ノートルダム清心女子大学 4年 岡本 亞美
「記念碑」は、少年期の心地よさと儚さを感じる作品だ。
子どもたちは、日記のような内容が書かれた古い記念碑を発見する。そして、その記念碑の言葉を読み上げたり、同じように創作して壁に描いたり、様々な遊びをする。その様子は、読んでいて心地が良く、爽やかな夏のような気分になるものであつた。
その後、子どもたちは成長して戦争に行く。作中に、彼らの悲しみや苦しみは描かれていないが、大変心苦しく感じた。作中で触れた少年期の純粋さが、読者の心を苦しくするのだろう。
幼少期の記憶は、本人も忘れてしまうようなものばかりだ。しかし、どこかで私たちの心を支えてくれる時がある。現代も「天下太平」になり、全ての子どもたちが日常を送り、喜びを感じられる世界にしたい。
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