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第32回市長と大盛トークを実施しました

[2018年11月15日]

ID:2318

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開催日:平成30年8月29日(水曜日)
開催場所:市役所第3会議室
テーマ:教育の振興について~社会全体で子どもを育む教育環境の充実~

主に市政の重点課題・施策について分野や業種、テーマを選定し、市民の皆さんや関係者の方々と市長が膝を交えて語り合う「市長と大盛トーク」。
今回は、市立小学校児童、中学生徒の保護者の方々7名と、「教育の振興」をテーマに意見交換を行いました。

大森市長の挨拶

大森市長の挨拶の様子

教育は永遠の課題で、解決方法というのは1つではないし、着地点もないと思いますが、やはり前に進めていかなければならないと思っています。
先生や保護者の皆さんもいろんな努力をされていると思いますが、これを進めていくためには、いろいろと持ち合いながら前に向いていく必要があると思っています。
今日は思っていることをずばずばと言っていただければと思います。

参加者と市長の主な発言

猛暑と学校のエアコンについて

猛暑と学校のエアコンについて話をする様子

(参加者)国のほうから小学校、中学校にクーラーを設置していただけるというお話で、岡山市も、それに先立ってクーラー設置の話が進んでいると耳にしております。
今年の夏もそうですが、当然先生方も暑い中ではきびしいだろうし、子どもたちも涼しい環境で勉学に励むことが第一だろうという話をしておりました。
来年度という話ですけども、保護者としてもどういうふうになるのかと思いますし、早い段階でクーラーが設置できれば、例えば夏休みの期間も短縮できるので、ぜひお願いしたい。
(参加者)やはりエアコンの設置は一番ですし、エアコンをつけることによって、災害で避難された方への負担も軽減とか全てのことにつながるので、エアコン設置の予算を早急にやってほしいと思っています。
(市長)今年の夏は、もう尋常な暑さじゃないですよね。
原因が温暖化だとか太陽の黒点の影響だとかいろいろ言われていますけど、来年もある可能性が十分ある。
今、エアコンの設置については、どこまで前倒しができるか、具体的には発注や工事期間とかいろんなことがあるので、どこまでできるかということはあるのですが、それから国の補正も一体いつそれが通るのか、手続の話もあるので、とにかく一日も早くやる手順を整えてほしいという話はしています。
ちょっと整理の時間をいただければと思っております。

先生の負担について

先生の負担について話をする様子

(参加者)働いている職員の数が少ないのではと、やっぱり大変そうなんですよね。
だから、子どもたちを育てていく同じ仲間として、無理はしてほしくないというか。
(市長)先生の負担ということですね。
(参加者)そうですね。人が増えたほうがというのもありますが、大学の研究データによると、単純にクラスを少人数制にすると、成績も上がり、クラスの状態も安定するという情報もあります。
市の情勢とか、予算的なことはわからないところもありますが、ぜひ前向きに、教える側の環境を整えていただければ、子どもたちもうまくいくんじゃないかなと思っています。
(市長)先生を増やしたいということはないわけじゃないのだけど、そこは、予算の話もありますから。
保育から介護まで、それからまちづくり、いろんなものに予算は要ります。
学校のエアコンもそうです。この前まではずっと学校の耐震をやっていて、そういうバランスの中でやっていますから、急に増やしていくというのは難しいと思います。
今のままでも、もっと先生の負担は減らすことはできるのではと思うんですけど。
調査物が忙しいとかだったら、調査を少なくすればいい、でも、そう簡単にいかないみたいないろんな話が出ています、
(参加者)難しいところですね。1つではないっていうことですよね。
(市長)1つじゃないと思います。何がネックになっているのか、一言で言えないかもしれないけど、とりあえず何かをやってみるとか。
部活の休みを週休2日にするとかは、やり出していますけど、何が効くのか。
(参加者)何か新しいものにチャレンジしたりとか、岡山市ならではの何を見てみたいという希望もあるんです。
(市長)でも重要なのは、岡山市ならではというのは一体何なんだろうというところを議論していかないといかんのですね。具体に何をやっていくかと。
(参加者)難しいところですね。
(市長)難しいところだね。郷土の歴史とか地理とか、そういうのを教えていくというのは当然あるのだろうけど、そういう話じゃないでしょう。
教育というのは、ある面でみんながある程度納得して動かしていかなきゃいけない。
具体に教育を引っ張っていくというのは、それぞれの先生方、保護者の皆さんもある程度納得しながらやっていくということが重要なのかなと思っています。
これは、他のまちづくりでも医療でも、安全保障ぐらいになるとちょっと違うところはあるかもしれないけど、基本はそうじゃないかな。

子どもたちをとりまくメディア環境について

子どもたちをとりまくメディア環境について話をする様子

(参加者)スマートフォンやメディアの普及が、子どもたちの学力や運動能力の向上、非行などとすごく強くのつながっていると感じています。
やはりスマートフォンってすごく便利だし、楽しいし、おもしろいし、子どもたちには悪いことばっかりじゃないと思うんです。
ですが、一つ言わせてもらうと、スマートフォンを持っている子どもが本当に多い。
低年齢化というか、早くから持っている子どもが増えているし、一昔までとは違う状況だなと思っています。
親も責任を持てばいいんだけど、子ども任せになってしまって、何かを犠牲していると思うんです。
もちろん家庭でルールを決めて使っている子どもとか、うまく使ってちゃんと勉強している子どももいます。
だけど、大事なものを犠牲にしているというか、勉強する時間もスマートフォンに当ててしまったり、家族で御飯を食べる時間や人とのコミュニケーションをとるべき時間も、スマートフォンについ使ってしまっている。
それが、学力低下や運動能力の低下、コミュニケーション能力不足などに全てつながっているんではないかなと思っています。
子どもたちに対して、大事なことがあるんだよ、やるべきことが本当はあるんだよと、それを犠牲にしちゃいけないよと周りの大人や親がしっかり伝えていくしかない。
そういう取り組みがあれば、先生方も子どもたちにしっかり指導してもらえるんじゃないかなと思っています。
(市長)ここでいうメディアって何ですか。
(参加者)パソコンでのゲームや、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)や、携帯電話やスマートフォンを総称してメディアと言います。
(市長)スマートフォンを扱う時間が長いということですね。
本を読んだり、人と話をしたり、勉強したりする時間がなくなっていると。
それを教えるのは保護者が一番だし、先生もそうだけども、大人全体がそうなんだろうね。社会全体でやっていかなきゃいけないね。

