開催日:令和7年5月28日(水曜日)
開催場所:IPU・環太平洋大学(東区瀬戸町観音寺)
テーマ:若者からみた魅力的なまちづくりとこれからの岡山
主に市政の重点課題・施策について分野や業種、テーマを選定し、市民の皆さんや関係者の方々と市長が膝を交えて語り合う「市長と大盛トーク」。
今回は、IPU・環太平洋大学の学生10名の方々と、「若者からみた魅力的なまちづくりとこれからの岡山」をテーマに意見交換を行いました。
学生の方々は、外国人と共存できるまちづくりや地域活性化への取り組みについて、市長に発表。
また、地域の公共交通やスポーツを通じた社会課題の解決などについて、意見を交わしました。
皆さん、こんにちは。岡山市長の大森です。私も市長をやって12年になります。中心市街地をどうするか、子育てをどうするか。また、福祉をどうするか、様々な視点でいろいろな政策をやってきました。しかしながら、直接市民の皆さん方から話す機会というのを常に持っておかないといけないという気持ちでいて、今回は、特にIPUの皆さん方、若者の皆さん方、また様々なチャレンジをやっておられる前向きな皆さん方と話をする機会を持てたということで、非常にうれしく思っております。どんどん意見を言っていただいて、私として返せるのがあるのかどうかはよく分からないですけれども、真剣に聞かせてもらいたいと思います。よろしくお願いします。
(参加者)近年、在留外国人が増え続けていますが、岡山県内では2019年以降、ベトナム人が最多、環太平洋大学でもベトナム人留学生の割合が一番多くなっています。とはいえ、全国には340万人以上も在留外国人がいながら、岡山県にはたったの1.1%しかいません。イプソスによる国家ブランド指数では、日本が世界一になりましたが、住みやすくて災害の少ない岡山にもっと外国人留学生に来てほしいと思いました。そこで、この新規プロジェクトのパーパスをベトナムと岡山の架け橋になり、日本で一番ベトナム人が幸せに暮らせる岡山をつくるとし、ベトナムと岡山空港の直行便を開通させることをビジョンにしました。ネーミングはIPUカルチャーとし、ロゴマークは環太平洋エリアの国の国花をモチーフにし多様性と一体感を実現しました。ブランドカラーは自由・独立・博愛を意味するターコイズブルー、タグラインは「ベトナムと岡山の架け橋」としました。
(参加者)次に理念体系を基にこのように次の時代へつなぐ活動計画を立てました。学生イノベーションチャレンジ事業では、このフェーズ2への挑戦を対象に申請し、BtoBtoEに取り組んできました。提案先は、ベトナム人を多く採用している会社とし、福利厚生の一環として、その会社で働く従業員の方にベトナム料理を提供し、ウエルビーイングの実現を目指しました。7月31日に実施したテストマーケティングでは、岡山パクチーの生産者と製造業者さんにご協力いただき、フォーの提供をしました。新聞やテレビで報道もしていただきました。社員さん約60名に食べていただき、アンケートにご協力いただいた36名の約8割の方においしかったと回答いただき、ランチタイムにベトナム料理が食べられることに約6割の方に幸せだと感じていただけました。何よりうれしかったのは、日本人の方から寄せられた、仲間との距離感が縮まったというコメントでした。一方で、スープの味や提供スピードという課題も残りました。
(参加者)この取組をベースにブランドマネジメントアワードにエントリーし、書類審査を突破することができ、リーダーの方と挑戦した動画によるプレゼンで2次審査も突破することができました。3年連続でファイナリストに選ばれ、東京ではファイナリストとして登壇しSDGs審査員特別賞を受賞することができました。大人ばかりの参加者の中で、10組中実質4位という成績を残すことができ、うれしかったです。学内での関心も高まっていく中、フォーを食べたことがないという日本人学生が多かったため、様々なイベントにも挑戦しました。こうした活動が評価され、岡山県内のコンテストやアワードで入賞することができ、私たちの取組が少しずつ注目していただけるようになりました。そして、何と年末にNHKの番組で放送されることが決まり、今年に入ってすぐに密着取材がスタートしました。前回の製造業者さんで課題になった味と提供スピードの改善に取り組むため、再びお伺いすることになったのですが、何と日本人とベトナム人との間で意見が対立するという事態になってしまいました。