「善太と三平」を読んで
ノートルダム清心女子大学 3年 Y.N.
この作品は、最初は善太と三平が別々に松の木を訪れ、それぞれの視点から松の木を捉えているが、雷が鳴ったことをきっかけに二人で松の木を訪れる話である。
三平の、母親や兄、善太の松の木に関するエピソードに憧れて、実際に松の木まで出向いている姿に、当時見た映画やアニメの主人公に憧れて動きを真似たりしていた小さい頃の自分が重なって、懐かしく思った。また、善太と三平が、激しく鳴っていた雷が止んだ後、松の木が無事か確かめに行った時の、二人の様子や会話量の多さが、兄弟の何気ない日常を印象付けているように感じられた。