、どこでカシの木になっているんだい。」

リスはよびました。

「リスさんここです。」

  みればなんと小さい小さいカシの木が、くさのあいだにのぞいております。

「どうしたんだい。」リスがききました。

「リスさん、すみません。わたしいっしょうけんめい大きくなろうとしたのですが、どうしてもこれだけにしか

なれなかったです。もういちど、花がさきみがなるころまで、まっててください。」

「こんどはきっとだよ。」

 リスはまたやくそくして、かえっていきました。

もりに花がさきました。

花がちってみがなりました。リスはカシの木のやくそくをおもいだしました。また、おなかがすいていたのです。

カシの木のところへかけていきました。ところが、おやおやだいぶん大きなカシの木がたっておりました。

「カシの木くん大きくなったね。」

 リスがいいました。

「リスさんすみません、もう一どまってください。こんどはきっとです。カシのみをたくさんあげます。」

「よしよし。」

リスはかえっていきました。

それからなんねんたったでしょうか。

もりに大きなカシの木がたっていました。それにはたくさんのカシのみがなっていました。リスがなんびきとな

く、えだにのぼって、そのカシのみをたべていました。たべてもたべてもたべきれません。そのリスの一ぴきが

、おおいばりでこういっていました。

「このカシの木ぼくのカシの木なんだよ。」

「そうです。そうです。」

 カシの木もそういっていました。