地域と子どもたちの関係について

地域と子どもたちの関係について話をする様子その1

(参加者)定年を迎えた方から、つぎのような話がありました。
子どもたちを地域で育てる昔ながらの活動をしたいと思って、子どもたちに声をかけたら、子どもたちは自分を不審者であるかのように、そっぽを向いて返事もしてもらえなかったと。
登下校の見守りをしている方は、子どもたちと学校の行き帰りに顔を合わせて会話も増えてきてはいます。
ですが、全体的には、なかなか接点がないので、このたび初めて町内に老人会を発足し、子どもたちと関われる接点をつくろうとしています。
それで、子どもたちに顔を覚えてもらうと、子どもたちのほうから声をかけてくれるようになりました。
以前は、知らない人を見たら、うつむいて逃げるみたいなところがあったんですけど、今は子どもたちが、おじいちゃんを見つけたら「わあっ」といって手を振って話しかけ、地域に一体感が出てきて、何かとてもいいなと思っています。
どんどんそういうコミュニティーが広がり、学校の行事とかにも地域の人に参加してもらいながら、もっと全体で広がればいいなと思っています。
(市長)理想の姿ですね。
(参加者)昔は当たり前の風景で、自分や近所のおじいちゃんがみんなでというのがありましたけど、今はなかなか難しいですね。
だから、小さなところからできたらいいなと思います。
(市長)私も中学校の生徒におはようと声をかけたら、知らん顔されたことがあります。
でも、子どもたちにとって難しいのかもしれないですね。知らない人にはついていくなと徹底されているから。

地域と子どもたちの関係について話をする様子その2

(参加者)自分の考えですが、子どもたちには学力はさておき、とりあえず元気に育ってほしい、元気に大きくなってくれればと。
(市長)そうですね。
(参加者)元気があれば何でもできるんです。
そして、地域で子どもたちを育て、地域を愛してくれる子どもたちが増えていければなと。
(市長)私も同じで、まずは子どもたちが元気で育ってくれる、それがまず一番ですよね。
学力って何なのかと突き詰めていった場合、世の中に出たときに活躍するためのベースとなるもの。少なくとも標準並みには全体として持っといてもらいたい。
将来、岡山や世界で活躍するような人材になったりするかもしれない。
だから、そういう面で、全体のベースとしての底上げですね。
岡山は全国に比べて、質問をされても回答しない率が非常に高いんです。
基礎知識はあまり変わってないんだけど、たぶん質問がきちっと読み取れていない。
次に、諦めずに考えてみるというところにいってない。
そこの要素というのは、子どもたちの将来を決める上で結構重要になってくるんじゃないかな。
分析していったら、岡山は、家庭での学習が他のエリアに比べて少し短い。
複雑な家庭の環境もあると思うんですけど、それは全国同じですよね。
岡山だけが特別じゃないし、何がそうさせているのかよくわからないところです。
これは、個別の話じゃないから、町としてのトータルとしての結果なので、なかなか要因分析といったってわかりづらい。

地域と子どもたちの関係について話をする様子その3

(参加者)市長がおっしゃられたように、子どもを育てていくのは、第1番は家庭です。
その次に、地域が子どもたちを見守りながら上手に育てていく環境をどうやったらつくれるのかって、本気で考えていけるような社会になれば、変わってくるんだろうと。
これっていう答えはないと思います。
(市長)そうなんですよね。こういう空気づくりが岡山は少し苦手だったのかもしれないなという気がします。

先生の定年について

先生の定年について話をする様子

(参加者)先生って60歳で定年じゃないですか、一般企業ってだんだん65歳になってますよね。
60歳で一旦定年になった先生を、また2次採用すれば、予算的にも結構いけるんじゃないかと。教員の人数も調整できるし。
例えば、野球やバスケ、バレーをしていた高齢の先生を顧問としてつける方法とかも考えてほしいっていう思いはあります。
(市長)教員の定年とかは変えられないからね。法律で決まってるから。
だから、再任用というのがあって、60歳過ぎてもやっていますよね。
(参加者)部活に回ってもらうとか、学校に携わってもらうという形ができれば。
(市長)今もやってるようですけど。部活というのは先生も必ずしも得意じゃないからね。

(市長)教育問題って、いろいろと紆余曲折を経ながら、こうやって考えることからが重要じゃないかなと思っているんです。
基本として、先生と生徒の関係は非常に強い、保護者の方は元から一体感があるわけだけど、地域の人たちとどうやって一緒にやっていくかとか、みんなで何か考えていくことがすごい重要なんじゃないかなと思っています。
教育委員会だけじゃなくて、我々も全体として岡山の子どもたちのことを考えながらやっていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い申し上げます。

第32回市長と大盛トーク参加者の皆さんとの集合写真

第32回市長と大盛トーク参加者の皆さんと

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