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第29回市長と大盛トークを実施しました

[2018年3月9日]

ID:2436

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開催日:平成30年1月27日(土曜日)
開催場所:岡山市役所第3会議室
テーマ:保育環境の充実について

主に市政の重点課題・施策について分野や業種、テーマを選定し、市民の皆さんや関係者の方々と市長が膝を交えて語り合う「市長と大盛トーク」。
今回は、保育園児の保護者の方々10名と、「保育環境の充実」をテーマに意見交換を行いました。

大森市長の挨拶

昨年2期目に入ったところですが、1期目に当選させていただいてから、市民の方々から地域の現状などいろいろと直接お伺いする場を設けさせていただきました。今日は29回目の開催ということで、保育関係の話を保護者の皆さん方から直接お伺いしたいということです。
保育関係のことが全国的にもいろいろと問題になっていて、特に岡山市の場合は待機児童が多いということもあって、子育て環境の充実がいろいろ求められていると思っています。私としても、市政の本当に重要な課題だと思っており、子育て環境の問題を重要なテーマの一つとして取りかかっているところです。今日は率直な意見そして実情などを教えていただければと思います。

参加者と市長の主な発言

保育士の確保、処遇改善や保育園整備などについて

保育士の確保、処遇改善や保育園整備などについて話をする様子

(参加者)下の子どもの入園のときには、お兄ちゃんが入っているから、そのまま入れるんじゃないかと思っていたのですが、先生の数を確保できなくて、非常に受け入れが難しい状況ですとお断りをされたので、ほかの保育園を探しますと話をしていました。その間、保育園も人材確保に奔走されて、1名入園が可能になったということで、なんとか下の子が入れるような状況がありました。保育園がたくさんできているんですけど、実際皆さんが求められているのは、街のほうへ仕事に行く途中に預けやすい保育園で、中心のほうに集まっていると思います。郊外になると空いているというような状況が出てきているのではないかなと思うので、その辺もなかなか難しいとは思うんですが、少しでもよくなればいいと思います。
私たちは子どもを預かっていただかないと働けないという状況があります。保育園をつくるのも、先生を確保するのも大事だと思いますが、先生にこの仕事はいいな、続けたいなと思えるような環境にするというのが非常に大事じゃないのかなと思います。
(参加者)関西にいるときの保育園は、100人規模で今の保育園と変わらないですが、岡山に来て、先生の数が少ないかなという印象を受けました。前の関西の園では、朝に布団とかを持って行くと、先生が待ち構えてくださっていて、ぱっと渡して、じゃあお願いしますという感じですぐ仕事に行けたんですが、こっちに来てから、親が全部布団をしまって、子どもの手を洗わせて消毒してと、滞在時間が長いんです。でも先生はそこまでできない、手が回らない、人がいない。印象として、先生方もちょっと余裕がないかなという印象は受けました。園長先生も受け入れ人数にまだ余裕はあるけど、保育士さんが足りないから、受け入れたくても受け入れられないとおっしゃっていて、保育士さんの人材確保と待遇アップというのは必要かなと思います。
(参加者)上の2人が公立の保育園、下の子が私立の保育園に行っていまして、認可に入る前は認可外に行っていました。3種類の保育園を経験しているんですけど、何が違うって、やっぱり公立は手厚いというか、お金があるなという感じがします。私立はお金がないなという感じ、認可外はもっとないし、サポートがないとおっしゃっていました。預けていた認可外保育園は、来年度から認可に移るんですけど、人材確保などの面でサポートしていただかないとやりたい保育もできないということで、保育の質を保つためにも認可園に移るということをその認可外の園長先生がおっしゃっていました。保育士さんは公立私立に関係なく一生懸命やられていて、私立の保育園の先生にもう少しサポートしていただきたい。正直給与は大事だなと思います。見合った分の給与を出していただけたら、いろんなことがよくなるのかなと思いました。幼少時代に、どういうように育ったかとかしつけとか、そういう人間の基礎となるところを保育士さんに手伝っていただいて子どもを成長させていっているので、保育士さんに子どもたちを丁寧に育てていただくためには、いろんなサポートを行政にしていただけたらと思っております。

