ノートルダム清心女子大学 3年 M.T
私はデンデン虫を読んで何か少し幼い頃に戻ったような感覚になった。私の実家も自然豊かな環境が広がっていて、山があり、近くには川、見渡せば田んぼが広がっていていつも学校帰りや休日は友達と遊んでいたなぁと懐かしく思えた。また、私は兄と弟の三人兄弟だったので妹の美代の気持ちも下の兄妹をもつ正太の気持ちもよく分かった。熱が出るとすごく不安で心細くなるが、私達の現在の歳でそう思うのであれば幼い少女のその不安は計り知れない。だから家族に居て欲しい気持ちも容易に想像できるが、正太もまた遊びたい年頃の男の子である。友達に遊びに誘われて上手いことして妹の世話よりも行ってしまう。でも結局妹が心配になって帰ってきてしまう、というのがデンデン虫を通して描かれていて兄妹愛が微笑ましく感じられた。私も小さい頃はこうして兄に可愛がって貰えたのかな?と思ったりもした。
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