ノートルダム清心女子大学 2年 F.K.
おじいさんと三人の子どもたちのあたたかな雰囲気の会話の場面の後に、河童という未知の存在に遭遇した話を読むと、ぞくぞくとした冷たいものを感じた。おじいさんの話には河童の容姿の描写などおどろおどろしいところが多かったが、特に恐怖を感じたのは、河童が魚を川の水の中から引き出すようにつかまえて、それを生きたままの状態で食べているところである。私はこの場面で、おじいさんも魚のように河童に食べられてしまうかもしれないと思い、この先一体どうなるのだろうと大変緊張した。
その後、おじいさんが無事に帰ることができたところを読んで、ほっとした。すべて読み終えて、あのまま河童とずっと一緒にいたらおじいさんはどうなっていたのだろう、と思うのと同時に、河童は今までどのように生きてきて、これからどのように生きていくのだろう、他に仲間はいるのだろうか、などということが最後に気になった。
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