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<感想・エッセイ>「異人屋敷」を読んで

[2020年6月19日]

ID:22740

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「異人屋敷」を読んで


 ノートルダム清心女子大学 2年 清水貴美子

 異人を不思議に思っている「わたし」と異人と触れ合うことに慣れている料理人の子との対比がおもしろかった。「わたし」はまだ子どもなので、自分と違う異人のことを魔法使いやカラスに例え、異質なものだと感じている。一方、料理人の子は九官鳥やカメラや礼拝を知っていることから、異人の文化を知っていることがうかがえる。おそらく、異人屋敷に出入りしていたのだろう。
 最後に異人屋敷が火事で焼けたとき、九官鳥の羽だけが残され、焼け跡には「さびしい雨」が降る描写が切なかった。「わたし」は異人を恐れながらも、彼女と出会ったことで自分と違う文化に触れ、新しい世界が広がったので、この悲しい描写があると私は考えた。異人との出会いを、魔法のよう、夢のように描いているのが印象的だった。


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