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第31回市長と大盛トークを実施しました

[2018年8月17日]

ID:2443

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開催日:平成30年7月4日(水曜日)
開催場所:岡山市役所第3会議室
テーマ:保育環境の充実について

主に市政の重点課題・施策について分野や業種、テーマを選定し、市民の皆さんや関係者の方々と市長が膝を交えて語り合う「市長と大盛トーク」。
今回は、現役保育士の方々8名と、「保育環境の充実」をテーマに意見交換を行いました。

大森市長の挨拶

今、保育の問題が大きく取り上げられており、岡山市でもこの保育の問題がよりクローズアップされていると思います。全体として量の問題や待機児童の解消という点に話題が集中しているところもあるような気がしますが、今日は保育士の皆さんにお集まりいただいたので、日々保育をしていて「こんなに大変なんだ」、「こんなに子どもたちの笑顔で救われているんだ」といったことも含めて、岡山全体の保育園や保育の状況についてお話をいただければというように思います。

参加者と市長の主な発言

日々の保育について

日々の保育について話をする市長

(参加者)大変苦労したのは、子育てと重なって仕事を両立するというのが一番難しかったです。自分も子育てもしないといけない、保育園でも仕事をしないといけないというのはすごく負担でした。ただ、子どもたちと一緒に成長していく中で心にも余裕ができてくると、少しずつ子どものいいところも見てあげられるし、我が子に対しても少しずつ優しく接していけるかなと思って、子どもと一緒に育っていくということも自分的にはよかったかなと思いました。
(参加者)結婚してから、子どもができてからの生活というものが変わってきて、家で仕事をしたいときに、子どもがいると、落ちついて今まではできていたことが少し難しくはなってきてはいます。ただ妻も保育士なので、いろいろアドバイスをもらったり、子どもが園で楽しかったことをうれしそうに教えてくれたりすることもあり、自分の保育のプラスになることもたくさんあるので、すごく充実してはいます。
(参加者)子どもたちと接する中で、教科書どおりでは全くないなというのに最初はすごく悩んだ時期もあって、嫌々期だとかいろいろ見てはいたんですけど、実際かかわると、ああ、すごいなと感じることや、声かけをしてもうまく子どもに伝わっていないなということが多かったです。でも日々保育していく中で、だんだん子どもとのかかわりとかコミュニケーションができてくることによって、よかったなということが増えていきました。その子たちが卒園していくときや、卒園してまた会うときなどに覚えていてくれているとすごくうれしいなと感じることが多くて、小さいときの成長を見られるのが保育園のいいところだなとすごく感じるのでよかったなと思います。
(参加者)私は去年からの持ち上がりということで、子どもとの関係ができている中での保育ということは、本当に毎日楽しく保育園に行かせてもらっています。職場で悩みがあったときに朝の挨拶で顔が暗かったのか、2歳の子にいい子いい子って頭をなでられたことがあり、2歳の子でも表情だけでこれだけ感じ取ってくれているんだということに本当にびっくりしました。子どもたちがほとんど一日中保育園にいる中で、その幼い時期の一日を密にかかわらせてもらっているというところでは、本当に子どもの成長も見られるし、子どもたちの貴重な時間を一緒に仲間のように過ごせるということは本当に幸せだなということを感じます。

日々の保育について話をする様子

(参加者)保育園生活で子どもと一緒に接して、楽しく過ごすことで成長をそばで見られたりしてすごくすてきな仕事だなと思う反面、保護者の方とのコミュニケーションがなかなかうまくとれてないなと思うときもあります。お帳面に記載したり送迎時にお話はするんですが、全てがきちんと伝わっていないのではないかなと思うときもあって、保護者の方も忙しい中でどう伝えていこう、どう言葉にかえていこうということを日々考えながら接しているところです。
(参加者)保護者の方も忙しい中での子育てなので、直接お話しする機会ということが少なかったりして、お互いにどうしても意思疎通ができにくい。こちら側はこう思ってる、向こうはこう思ってる、じゃあどうしようかという話をしたくても一方通行になってしまうところで、どういうふうに理解をしてもらうか。向こうの状況下をこちらもきちんと理解しなければいけないと思うので、そういうところのコミュニケーションをつくる時間がなかなか難しいなというのは感じます。
(参加者)保護者とのコミュニケーションについて、子どもたちを優先に考えたいなと思ってはいるんですけど、働きながら子育てをしているお母さんたちを見ていると言いたいことがとまってしまったりとか、子どもの様子を見たらもう少し子どもと一緒にかかわる時間を持ってほしいなとか、そういうことを言いたいけれど、お母さんも忙しいよねと。子供の気持ちもわかるけど、お父さん・お母さんの気持ちもわかるので、ちょっと言えないときもあります。
(市長)なんとなくコミュニケーション不足ってありそうですね。小・中学校だと、授業参観とか3者面談とかをよくやりますが、保育園とかではあまりそういうのはないんですか。
(参加者)うちの園もあることはあるのですが、皆さんお仕事をされているので、3者面談として呼ぶことも本当に必要なときにはありますが、そこに行く前にどうにか解決はしたいという思いはあります。
(参加者)うちの園では小さいときには触れ合いデーというものをして、保護者同士のコミュニケーションをとってもらう場にしたり、大きくなると参観日でしっかり親子で遊んでもらうようにしています。保育園と考えたときには一番に子どもと思うんですが、ついつい保護者のほうもサポートしてあげたいなという気持ちになります。
(参加者)この仕事についてよかったなと思っているのは、卒園してから折々に子どもたちが小学校、中学校、高校、節目節目の入学式とか卒業式に園を訪れてくれて制服姿を見せてくれたりして、本当に子育てのいいとこどりをさせてもらっているというところです。うちの園に卒園児が何名か就職して一緒に働いてくれているんですが、その中の一人が卒園制作でこの保育園の先生になりたいと書いていて、本当に今なってくれているので、それはとってもうれしく、これからが楽しみで頑張ってほしいなと思っているところです。
(参加者)小さくなればなるほど自分の思いを言葉であらわせないので、おもちゃを取られそうになったりすると、かんで、それを防ごうとしたり、お友達を押してしまうということがあります。それを一緒に遊びながら未然に防いでいく、そしてこういうふうにお友達には言うんだよというふうに伝えていくのですけが、なかなかそれはすぐに言えるようなものではなくて。それがかまずに手を出しそうになって我慢したときとかに、よくやったねと抱き締める瞬間とかは、子どもの一つの小さな成長かもしれませんが、その成長を身近で見られるということでいい仕事だなと思います。
(市長)今の感覚は、頭では理解するけど、実際上味わってみないと、というものでしょうね。

