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第36回市長と大盛トークを実施しました

[2020年5月19日]

ID:21673

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開催日:令和2年2月10日(月曜日)
開催場所:市役所第3会議室
テーマ:文化芸術を通じた岡山市の魅力づくり
 
主に市政の重点課題・施策について分野や業種、テーマを選定し、市民の皆さんや関係者の方々と市長が膝を交えて語り合う「市長と大盛トーク」。
今回は、文化芸術活動に取り組んでいる方々9名と、「文化芸術を通じた岡山市の魅力づくり」をテーマに意見交換を行いました。

大森市長の挨拶

市長と大盛トークの様子

岡山の文化芸術というのはすばらしいものを持っていると思います。
文化芸術の範囲はすごく広いですから、その捉え方は、人によって相当違いがあると思います。
今日は、現状の文化芸術の評価だけでなく、今後、どういう方向に持っていったらいいのかみたいなお話もお聞きできればと思っています。
令和4年の秋には、新しい市民会館「芸術創造劇場」がオープンします。
芸術創造劇場は、その名のとおり自らがクリエート(創造)していくということで、施設内に多くのスタジオを設けています。
その芸術創造劇場の使い方も含めた岡山全体の文化芸術についてのご意見もお聞きして、今後の市政運営に役立てたいと思っています。

街なかの芸術

市長と大盛トークの様子

(参加者)岡山芸術交流のとき、街中に現代アートが交じったことがすごくおもしろいと思いました。
街全体が美術館になったみたいで、これがどんどん増えていったら、岡山の特徴になるのかなと思っています。
もっと多くの現代アートの作品が街中に増えていったらいいですね。

子ども達と芸術

市長と大盛トークの様子

(参加者)私は、ジュニアオーケストラの関係で子ども達と関わりがあります。
子ども達に「クラシック音楽以外に、何か興味ある?」と聞いてみたら、「無い」との答えが多かったです。
子ども達が、美術館に行ったり、一流の演劇を観るなどの機会がもっとあったらいいなと思います。
(参加者)小・中学生のときに受けたアートのインパクトというものは、10年、20年後に何かに繋がっていくと思います。
本物に触れるということは、やはり良いですね。
(参加者)私は、岡山芸術交流のときは、子ども達を案内するナビゲーターをしていました。
現代アートに触れた子ども達の反応は、すごくおもしろくて、見ているこちらも楽しいです。
子ども達は、最初は堅いイメージがあるのか、少ししょんぼりしているんですけど、帰るときには「えっーもっと居たい!」と言いながら、すごく楽しそうに帰るんです。
そんな新しい発見や、気づきを子ども達に与えることができたことも、岡山芸術交流の良かった点ですね。

市長と大盛トークの様子

(参加者)文化芸術に触れる機会がないと、子ども達が「自分も関わってみたい!」という気持ちは生まれてこないと思います。
だから、文化芸術は、常に生活の近いところにある必要があると思っています。
文化芸術は、受け取るものという感覚が強いのですが、何か関われるものがあれば、自分達の文化芸術だと感じてもらえるんじゃないかな。
(市長)もっと触れる機会が必要だね。

芸術のとらえ方

市長と大盛トークの様子

(市長)私は、コンセプチュアル・アート(1960~70年代にかけて世界的に行われた前衛芸術)を何回か観ましたが、取っ付きにくかったですね。
それが、子ども達の将来に結びついていくのは、理屈の上では分からないわけじゃないのだけど、あのアートを観たことが、子ども達の将来にどのように結びついていくのかなぁ。
もちろん感性の強い子にとってはそうかもしれないけど。そこら辺はどうですかね。

市長と大盛トークの様子

(参加者)アートには、既成概念とは違う、何か「バン!」と打ち崩すような力があります。
そういうものを子ども達の柔軟な頭で「わけが分かないけど、おもしろい!」というような感覚で観てもらいたいですね。
大人はどうしても「分かる」「分からない」のどちらかで観てしまいますけど、子ども達は「これは何かひっかかる!」というような感覚で観ますから。
(参加者)それからインパクトを受けた子ども達が、ものすごく柔軟性を持っていくと思います。
とても意義があると思います。

市長と大盛トークの様子

(参加者)岡山は、芸術が好きな方がたくさんいると思います。
分かる人は、芸術の質の高さがもちろん分かっています。
ですが、それだけでなく、芸術に親しみのない人にでも、分かりやすい質の高さが大切じゃないのかなと思います。
せっかく新しい劇場できるのだから、ふだん劇場に行かない人にでも、分かりやすい質の高さが、もっとあってもいいのではないかと思います。
(市長)質は高いけれども、もうちょっと、分かりやすいようなものをやるべきではないかということですね。
(参加者)そうですね。