保育士の確保、処遇改善や保育園整備などについて話をする市長

(参加者)親としたら、公立も私立も関係なく預けているので、公立だから、私立だからという差がないところに子どもたちを預けたいなという気持ちがあります。保育士さんは公立は年配の先生がすごく多いのに、私立は若い先生が多かったり、入れ替わりも多かったりと、同じ仕事なのにそれだけの差があるといったら、処遇なのかなと思うんですが、それを目に見える形で変えていっていただきたいなという気持ちはすごくあります。
(市長)保育士の仕事の大変さというのはいろんな方から聞いています。例えば市役所の臨時職員で保育士さんをやられた方がいまして、本当に重労働でかつ非常に緊張感があり、大変だったと言っていました。
岡山は非常に待機児童が多く、保育士が急に少なくなっている感が見られるというのがあります。この10年を見てみると、保育の受け皿を最初は大体毎年200人ぐらい増やしていましたが、この2年は年700人ぐらい増やしてきました。それだけ急に増やしているので、相対的に見ると保育士さんが足らないようにより見えてくるということが一つあります。
処遇については、国が民間保育士の給与というのを示しているので、基本的にはそれに合わせてやっていますが、それでは足りないじゃないかと今全国的な問題になっています。岡山市としては、昨年4月から、私立保育園保育士の給与2%処遇改善を市独自に実施しています。これは、他の岡山県内の自治体はやっていません。実はほかの自治体の方から、岡山市は人口が増えていて、ほかは減っているときに岡山市にそういう処遇改善をされると、もっと保育士が岡山市に集まって困るという話も聞きます。でも、今の状況だったら、来ていただかないといけないということで2%アップをしているんです。これは、東京都世田谷区などでもやっていて、保育士の確保競争みたいになっています。この処遇改善を今年度やってみて、来年度予算案をどうするか検討していますが、継続をしなきゃならないとは思ってます。また、保育士の処遇というのをどうするかというのは、全国的に整理をしないといけないのではないかなというように思います。あと大きな面では、これは税金で行っているので、どういったバランスをとっていくのか、そういうものを見ながらやっていくしかないかなと思ってはいます。

保育園入園・選考などについて

保育園入園・選考などについて話をする様子

(参加者)子どもが別々の保育園に通っているので、来年度一緒に通えたらなと考えたんですけど、認可保育園に入る基準が変わったこともあり断念しました。親としても、子どもにとっても同じ保育園に預けたいという気持ちがあるので、もう少しいろんな状況を考慮した一定の基準というものになったらいいなと思いました。
(参加者)私の子どもは2人とも同じところに入れたのでよかったと思います。同じ保育園で同じものを見てもらいたいし、同じ保育園に兄弟が行っていれば、お互いの様子がわかったりとか、兄弟で同じものを見て同じように育っていく環境はいい流れだなと思います。
第一次選考で入れず、来年度からどうしよう、どこに預けようと悩んでいる知人がいます。そこは一人っ子で、今認可外に預けているんですが、認可に応募する時点で点数が足りない状況。でも仕事をしなきゃいけないし、預けなきゃいけないし。後々もう一人とかと考えても、これでは安心して産めないし、仕事も休めないしというのが正直私もあります。
(参加者)親族が親と同居をしているので入園の際の加点が低かったようです。おばあちゃんは働いてはいなかったんですけど、体力も余りないのに、一番大変な時期をおばあちゃん一人で見ないといけないという状況だったみたいで、そこが加点の壁と言っていたんですけど、その壁は結構きついと聞きました。
(市長)保育利用調整基準点数について、緊急度、重要度、そういうものに応じてやっていくのが一番平等ではないかという思いで今回少し改正をしました。例えばフルタイムの方とパートの方、どちらも子どもを預けたいという気持ちがあるのはよくわかるんですが、点数の高い人が入園しやすいように、今年はそういう見直しをしました。ただ、見直しをしたらこれで終わりということでは当然ないので、来年以降大きな面での緊急性からのアプローチは変わらないとは思いますが、いわゆるきめ細かさみたいなことは今後も考えていかないといけないというようには思っています。そこはいろいろな意見を言っていただいて、我々も考えながらやっていきたいと思います。

