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「おかやまSDGsアワード2022」株式会社エリスの活動紹介

[2023年3月29日]

ID:48524

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SDGsを合言葉に、ふるさと岡山エリアで「持続的に生きるための課題解決」を目指す取組を表彰する「おかやまSDGsアワード」。

今回、株式会社エリスは「おかやまSDGsアワード2022」の「特に優良な取組」に選ばれました。

株式会社エリスってどんな会社?

2001年に設立した岡山市南区福田にある企業です。グループ会社として、株式会社つばめホールディングスとつばめガス株式会社があります。株式会社エリスでは「ELIS ECO DESIGN」を指針に、持続可能なエネルギーを再利用していくことが重要と考え、自然エネルギー事業や省エネ事業などに取り組んでいます。

小水力発電の製造・販売や太陽光発電、省エネコンサルティングだけではなく、環境教育として津山市内の小学校での授業や環境ソングの作成などを通した啓蒙活動も行っています。

環境ソングを歌う様子

取組の概要・目標

取組の概要

株式会社エリスでは普段ガスを扱っていますが、環境価値を向上させ、回収後は発電コストを下げることも考え、小型発電システムWaterWeco®が生まれました。

2008年に居酒屋のモニュメント水車としての活用から始まり、2009年には総務省や岡山市との実証実験で西川緑道公園にWaterWeco®を設置し、クリスマスイルミネーションの発電に活用したところ、近隣の住民や公園を通る人から好評でした。その後、新見市や新庄村、広島県など岡山県内だけでなく近隣県や、東北、北陸地方にも導入され、2020年10月には、用水路の流量変動があっても安定した発電が出来る機構の特許を取得しました。

Water Weco設置の様子
クリスマスイルミネーションの様子

取組のポイント

従来の木製の水車では回転の効率についてあまり考えられてきませんでしたが、WaterWeco®は羽根の枚数や角度、形などを設置個所に最適化することによって効率良く水車を回すことができるため、水の飛散が少なく無駄なく有効に電力へと活用することができます。

また、通常の水力発電では大型のダムなどの堰を用いるため、環境や生物への影響についての懸念もありましたが、WaterWeco®は底面が稼働することによって生物が行き来することができるため、環境や生物多様性の維持にも配慮した仕組みとなっています。そのほかにも、水車の羽根にごみなどがたまらない、騒音が出ず静かに稼働できる、通常は効率が悪く水力発電を設置できない低落差・低水量の用水路などにも設置できることなどから、中山間地域でも維持が容易であり、地域ごとの特性に合わせて設置することができます。
活動の様子
Water Weco設置の様子

今後の展望

人口が減少している中で、マイクログリット(小規模電力網)の考え方も広がっているので、地域内で需給バランスをとりながら、ベース電源として活用していきたいと考えています。今後、バーチャルパワープラント(仮想発電所)の普及やカーボンプライシング(排出されるCO2への価格付け)の活用が進んでいくことから、より仕組みとして展開していければと考えています。


ESDマン

小さな水量でも発電できるなんてすごいね!もっと広がっていくといいな