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第34回市長と大盛トークを実施しました

[2019年6月19日]

ID:2336

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開催日:令和元年6月3日(月曜日)
開催場所:市役所第3会議室
テーマ:地域力と防災~地域力を活かした災害に強いまちづくり~

主に市政の重点課題・施策について分野や業種、テーマを選定し、市民の皆さんや関係者の方々と市長が膝を交えて語り合う「市長と大盛トーク」。
今回は、自主防災組織の方々8名と、「地域力と防災」をテーマに意見交換を行いました。

大森市長の挨拶

大森市長の挨拶の様子

去年の7月豪雨災害を受け、災害に強いまちづくりに特に今、力を入れています。ハードの整備はもちろん、何といっても重要なのがソフトの対策で、自主防災組織の結成をお願いしています。
まずは、共助の母体となる組織を是非つくっていただきたいと思っています。
自助と共助は両方とも必要で、もちろん公助も必要です。
今日は生の声をお聞きして、今後の参考にさせていただきます。

参加者と市長の主な発言

自主防災組織について

自主防災組織について話をする様子

(参加者)晴れの国おかやまということで、市民は災害に全く関心を持っていなかったと思います。
中山間地域では、4、5キロ行かないと避難所が無いので、4月から単位町内会で一次避難場所の設置を進めています。
併せて、自主防災組織をできるだけ多くつくろうと考えています。
自主防災組織については、まだ分からない部分もありますが、町内会長には、共助が必要であるとの共通認識はあります。
まずは組織の体制を整えてから、大きな連合町内会の構成にもっていこうと思っています。
(市長)体の不自由な方や要援護者への支援を確実に行うには、「顔が見える関係」にならないと難しく、大きな組織だとどこに誰がいるか分からない。
そこで、自主防災組織の結成を単位町内会ごとですすめています。
分からないところが多いという事は、逆に言えば、やっているうちに、お互いの理解も進むかもしれないですね。
(参加者)それから避難行動要支援者の名簿は、登録が自由なため、支援が必要なのに登録されていない人も多いです。
個人情報の都合でなかなか登録が徹底されてない部分もあります。
単位町内会で調査して要支援者を把握しておこうと思っています。

近隣住民とのつながりについて

近隣住民とのつながりについて話をする様子

(参加者)大元学区では、平成25年に学区の自主防災会をつくりました。
その後、学区という大きな単位で、防災訓練やいろいろな活動を行ってきました。
町内会と学区のPTAで危険箇所を調査し、学区の防災マップを作成しました。それから、学区で3カ所の避難所と協定を結びました。
昨年の豪雨災害を受けて考えさせられたのは、今までどおりの自主防災のやり方でいいんだろうかということです。
現在の活動は、防災に対する意識の向上には効果的だと思いますが、大きな災害が起きたときに、実際に機能するのかなと考えました。
やはり近隣同士の地域防災が一番重要で、そのためには人と人のつながり、日頃からの近所の声かけ等が必要だと思っています。
高齢者の方や身体障害者の方を助けていくことが、一番大事だと感じています。
(市長)豪雨災害のアンケートを見ると、避難した理由として、「隣の人がドアをたたいて呼びかけたから」という理由が結構多いんですね。だから、隣のおじいちゃん、おばあちゃんがどうしているかを気にかけ、つながりを大事に考えていただくのは非常にありがたいですね。
(参加者)日頃からつながりをつくっていかないと難しいだろうと思います。
(市長)防災だけじゃなくて色々な分野でも支えあいが求められますよね。

防災訓練について

防災訓練について話をする様子

(参加者)自主防災会に名前はあるけど、自主防災会のことを知らない人がたくさんいます。
そこで、一人一人に役を割り当てました。また、単位町内会の自主防災会は、世帯数で相当格差があるんですね。だから、やり方も全然違います。消防さんを呼んで消火器の使い方を教わったりしているところもありますが、これは防災ではないんですよね。これでは防災の知識を共有できないうえ、参加者も減ります。
そこで、避難所や学校を全部加えた、江西学区全体の自主防災会を去年立ち上げました。防災キャンプを取り入れ、消防さんのお世話になる体験じゃなく、訓練をやっています。昨年は消防ヘリコプターやはしご車の出動車両等に来てもらい、一つの訓練という雰囲気を出してやってみました。
訓練が自主防災会のPRの場だけにならないよう、何かあれば、とにかく役員が集まろう。そして、トップが若い人に指示して動こう、そんな発想で今進めています。
(市長)災害は来るとは限らないし、来ないほうがいいですよね。でもね、どんな訓練でも、やっているとそれなりに活きてくるんですよね。
だから、PRみたいになっても、やったほうがいいんですよね。
(参加者)そうですね。体で覚えられるような訓練をしていきたいと思っています。
(参加者)それから、豪雨災害時、様々な部署から案内・情報が多く来ましたが、時間差が相当あったため、住民は何度も受付窓口へ通いました。統括して支援メニューを早い時期に発信してほしいです。
そうすれば、住民に対して何が該当するか、どんな手続きが必要かを私からも説明できます。
(市長)今までは、県との調整連絡だけでも時間がかかったというところがありました。災害救助実施市に指定されましたから、これからは随分変わるとは思います。