保育園入園・選考などについて話をする市長

(参加者)保育園については小学校に上がることを考えて、近くで選びたいなというのがありました。上のお兄ちゃんが認可外のまま卒園して小学校に入ったんですが、すごく少ない人数からマンモス校に行ったので、カルチャーショックというか、友達も入ったときにはほとんどいないし。そういうこともあって下の子は保育園を変えようかなと考えて、年少の最後2月ぐらいに認可外から認可保育園に入園しました。途中で入るのも難しいというのをネットで見たりしたので幸運だったのかなと感じています。
(参加者)小規模保育園(少人数の3歳未満の子どもを対象に、家庭的保育に近い雰囲気のもと、きめ細やかな保育を行う事業)を卒園後の次に行く保育園の受け皿確保の対策について聞きたいです。
(市長)小規模保育園からの入園を3歳の壁と言ってるんです。入園希望者の人数から見ると、1歳、2歳、3歳、4歳、5歳はそんなに変わらないですけれど、ただ小規模保育から保育園に移るときに、移りにくいと。一朝一夕に明日からこうというのは難しい。今は700人ぐらいの受け皿に拡大をしていますが、それ以上に要求が来ている。小規模保育事業なるものの性格からいって、こういうものが必要だということになれば、卒園後この次どうするんだというのがなかなかスムーズにいっていない。今ちょうど議論しているところです。
認可保育園以外の保育所としては、企業主導型の保育所といって、企業や事業所が保育所をつくって、そこの従業員の子どもだけでなくて、地域の子どもも受け入れるということを企業側が動いているものがあります。また、認可外保育園も保育士の人数が少なかったりなどで、預けにくさがあるかもしれないということで、一定の水準(2分の1以上)まで保育士さんを確保したら、通常より手厚い助成をしていきましょうということにしてやっています。
また、そういったいろいろな保育園のことはよくわからないことが多いのではないかと思うので、保育コンシェルジュ(保育利用者支援員)というものを岡山市役所の中に置いて、きめ細かく案内しようとしています。つなぐ役目をきちっとやろうということで、これは相当充実しているのではないかと自負しています。

保育士の労働環境・保育の質について

保育士の労働環境・保育の質について話をする様子

(参加者)先生たちは行事ごとに準備に時間を割いていると思うし、それって時間外にされていると思います。それに見合った待遇をちゃんとしてもらってるのかといったら、そうでもないという話も聞いたり、朝早くから出勤して、帰るのはいつも夜10時過ぎとかという話も聞きます。私たちも安心して預けたいし、先生たちも余裕を持って保育をしたいと思うので、先生たちへの待遇の改善をお願いしたい。もっと先生に余裕が出れば、きっと子どもに接する態度も余裕があって、こちらもなお安心になるので、先生に対する待遇がいいものになればいいなというのが思いです。
(参加者)うちの保育園は、再来年度あたりに幼稚園と合併して認定こども園に移る準備段階で、園長先生たちが中心になって調整をしている時期ですごく大変そうです。小学校などは事務の先生がいますが、保育園は事務の先生がいないんです。できれば事務の先生を、園の規模によって配置していただけたら、園長先生たちも保育の仕事に回れるのではないかなと思います。
(参加者)保育園に子どもを預けるには安心して預けられる保育園であってほしいというのが親としての一番の思いです。保育園の先生が子どもをしっかり見ることができる環境をつくるのが一番なのかなと思っていて、事務職員の方を配置するとか、最近だったらアレルギーとかの問題があったりするので、しっかりそのあたりをサポートできるような専門の方を配置するとか、事務を電算化したりなど、そのあたりも考えていただけたらなと思います。
また、保育園は女性の先生が多く、何か修理するといってもすぐにできないこともあるので、男性保育士がもうちょっといてもいいのかなと思うことがあります。今年、全国から保育園関係者を招いて公開保育のようなことをうちの保育園がするということで、先生方がすごく忙しそうに準備をされていたので、お父さんたちを集めて手伝いをしたのですが、そういうことに関わりたいと思っているお父さんがたくさんいるようでした。保育園が困っているというのをアピールして、地域や保護者を保育園に関わらせていく、みんなで保育園をサポートできたらいいのではないかなと思っていて、社会全体がそうなってほしいなという思いがあります。保育園の先生がいかに子どもに向き合える時間を増やすかというのが、保護者にとっては一番重要だなと思っています。
(市長)アレルギーとか、特に障害をお持ちの子どもさんとか、そういったことをどう配慮していくのかという、これも大きな課題だというように思います。
男性が関わるというのは、どんどんやればいいじゃないですか。保育園、幼稚園に関わっていくのは、男性はそんな嫌じゃないでしょうし、それは喜ばれますよね。そういうのは何かを決めておくというよりは、自然発生的なのが一番切れなかったりする。保護者の関わりとか地域の関わりとか、そういう取り組みの仕方によって随分変わってくるのではないかなと。そちらの保育園がそういう雰囲気になれば、周りの保育園へも伝わっていくでしょうから、私はもうどんどんやっていただくのがいいんじゃないかなと思います。

