「ひとつのビスケット」を読んで
ノートルダム清心女子大学 2年 森かれん
5人の子どもたちの前にビスケットがたったひとつだけあり、それを川に落とし魚たちの様子を見てあそぶという話。ビスケットは川の流れに流され、ひとつのビスケットを取り合った魚たちは、結局ビスケットを食べることはできなかった。これは、「自分だけが得をしようと欲張り、争ったところで、誰も何も得ることはできない」という教訓であり、「譲り合う精神も必要だ」という譲治のメッセージであると感じた。短いストーリーの中でも教訓がとても分かりやすく描かれていて、素敵な作品だと思った。