子ども達の防災への取り組みについて

子ども達の防災への取り組みについて話をする様子

(参加者)平成23年の台風12号の後、小学校区で防災訓練を計画しました。台風では、床上浸水がかなり出ました。各消防署が避難を呼びかけながら学区内を回ってくれました。しかし消防車も広報車も冠水してない道路しか行けないので、住宅の中まで声が聞こえない。この経験を踏まえて防災訓練を行いました。1、2年目は本当に暗中模索でしたが、中学生や高校生から協力の申し出があり、それ以降は中学生、高校生を主体に訓練を実施しています。昨年、その高校生達が防災マップの重要性や訓練の経験談を発表したところ、非常に高い評価をいただきました。
地域のつながりの重要さは、訓練の回を重ねてみないとわかりません。とにかく防災訓練は地道にやっていく。そうすれば多くの意見が出て、だんだんと地域全体がつながっていきます。昨年の7月豪雨で避難所を開設した際、防災訓練をしておいてよかったと感じました。
(市長)子供たちを参加させるというのはいいことですね。子供たちも当然ながら大人になるわけですし。
(参加者)一生懸命やってくれています。応急救急の訓練をしたときは、中学生は小学生にも親切に教えてあげていました。
(市長)子供たちが一生懸命になることは一番ですね。それを見ていると大人達も子供達に引っ張られてきますよね。
(参加者)お子さんが来れば、お父さん、お母さん方の参加者も必ず増えます。

タイムラインの活用について

タイムラインの活用について話をする様子

(参加者)富山犠牲者ゼロプロジェクトを行っています。35人ほどのメンバーで、複数の部会を設けました。各部会をもとに、犠牲者ゼロを目指したプロジェクトを進めていこうとしています。最終的には400名ぐらいの組織になればプロジェクトが浸透すると期待しています。防災のタイムラインをいただけたらと思います。そのタイムラインに基づいて各部会の活動をすすめ、学区全体を強固なものにしていきたいと考えています。
(市長)旭川のタイムラインはもう作成しています。富山犠牲者ゼロプロジェクトにも是非参考にしていただけたらと思います。富山学区でそれだけの規模のことをしているなら、タイムラインは大きな成果といろんな意味が出てくるような気がします。
(参加者)あと啓蒙ですね。町内会の班単位でミーティングを重ねて、徹底して啓蒙していかないと意味がないと思うんですよ。徹底して班単位で何回も集まろうと考えてます。

自助の意識向上について

自助の意識向上について話をする様子

(参加者)平井学区は山陽大学と避難所に関する協定を結んでいます。
私が阪神大震災の後、神戸に行ったとき語り部の方から聞いたのですが、公的機関に救助されたのは4~5%しかないんですよね。あと95%は近所や地域の人が助けたそうです。その話を聞いたときに、人任せではなく、地域でできることはやっていく、自助が一番と思いました。
協定を結んでからは、毎年避難訓練をやっています。避難訓練をする中で非常食も学区で備えていこうと決めました。ところが、何かあったときは助けてもらえるって感覚がみなさんすごく強いんです。そこで避難訓練をするときには、災害が明日起きるかもわからないし、今起きるかもわからない。自己責任、自助、自分でできることをやってくださいと言っています。今、山陽大学に水と非常食を備蓄しています。また、学区内の幼稚園、保育園、小学校にも備蓄しています。学区のことはみんなで話をして、次第に団体の横のつながりが出てきて、特別何かしなくても顔が見えます。地域はまとまらないと何もできないことがつくづく分かりました。
行政にお願いしたいのは、確かな情報を発信してほしいです。それといつでも避難所が運営できるように、避難所の運営体制を改善してほしいです。平井学区は熊本の避難所の運営マニュアルを参考にして、避難所の運営マニュアルを作りました。

安否確認について

安否確認について話をする様子

(参加者)吉井川が一番不安です。昨年の7月豪雨のときには、吉井川から水を引いている用水が越水し、床上、床下浸水が結構ありました。対策を連合町内会で話し合い、水門のポンプの作動訓練を行うこととしました。
それから、震度5以上の地震が起きたら各戸の玄関先にカードをつけて、安否確認の目印にしています。各組の代表が各戸を回って確認して町内会長に連絡を行い、カードが出ていない世帯の安否確認をする訓練も実施しました。要支援者の避難については、今年訓練を実施予定です。危機管理室の指導と、会長の指導でいろいろと訓練等はしております。

災害への備えについて

災害への備えについて話をする様子

(参加者)昨年の7月豪雨のときは運良く無事でしたが、60数名が避難所に避難してきました。職員の方が避難所でマニュアルを見ているという話がありました。日頃から準備をしていただいてほしいなとの思いはあります。
(参加者)ところで、要援護者の支援って言いますよね。要援護者の方には、普段から近所付き合いをしていれば誰も見捨てないから、普段から仲良くしていこうと言っています。
(参加者)自助、共助、公助ありますね。今私が思ってるのが、自助と共助の間に「近助」。近い所じゃなくて、「近いが助ける」と書く。これがやっぱり今大事じゃないかなと。
(参加者)やっぱり近所付き合いがね。それが一番ですよ。
(市長)それが全ての基本なのかもしれないですね。
今日は地域のきずなを非常に大事にされる方に集まっていただきましたが、これからも住民のみなさんに意識を持ってもらえるよう続けていくことが必要ですね。
(参加者)市長が言われるように、地域の人が意識を持たないとだめですね。
(市長)今日は本当、割と掘り下げた議論をしていただいたのかなという気がいたします。今日の幾つかのポイントについては整理して参考にさせていただきます。

第34回市長と大盛トーク参加者の皆さんとの集合写真

第34回市長と大盛トーク参加者の皆さんと

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