子育て施策について

子育て施策について話をする様子

(参加者)来年度の申請でいろいろ基準が変わったりしたのは、市の方々が頑張ってくださっているというのを感じましたし、保育コンシェルジュという存在も知って、そういうサポートなど、なんとかしようとしてくださっているのはすごく感じました。
(参加者)市長がこうやって話を聞いてくださる機会をくださったことはすごくうれしかったです。保育士の給料2%アップの話を聞いたときに、正直たかが2%とかと思ってしまったんですが、私たちは懐具合がわかってない状態で一方的に言いたいことを言っている。でも、出す側は都合もあるし、先生方は先生方で考えることがあったりと、それぞれの立場・物の見方があると思います。例えば市と保護者の方と先生がチームを組んで、相談しながら岡山市の保育環境をどうするかというのをやっていったら、すごいいい形になるんじゃないかと。市に解決してくださいと放り投げるんじゃなくて、それぞれの立場を考慮し合ってつくっていくことができるんじゃないかと。岡山市だったらそういうのが可能なのかなと感じました。
(市長)私は子どもたちのためにというのは、例えば子育て環境を整備するというのも子どもたちのためなのですが、もっと負の視点からいくと、子どもたちが大きくなって、子どもたちに借金を残さない、できるだけ少なくしていくということも子どもたちのためなのではないかと思っています。そのバランスをとりながら、そして岡山市に住んで楽しめるような環境をつくったりとか、就職の場所ということもありますし、そういういろんなことを考えていくのが子どものためなのではないかなと思っています。ただ、今が保育の環境が悪いので重点的にやらざるを得ないですが、そういう面でも施策のバランスというか、そういう視点は常に持っているつもりです。

病児保育事業について

病児保育事業について話をする様子

(参加者)子どもが病気がちなんですが、病児保育利用施設が少な過ぎて、預ける先がすごく遠いし、午前8時半から午後5時頃までだし、定員いっぱいになって預かれませんとなったりすることが多いです。また、小学校でも学級閉鎖中には病気でなくても学童保育で預かってくれないです。学童も預かってもらえないし、病児保育にも預けられない。なので、保育園の中だけでなくてもそういうことがあります。
(参加者)昨日まさに預けようと思っていつものところに電話したら、定員がいっぱいで、いつも預けたことがない職場の近くのほうで受け入れていただいたんですけど、慣れてないところで子どもも疲れたようでした。もうちょっと病児保育施設が増えたらいいなと思います。
(市長)病児保育事業は、倉敷市、玉野市などほかの都市でも引き受けてもらうことをやっているので、その情報をどうやってつかんでもらうか、我々が情報をどうやって提供していくのかというのが重要なのかもしれません。
今日来ていただいている保護者の皆さんにも情報が伝わっていないというのは我々の問題です。だからやり方も考えないといけないのかもしれませんが、逆にそういういろんな情報を保護者会単位で伝えられるかとか、そういうことも是非中で議論していただければいいかなと思います。
今日は10人の保護者の方に来ていただきましたが、1時間半があっという間でした。どうもありがとうございました。

第29回大盛トーク参加者の皆さんとの集合写真

第29回大盛トーク参加者の皆さんと

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