こだわりのベトナム人の意見に対して、どこまで譲歩するか。味覚の違いや時間に対する感覚の違い、慣れないことから体調を崩すベトナム人も多く、私たちもとても困惑しました。しばらくもやもやした気持ちでしたが、自分にとっての常識は他人にとっては非常識ということを理解し、ささいなことで腹を立てない、寛容力を鍛えることが大事だということに気づきました。こうした体験から、日本で一番ベトナム人が幸せに暮らせる岡山ではなく、日本で一番ベトナム人と幸せに暮らせる岡山というようにパーパスを変更し、ベトナム人だけではなく、外国人と共生、協働できる岡山を目指していこうということになりました。このパーパスの実現に向けて、来年度も継続的に頑張っていきます。また、3月28日に岡山商工会議所主催のコンテストで入賞し、岡山の代表的な企業と共にベトナムへの直行便就航プロジェクトが発足されました。岡山の経済界の方々がベトナム直行便のビジョンに共感をしていただくことができ、岡山の経済界、岡山市、岡山県、大学を中心とした勉強会を立ち上げたいと思っています。
(参加者)昨年度、岡山市イノベーションチャレンジ推進事業で取り組んだ、「地域を繋ぐIPU Hub Project」の活動報告を行います。環太平洋大学大池経済学部に所属する私たちは、「地域を繋ぐIPU Hub Project」の名の下、複数の関係者と連携した活動を行いました。私たちがHubとなり、岡山県立興陽高等学校や石川県立輪島高等学校など、6団体との連携により誕生した壮大なプロジェクトは、次のようなスケジュールで活動しました。まず、地域が抱える課題を把握するため、興陽高校を訪問し、農業高校が抱える課題をリサーチしました。農業高校が抱える課題の一つとして、実習などで多くの生産作物を生産し、余剰生産物が多くあるものの、活用されずに処分されることが多いということが分かりました。そこで、興陽高校の生徒と共に、食べるものから消費期限のないものへ移行することで廃棄ロスを防げるのではないかと考えました。しかし、一度きりの単なる商品開発ではなく、何らかの付加価値をつけることで持続可能な商品となるよう、双方で意見を出し合いました。
(参加者)そこで考え出されたのは、食べるキュウリからエキスを抽出し、保存可能な商品をつくるということでした。さらに、昨年1月の能登半島地震で大きな被害に遭い、今も不自由な生活を余儀なくされている石川県の輪島高校と連携し、能登半島の地域資源を商品に組み合わせることで復興にもつなげたいと考えました。
(参加者)興陽高校で栽培したキュウリからエキスを抽出し、能登の塩を配合し、2校の高校生のアイデアから生まれた商品がご覧のキュウリのバスソルトとなります。このかわいいかっぱのデザインは、興陽高校の生徒が考え、岡山や能登の方言を記載し、香りはさすがにキュウリではなく、岡山を代表するフルーツのマスカットにしました。
(参加者)しかし、商品をつくって終わりではありません。補助金を活用した作品を各校の関係者で実際に使用した感想から、販売が可能な商品であることが分かったため、独自で商品を仕入れ、金沢市の近江町市場で3校合同の販売会を開催しました。販売会当日は、雪が降る中、年末の買物に大勢のお客様が訪れ、私たちの商品を手に取ってくれました。私たちと2校の高校生が一つの場で活動できたことは、とてもすばらしい経験となりました。そして、利益の全額を輪島高校に復興支援としてお渡ししました。岡山でも石川県でも報道され、大変注目を集めました。さらには、2校の生徒から提案があった個包装に実現ができました。今では自社でも販売をしたいとお声かけをいただき、販路が広がりつつあります。そして、まさに今、輪島高校は福岡県でのイベントに参加し、キュウリのバスソルトを販売してくれています。
(参加者)ベトナムとの直行便の話です。ベトナムの文化を学ぶイベントで、日本大使館のベトナムの方とベトナム直行便についてお話し、それをつなげたいという話になったので、そこをどう推すというか、岡山県内で僕らからベトナムとの直行便をもっと推進したいという話をしてきました。
