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<感想・エッセイ>「狐と河童」を読んで

[2021年11月2日]

ID:33232

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「狐と河童」を読んで

 ノートルダム清心女子大学 2年 Y.I

 おじいさんと善太と三平の3人の対話に始まり、続いておじいさんが話す天気雨の中で祭りを行う狐の家族の心温まる話が展開されていた。もともと天気雨が降ることを表す「狐の嫁入り」という慣用句を知っていたため、知っている言葉の世界観を広げることができほっこりさせられた。

 また、物語の終盤では善太と三平が狐やその後におじいさんが話した河童などの空想動物を恐れることなく捕まえて飼いたい、といった発言に対しておじいさんが困り、結果「野にも山にも、狐も河童もいなくなった」と事実を言い放つ。この場面では狐たちの現実離れした空想の物語の世界から一気に自分たちが生きる現在、現実に引き戻されたように感じてハッとさせられた。さらに事実を伝えられた後、善太も三平もすぐさま話から興味を失ってしまう様子から、空想を空想として捉えずに現実と混同してしまうが故の子どもの無常さも感じることができた。

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