ノートルダム清心女子大学 2年 Y.I
『デンデン虫』を読んで、私は子どもたちの感情の赴くままに行動するところが印象に残った。最初はお母さんの言いつけを守っていた正太も、鮒取りに誘われると直ぐにそっちに興味がいき、どうにか体調の悪い美代ちゃん1人にお留守番させようと考える。結局1人家に寂しく残された美代ちゃんは泣いてしまった。3人の子どもたちには、川までせっかく来たのに何も出来なかったという気持ちがうまく昇華できないため、どうしても何か鮒に対してやってやりたかった気持ちがあったと推測するが、そこで選んだ行動が大きな石ころを一人一つずつ投げ入れるというもので、少し残酷だなと感じた。
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