(市長)先ほど紹介してくれたけど、ベトナム人というのは、今、大分岡山に溶け込んでるよね。中国人を抜いて人口が一番多くなってきている。そういう面では、これは日本全体そうだけど、ベトナムとの飛行機の便をどうするかという話は、当然ながらこれから出てくる。岡山のほうは、どっちかというと、ハノイよりもホーチミン、南のほうが多いのかな。我々もね、ホーチミンの西側にある省でロンアン省というのがあるのだけど、そこと交流をやっていて、1年に1回ぐらいお互いが行き来する、そんな関係になっているのだけどね。直行便というのは、何ていうかな、即定期便になるというよりは、チャーター便みたいなものをやりながら、どんどんレベルを上げていくということが重要なのかもしれない。だから、今、経済界の人たちは結構ベトナムで仕事しているから、そういった人たちも巻き込みながら、そういう大きなイベントのときにチャーターとかをやって、一歩一歩前に進んでいくことが重要なんじゃないかな。こういう直行便就航プロジェクトなるものが、これがきっかけになるだろうし、どんどん進めていってもらえばいいんじゃないのかな。
昔、みんなが生まれる前の時点だけど、1960年代ぐらいまでは、皆さんの一番の幸せ感の筆頭となるものが家族の団らんだった。その次に仕事になってきて、それから経済の安定性となっているのだけど、もう今はそれぞれの人の幸福感の源泉になるものを見てみると、自分らしさとかね、それとともに多様性というのが大きな項目になって、自然とやっぱり外国人と仲よくしていかなきゃいけない。そして、いろんな要素が今、あるんじゃないかな。だから、我々も皆さん方の意見は十分考えていかなきゃいけないし、それによって何ができるのかということを具体的に外国人の人たちの話を聞く場みたいなのもあるしね。今、やっているところではあります。
(参加者)まず、岡山のいいところって、僕って香川県出身なんですけど、公共交通機関が香川に比べたらしっかりしているので、電車の本数が多かったり、バスがあったり、路面電車があったり、そこはすごくいいなと思うのですが、そのせいで踏切がいっぱいで、渋滞が起きてしまうというのが、こっちで生活し始めて、ちょっとここ不便だなというのを強く思っていたんですよ。それで、僕の住んでいる東岡山駅の近くは、渋滞しないように線路の下、上を車が通るみたいな工事をもうやられているので、そこはすごく早く完成してほしいなと思うんです。どっちかというと高島駅のほうに行ったら、かなり渋滞がすごくて、朝も大変だなと思いながら通学しているから、そこの改善をしたら、もっと住みよいし、どんどんよくなっていくんじゃないかなと思います。
(市長)渋滞長って知ってるかな。一つの信号で渋滞を起こす長さ。岡山って中国地方の中では、ワースト10に5か所も6か所も入ってる。基本は2号線なんだよね。そこは、今、国との協議でやることになる。ただ、例えば2号線を高架しようとすると、工事の間はそこを通れない。となると、あそこにあるバイパスのところがめっちゃ渋滞する。ちょっとしたことで変わるんだけどね。例えば右折レーンをつくるだけで全然違う。右折レーンをつくるためにどうすればよいと思う?土地を買わなきゃ駄目なんだよね。なかなかそれが売ってくれない。お金の問題ももちろんあるんだけどね、それだけじゃなくて。ただ、今は特にオーソドックス、全体の渋滞、抜けがいいようにやって、相当の経費を岡山市と国でやっている。予算も相当上げてはいるね。着実には動いているけど、これからも頑張っていきますから、よろしく。
(市長)僕のほうから1点言うと、公共交通って、この前、岡山モデルというのでNHKで随分特集をやったの知ってる人いるかな。数年前、コロナがすごかったろう。IPUだって大学実習もオンラインとか、いろいろあったと思うんだけど。それで、バス会社が本当に困ったんだよね。人が乗らないから。それで、経営が厳しい。そして、路線をどんどん休止するって事態になった。これ、大変なことだというんで大きく公共交通のシステムを変えた。それで、当然まちの中だと、それなりに乗ってくれるでしょう。だけど、周辺部。例えばこのあたりもみんな自家用車で行ってる。みんな乗ってくれないんだよね。IPUはIPU独自の車で行ったりするじゃない。公共交通乗ってくれないから、特にお年寄りが困ってる。どんどん休止したり廃便になったりしてる。もうちょっとしたらバスの色も全部変わって、岡山市がやるということを意思表示するバスが走り出すんだけど。今ね、IPUとはちょっと離れてるけど、今度北長瀬から妹尾までを市営のバスが走る。10月からどんどん走るようになる。市バスは何が一番困ってると思うかな。
