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<感想・エッセイ>「おべんとうのはなし」を読んで

[2020年6月19日]

ID:22713

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「おべんとうのはなし」を読んで


 ノートルダム清心女子大学 4年 田中希実

 私は、坪田譲治の「おべんとうのはなし」を読み、“小さな幸せ”とそこで生まれる“親子間の愛”を感じました。作中では、遠足という特別な日のおべんとうをめぐる母親と息子、また兄弟間のエピソードが描かれています。ここで私が興味深かったのは、親と子どもの両者の心理が丁寧に描かれている点です。遠足を心待ちにしている息子を想い、彼を喜ばせようと愛情がつまったおべんとうを作る母の姿。そして、遠足の日だけに作ってくれたおべんとうに、母の優しさや幸せを感じる息子。私はこのような二者の間に流れる愛に心を打たれ、本当に美しいものだと思いました。また、子どもにとって、“お母さんが作ってくれたおべんとうであるからこそ、特別感や幸せを実感することができたのではないかと思います。短い物語の中にあたたかい愛がたくさん詰まったこの作品に出会えたことに、私は心から嬉しさ、喜びを感じます。

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