演劇と岡山

(市長)北九州は、五木寛之さんの「青春の門」の舞台ですよね。
その影響もあってか、演劇が非常に盛んだっていう話を聞きました。
地域差もあるのでしょうけど、これから岡山で花を咲かしていくには、どうしていけばいいのでしょうかね。
(参加者)演劇では、いろいろ想像する力や、他人の心に寄り添う力など、いろいろな力が養われます。
どんな力を付け、子ども達にどんな大人になってほしいかという、将来的な志を持っている人が造っていく必要があると思います。
(参加者)演劇の魅力は、人間の持つ力みたいなものを実感したり、体感したり、一生懸命にやっている姿に打たれたりするのものだと思います。
やはり人がすることだから、考えるのではなく、感じることが大事だと思います。
市民参加型のミュージカルは、演劇の技術を学ぶだけではなく、人と交ざり合って、何か一つのものを造っていく過程で分かること、感じることをすごく大事にしています。
だから、育成の面では、最初からハードルが高過ぎるものを見せるだけでなく、身近なところから、しっかり感じていくことにも力を入れています。
芸術創造劇場には、そのように身近なところからも造り上げていくことができる劇場になってほしいと思います。
市長と大盛トークの様子

アーティストと岡山

(参加者)地域によって、文化芸術には得意分野に違いがあります。
岡山も得意分野を見つけて、それを土台にして、伸ばしていってほしいですね。
ところで、岡山には、たくさんのアーティストが移住してきています。
(市長)そうなんですか。
(参加者)岡山は非常に居心地がいいみたいなんです。
岡山は、自転車があればどこにでも行ける。夜でも楽しめる。
そういう人達が交じり合って、今までの岡山にないようなものをどんどん造っています。
彼らの力を借りるのも一つ手だと思いますね。
(参加者)岡山は、とても協力的なイメージがあります。
この岡山の「やりやすい空気感」というものが、居心地の良さに繋がっているのではないかと思います。
岡山に来たアーティストからも「岡山でいい体験ができた。お客さんにしっかりと音楽が届けられた。」という話を聞きます。
それが、次にも繋がっているのでしょう。
市長と大盛トークの様子
(参加者)岡山は、ミュージシャンからとても評価が高いです。
(市長)そうなんだ。岡山は街がコンパクトですからね。
(参加者)だから、他とは違う見せ方が必要だと思います。
(市長)そうですね。
(参加者)他のところでは1,000人で観るものが、岡山では100人で観ることができる。
だから、岡山のほうがもっと身近に感じることができますから。
(市長)愛媛県の坊っちゃん劇場のミュージカルっていいですよね。フレンドリーな感じがね。
そういうものが、岡山にも出てくると、おもしろいと思いますね。
(参加者)岡山には、舞台監督とかの力が足りていないと思います。しっかりとした中心になる人が、引っ張っていくと、もっと違うと思います。
(市長)なるほど。

これからの文化芸術

市長と大盛トークの様子

(参加者)文化芸術には、万人向けのものはないと思います。
万人に好まれるものは、結局は個性がありません。
個性がないものは、心に残りにくいものが多いです。
最初は、反対意見や「それ嫌い」という意見があっても、そういうものは、とにかく継続していきます。
反対意見があっても継続して、知ってもらい、理解してもらって、体験してもらう。
そして、最後に「楽しい。いいよね。」に繋がるものと思っています。
だから、反対意見があっても、とにかく継続するしかないと思っています。

市長と大盛トークの様子

(参加者)種まきが必要だと思います。
(市長)種まきですか。
(参加者)岡山は、アマチュアの方やプロの方がたくさんいる街です。
いろいろなジャンルに、たくさんの種をまけば、複数のジャンルから花が咲いて、よりおもしろいものができてくるのではないかと思います。
代表的なものが、音楽と演劇がぶつかって生まれたミュージカルです。
例えば、岡山芸術交流の現代アートの場所で、お芝居をするとかいうものがあってもいいですね。
10年、20年先の岡山で、新しいジャンルの芸術の花が咲いてほしいです。
新しい芸術創造劇場が、その拠点になってほしいですね。


(市長)私も、最初は瀬戸内芸術祭については、誰が島を巡っていくのかな?なんて思っていました。
だけど、あの島を巡る良さというものがあるんですね。
継続していくことは、やはりすごいなと思いました。

アーティストの育成

市長と大盛トークの様子

(市長)アーティストの育成については、具体的に何をやればいいと思いますか。
(参加者)岡山には、これから頑張っていこうというアーティストがたくさん住んでいます。
アーティストがたくさんいることは、文化力になってくると思います。
ですから、アーティスト達の交流の機会や、作品の発表の機会があればいいですね。
(参加者)活性化には、「場」を提供するというか、環境を整えることが必要だと思います。
自由に音楽が発信されるような野外の場があれば、「何かやっているかもしれない」と思って、集まって来る人もいると思います。
音楽を聴きにわざわざ施設の中に入らなくても、自然と聴こえてきて、「ああ、何かいいな」というような思いが拡がっていくのではないかと思います。
すごく評価されているのが、おかやま音楽祭の下石井公園の無料コンサートです。
あのコンサートのおかげで、ものすごく豊かな街だとよく言われています。
無料であれだけのクオリティーの音楽が楽しめるのは、すごいです。

最後に

市長と大盛トークの様子

(市長)新しい芸術創造劇場を迎えるにあたって、どうしていくべきなのかと考えているところです。
今日のお話は参考にさせていただきたいと思います。
一つずつご意見をいただきながら、次のステップに入っていきたいと思っています。
長く続けることもすごく重要ですけど、新しい要素を入れていくことも重要なので、その兼ね合いが一番難しいと思います。
新しい道に入っていきますので、これからもよろしくお願いします。
今日はありがとうございました。

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