(参加者)渋滞ですか。
(市長)渋滞も困るかもしれないが、乗ってくれないんだよ。だからね、公共交通、今、渋滞が多いというの、渋滞がなぜ多いかといったら、自家用車で行ってるから。それで、免許返納とか、みんなは全然上の世代だから、あまり意識もないでしょう。だから、そういう人はもちろんたまに乗るのはいいんだけど、この公共交通の習慣化はなかなかしない。これが大変なの。東京、大阪で住んだことある人。
(参加者)大阪です。
(市長)やっぱり大阪市内でいくと、基本はもう公共交通、電車で職場まで行く、学校まで行く。僕は枚方というとこに住んでたんだけどね。これがね、もう体に染みついてるから。今はこういう転換をしようとしてるんだけど、誰も乗ってくれない。誰もってこともないんだけど、それはね、みんなもぜひ乗ってもらって。そうじゃないと、やっぱり運営ができなくなっちゃうからね。よろしくお願いします。
(参加者)岡山市の地域の方々とスポーツを通じて地域課題を解決していきたいなと考えていて。今、ゼミの活動で児童養護施設の子供たちとスポーツを通じて、少しでもスポーツのよさを知ってもらいつつも、スポーツをすることのよさを知ってもらうというようなことについて、ラグビーを通して行う計画を立てている途中ではあるんですけど。それをもっとどんどん拡大していって、ラグビーだけではなく、ほかのスポーツというのもどんどん開催して、IPUだけではなく、岡山市全体、岡山県全体でそういう活動を行っていきたいというふうに思っていまして、最終的にはそれを長期療養児の病院内でもスポーツをする体験をしてもらうという形にしていきたいなというのがあるので、そこを岡山市で運営の支援をというふうに思います。
(市長)私も18歳から50代の後半まで、ずっと私はテニスをやってた。だから、スポーツをやるというのはいろんな意味があって、まずは体がすっきりするしね。子供たちもそういう楽しさを知るということになるだろうから、ぜひそういう行動を広げていただけたらなと。児童養護施設の話があって、それはすばらしいことだと思うし。今、部活を、今までの部活とは違って、地域でやろうじゃないかという、そういったのも、IPUも相当動いてくれてるという話は聞くんだけど、そういったことにも関与してもらったら、もっとあなた自身が地域とつながるし、IPUも地域とつながって、いろんな相乗効果が生まれるんじゃないかなと思いますけどね。
(参加者)今、一番岡山で注目されてるのがファジアーノ岡山だと思うんですけど、スタジアムがほかのJ1のクラブに比べたら、めちゃくちゃ小さいじゃないですか。それを、残留をずっとしてくれるなら、建て替えるのもありだと思うし。今、建て替えるのは賭けみたいなものですけど、観たい人が全員観られてないという課題が絶対あると思うんで、それを何か変える、例えばパブリックビューイングとか、そういう場をつくったら、もっと岡山全体の士気が上がっていくんじゃないかなと思うんですけど。もっとファジアーノを取り上げていったら、岡山市全体が上がるんじゃないかなと思います。
(市長)大賛成。パブリックビューイングはこっちでもやろうかっていうのをファジアーノに言ったんだけど、ファジアーノは何かサポーターと一緒にやっていくっていう話で。あとは、例えば今1万5千人のスタジアムじゃない。みんなチケット買ったことある人いるかな。ネットで買ってるだろう。
(参加者)はい。
(市長)あるとき、どこだったか忘れたけど、アクセス数が3万2千人だって。だから、半分以上は買えてない。それは何を意味するのかというと、岡山市民、県民が来ようと思っても来られない。香川の人多いけど、香川の人が来ようと思っても来られない。どっちかというと、香川、岡山もあるだろうけど、J1って今、新幹線沿いがほとんどなんだよね。となると、すごく便利だから、すっと来てくれる。それなのに来られない。じゃあ、何が起こる。来たら経済効果があって、きびだんごを買う、飲食もある、なのにそれができない。だから、私はその簡易な客席の増がどのぐらいお金がかかるかって計算をしないと駄目ではありますけども、取りあえずやっぱり簡易なやり方でも増築を前向きに考えたらいいんじゃないかと。落ちて人気がなくなるかも、それはゼロとは言えないけど、逆にそうならないようにみんなで押し上げてやればいいじゃないかと。そこから新しいスタジアム、これはファジアーノのサポーターがしきりと言ってるけど、私も具体的に検討したらいいんじゃないかと。