保育士の確保などについて

保育士の確保などについて話をする市長

(市長)よく今言われてるいのが、保育士さんが少ない、足らない、どうやって確保するのかということです。岡山市もたとえば保育園の整備というのがある程度できても、保育士さんが集まらないということで、十分に機能が発揮できてないところもあります。また潜在保育士といわれる方、そもそもの資格は持っているけれど家庭に入って、新たにもう一度保育士をやっていこうとなかなか思われないこととかいろんな話があります。そういったことに対して、今の実態とか、こういうようなことをやれば、保育士さんももう少し増えてくるのではないかとか、そういうようなお話があればお聞きしたいと思います。
(参加者)岡山市の就職フェスとハローワーク主催の就職フェスへ参加して、それぞれ大学、短大卒業の方々とお話をして、保育園の説明をさせてもらう場をいただきました。それで就職していただいた方がいたので、そういう会があるとこんな保育園ですよって、直接就職希望の方にお話ができて、よく知ってもらって来ていただけるということでいいことだったなと思うので、今後も現場の者と話をして就職活動につなげる場があったらいいのかなと思います。
(参加者)今、大変大変というイメージが大きいので、保育士のやりがいとかこういうことがすてきなんだよと、もう少しそういうところを就職フェスなどでしっかりアピールする場を大切にしたり、僕も男性保育士が増えてほしいので、男性保育士のブースではないですが、学生さんがしっかり男性保育士からの話も聞けれる場もあれば、少し入っていきやすいのかなと思います。
(市長)保育士と直接話せる、そういう機会をやはり確保していったほうがいいだろうということですね。

保育士の確保などについて話をする様子

(参加者)私の周りにも潜在保育士がいるので友達にも保育士をやったらという声をかけたり、いい部分・楽しい部分や保育士のやりがいなどをもっとみんなに知らせていくことが大切だなと感じます。
(参加者)私も潜在保育士という友達は結構いるんですけど、保育士と思うと仕事を持って帰らないといけない、なかなか家に帰れない、休みがとりにくいとか、そういうイメージが友達の中にもあるようで、いやいや随分変わってきたよという話もしたりはします。
(参加者)保育士のマイナスイメージが強くなりすぎてきた。何を見ても保育士は大変ということが今取り上げられているので、保育士の楽しさ、やりがいというのを実習に来られた学生さん方にしっかりと伝えていくことが地道な足がかりになるかなと思って頑張っています。
(市長)保育士というもののよく言われる大変さってあるじゃないですか、命を預かるとかある面重労働だとか、そういったところに対してはどう思っていますか。
(参加者)率直に大変だよと、正直に申し上げますが、その分を1カ月のことを見ただけではわからないかもしれないけど、でも1週間でも子どもの成長ってどこかしら必ず変わっているところはあるので、そういう小さな喜び、保育士としての喜びは感じてもらえたらなと思います。
(参加者)就職フェスなどで園をアピールできる場が増えたらいいなと思いますし、うちの園も結構実習で来られた方が就職してくださるということもあったりするので、園のいいところをアピールしながら実習をしていただいて、是非来ていただけたらいいなと思いながら接するようにはしています。