スポーツは大きな面では直接観に行って楽しむ、そういう方向に変わりつつあるんだよね。おとといだって、Bリーグの決勝。宇都宮対琉球をやったじゃない。ああいうの、テレビでちょっとしたニュースを見るだけでも何となく興奮するとこあるじゃない。今までもあったけど、やっぱりだんだんとそういう世界に入っていってる。
それで、ファジアーノにはずっと残ってもらって、活躍してもらうようにやっぱりね、新スタジアムも私は考えたほうがいい。それはいろんな採算性なども考えながらやらなきゃいけないけど、そういったものをみんなで議論していく。前に向いていく必要があるんじゃないかなというように思っていますが、どうですか。
(参加者)いいと思います。
(司会)それでは、スポーツを通じたまちの活性化という話もあったので。今、岡山市がプロスポーツチームとか経済界と一緒にアリーナ整備を検討しているということを皆さん、ご存じの方は。結構皆さん、ご存じですね。それで、このアリーナというのが、単なる体育館じゃなくて、スポーツを観るとか、大物アーティストのコンサートが観られる施設で、今日は岡山市が参考にしている他都市のアリーナの動画を見ていただけたらなと思います。(動画視聴)
(市長)今、北長瀬をイメージしてるんだけど。これは、そもそもの出発点というのは、岡山市にプロスポーツって4つあるんだよね。ファジアーノ、それからバレーボールのシーガルズ、バスケットのトライフープ、卓球のリベッツ。それで、少なくともシーガルズは今、バレーボールリーグのトップリーグでやっている。今、リーグの基準で行くと、運動公園のアリーナ、いわゆる体育館じゃ駄目なんだ。できない。そうなると、岡山から出ていかなきゃならない。バスケット も今のリーグでやっている分にはいいんだけど、1つ上に上がると、あそこじゃ駄目ということになる。それは岡山としてずっと活躍してくれているチームが出ていくのでいいのかと。先ほどの他都市のアリーナも、みんなで応援していってる。これはバスケットだけどね。こういうふうにしないといけないんじゃないかと。かつ5,000人だと、コンサートでそこそこ入ってくるようなのでは足らないというんだよね。それが1万人規模ぐらい、8,000人ぐらいが最低ないといけないというので今、そっちに拡大してアリーナ整備を考えている。今、香川には高松にできたんだよね。それはそれでいいことだと思うんだけど、中国地方でいくと、広島がある。やはりこれだけ交通が便利なところにそれがあると、我々にとって経済面も、そして心の豊かさにもプラスになるんじゃないかというように思ってるいんだけど。どうでしょうか。
(参加者)多分アリーナで1万人となったら多いのかもしれないんですけど、大物アーティストを呼ぶとなると、1万人だと小さい気がするんですよ。ちょっとサイズ感的にどうなんだってなって。1万人規模でどういうアーティストを呼ぶのかなというのを、気になって、どんな感じかなという。
(市長)実は何で1万人にしたかというと、これ、適当にやっているんじゃない。コストパフォーマンスというか、大きければ大きいほど、当然コストがかかる。空調費一つでもかかる。だから、そこは岡山とかでは難しいのかなと。これを増やすと、お金がすごくかかっちゃうから。やっぱり市民の税金を相当使うからね。逆に言うと、最も採算性がある。ハレノワ行ったことある人。大劇場が1,760かな。これが最もコストパフォーマンスがいいところなんです。シンフォニーが2,000人なんだけど、これがやっぱり回していくにはちょうどいい。中劇場は800人入る。何で800人か。地声でちゃんと客席に全部届くというのが800人なんだよ。俳優の人たち、大御所の人が来て、800人にしてと言われたんだけど、やっぱりそれなりの意味があるんだよね。
横浜アリーナとか、埼玉アリーナも大きいんだよね。だけど、やっぱり首都圏の収容人数と、こういう政令市とはいいながら70万の都市とはやっぱり違ってくるからね。そこはちょっと考えないといけない。
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