保育の課題などについて

保育の課題などについて話をする市長

(参加者)うちの園は今人が足りてない現状で何が大変かというと、休みがないということ。保育園というのは土曜日もあいていてシフト制で順番に出勤するので、休みが少ないという問題もあります。体力も使うので、1日しか休みがないとリフレッシュできないで終わってしまうという労働のきつさというのはあると思います。どうしても人が足りてない職場はきつくなってきやすく、そうしたら悪循環にはなってきやすいのかなと思います。
(市長)保育士さんの保育そのものは保育士さんじゃないとだめだけど、事務作業みたいなものは別途誰かにというような話が時々ありますが、そういう取り組みってありますか。
(参加者)子どものこととか保育のことだと、どうしてもやる保育士やかかわっている人が記入しないと、事務仕事もできないというのがあります。
(市長)じゃあ、事務仕事だけは別の人にぽんとお願いするというのも、理屈では言えても実際にはなかなか難しいということなんですね。
(参加者)書類面なんかはかわりに書いておいてあげるわというわけにはいかないので、今うちの園でもどうにか園の中にいる時間に事務仕事ができる時間をとれるようにしたいねとか、あと俗に言うIT化ですかね、できるだけ手書きではなくしていきましょうというように、時間を短くできることを考えていきたいねという話はずっとしているところです。
(参加者)うちも子育てをしながらの職員も何人かいますが、うちに帰ると自分の時間というのがなかなか取りにくくなっているので、制作であっても事務的なことであってもできるだけ園の中でどうにかできる時間をつくりたいと思ってはいるんですけど、なかなか理想と現実が思うようにはいかないです。何かうまく時間を使う方法はないかなといつも園長と話をしているところです。
(市長)そうですね。やっぱり個別にある程度努力していって仕事全体を圧縮していくということを考えていかないと、なかなかシステマティックにはいきませんね。
(参加者)私のところも少しずつパソコンでIT化を進めていますが、苦手な職員もいるので、みんなが同じ足並みで進むというのはなかなか難しいところもあるんですけど、パソコンを使うことによって手で書くよりは楽にはなっています。そういうIT化になっていい面もありますが、仕事の量としてはまだ多いので、保育をしながら書類もしないといけないというバランスをとるところで大変だなという面はあります。

保育の課題などについて話をする様子

(市長)岡山市全体の保育ということに関して、今までのことやこれからのことについて感じていること、思っていることがあればお聞きしたいと思います。
(参加者)なるべく地域の方や幼稚園、他の保育園のお友達と交流する機会を年に2回ぐらいは持つようにしているのですが、小学校との交流となると年1回就学前の学校見学会、体験入学ぐらいしかなくて。特に就学時とは学校ってどんなところかなと思ったりすることも多いと思うので、オープンスクールじゃないですけど、たまには子どもたちが自由に足を運ぶ折があってもいいかなと思います。
(参加者)1歳児は保育士1人について子どもが6人といった保育士の配置基準なんですが、それが現場の保育士にとってはだんだん厳しいものになっていると思います。他都市で独自に基準を設けているとこもあり、2歳児だと5対1だったりと、1人子どもが減っただけでも、現場の保育士にとってはとても気持ちの余裕ができると思います。
(参加者)保育士配置の最低基準の中でやっていくというのが結構大変で、これからの社会を担っていく子どもたちなので、保育士としては丁寧に育ててあげたいし、いろんな思いを組んであげたいという中では、最低基準の見直しというのはすごく思います。
(参加者)今処遇改善費というのをいただいて、保育士も増やしていますが、今後もし子どもがすごく減っていくと保育士はどうなっていくのかなというのを思ったりもするところです。
(市長)今足らないということで、どんどん園をつくって保育士さんも集めていますが、これだけ少子化にもなっている。女性たちも活躍したいという場面も多くなってきている以上、そして毎年の保育園に入りたいという人の伸びから見て、今すぐに減っていくという感じにはならないのかなとは思っておりますが、我々も当然これからの岡山の保育の全体のバランスということについては常に考えているところであります。
(参加者)給料の面で、数年前に比べると今は上がってはきていると思うので、それを保育士だけが感じるのではなくて、今後未来も明るいんだよということをこれから保育士になる人や保護者の方、そのほかにももっと周りに知ってもらえたらなというふうに思います。
(参加者)今、世の中が騒がれているので、保育士の処遇改善とかいろいろ策を考えてくれているのですが、これが本当に安定してきちんと続いて、保育士の仕事全体を見直してもらっていけば、これから保育士になりたいという若い世代の学生さんたちもこれから興味や期待を持てるのかなとも思います。そのあたりを保育園の保護者目線も大事ですが、保育士目線からもいろいろ考えてもらえたらうれしいなと思います。
(参加者)子どもの気になることというか、多動とか自閉傾向のある子などが増えていっている中で、保育園だけが責任を果たすではなくて、行政などとも連携をとりながら相談したり保護者対応などを行っていけたら、よりよい保育ができるのかなと思います。
(市長)私としてもこの保育の話ってよく言う言葉としては最重要課題の一つという認識をしています。子ども一人一人のことを見ると、やはり5歳までどうやって過ごしていくのかといったことが非常に重要だろうと思うし、保育については量の問題と質の問題、両方の側面から考えていかなきゃならないというふうに思っているので、一つ一つ整理して取り組んでいきたいというように思っております。

第31回市長と大盛トーク参加者の皆さんとの集合写真

第31回市長と大盛トーク参加者の皆さんと

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